
症例の概要
40代女性、専業主婦の症例です。
出産後から腰の痛みに悩んでおり、朝の起き上がり、寝返り、立ち上がる動作などで腰に痛みを感じていました。
特別な対処はしていませんでしたが、来院前の約1か月で痛みが徐々に強くなり、家事や日常生活にも支障が出るようになっていました。
お子さんがまだ小さく、ご主人も身体の状態を心配されていたため、腰の痛みを何とかしたいと整骨院を探して来院されました。
患者さん
40代 女性 専業主婦
来院時期:平成29年1月
来院時のお悩み
出産後から腰の痛みが続いており、特に日常生活の中で身体を動かし始めるときに困っていました。
- 朝、寝た状態から起き上がると腰が痛い
- 寝返りをすると腰が痛い
- 立ち上がるときに腰が痛い
- 家事や日常生活にも支障が出ている
- ここ1か月ほどで痛みが強くなっている
お子さんがまだ小さいこともあり、日常生活や家事をできるだけ支障なく行える状態に戻りたいという希望がありました。
また、ご主人も腰の状態を心配されていたため、その心配を少しでも減らしたいという思いもありました。
これまでの経過
腰の痛みを感じるようになったのは出産後からでした。
朝の起き上がりや寝返り、立ち上がるときなどに腰が痛む状態が続いていましたが、特別な対処はせずに生活を続けていました。
ところが、来院前の約1か月で痛みが徐々に強くなり、自分ではどうすればよいのか分からない状態になっていました。
家事や日常生活にも支障が出るようになったため、腰の状態を何とかしたいと整骨院を探し、当院へ来院されました。
当院で確認した身体の状態
腰に痛みがあり、仰向けの状態で左脚を上げると腰の痛みが強くなっていました。
また、寝た状態から起き上がる動作でも痛みが出ていたため、腰だけではなく、背中・股関節周辺などの動きも確認しました。
座った状態では、腰・背中・肩・首を動かしてもらい、それぞれの動きも確認しました。
その中で特に目立っていたのが、背中の関節の動かしにくさでした。
腰そのものの動きも小さくなっていましたが、背中の動きもかなり少なくなっており、身体全体を使って動くことが難しい状態でした。
そのため、腰だけに施術を行うのではなく、背中や股関節周辺の状態も確認しながら進める必要があると考えました。

施術の考え方
今回の症例では腰に強く痛みを感じていましたが、身体を確認すると、腰だけではなく背中の動きもかなり小さくなっていました。
そのため、最初から腰だけを集中的に施術するのではなく、背中の動きをつけることから始めました。
また、仰向けで左の股関節を曲げると腰全体に痛みが出ていたため、お腹側の大腰筋についても確認し、背中とあわせて施術しました。
初回は痛みが強かったため、腰にはテーピングを行い、日常生活での負担を減らせるようにしました。
その後は痛みの変化を確認しながら、背中や大腰筋に加えて腰への施術も行うようにし、身体の状態に合わせて施術する範囲を変えていきました。
施術後の経過
1〜3回目
初回は腰の痛みが強かったため、腰だけを施術するのではなく、背中の動きとお腹側の大腰筋を中心に施術しました。
腰にはテーピングを行い、自宅でも腰への負担を減らすための方法をお伝えしました。
その後は5日程度の間隔で来院していただき、身体の状態を確認しながら施術を続けました。
3回目の時点では、痛みの強さだけでなく、痛みが出る頻度にも変化がみられていました。
初回の痛みを10とすると、ご本人の感覚では7程度になっていました。
この頃から背中や大腰筋への施術に加え、腰についても状態を確認しながら施術するようにしました。
自宅では、背中にタオルを入れて身体を伸ばす方法も取り入れてもらいました。
4〜6回目
4回目は1週間後に来院されました。
この頃には、ご本人の感覚で痛みは初回の半分程度になっていました。
朝の起き上がりではまだ腰に痛みがありましたが、日中に椅子から立ち上がる際の腰痛は感じなくなり、日常生活の動作が楽になっていました。
6回目には腰を押した際の痛みは残っていましたが、お腹側の大腰筋の緊張には変化がみられていました。
この時点では、初回と比較して痛みは3割程度残っているという状態でした。
そのため、引き続き背中の状態を確認しながら施術を続けました。
7〜8回目
8回目には、朝の起き上がりや立ち上がりなど、普段の生活動作ではほとんど腰の痛みを感じなくなっていました。
一方で、長時間歩いた後や、長時間座った後に立ち上がる際には、痛みというよりも腰周辺に違和感やだるさを感じることがありました。
自宅で行う内容についても整理し、この頃には背中にタオルを当てて動きをつける方法を続けてもらいました。
9〜10回目
その後は、日常生活や長時間歩いた際にも腰の痛みを気にすることがなくなっていました。
ご本人からも、以前は朝や日中にあれだけ腰が痛かったのに、そのことを忘れているほどになったという話がありました。
初回を含めて10回の施術を行い、日常生活で腰の痛みを気にせず過ごせる状態になったため、継続して行っていた施術を一区切りとしました。
その後については、身体の状態を確認しながらメンテナンスを行う予定としました。
院長の考察
今回の症例では、患者さん自身は腰に強い痛みを感じていましたが、身体を確認すると腰だけではなく、背中の動きもかなり小さくなっていました。
特に、朝の起き上がりや寝返り、椅子からの立ち上がりなど、身体全体を使って姿勢を変える動作で痛みが出ていたことも特徴でした。
そのため、痛みを感じている腰だけに施術を行うのではなく、背中や股関節周辺を含めて身体の動きを確認しました。
初回は痛みが強かったため、背中やお腹側の大腰筋から施術を始め、身体の状態が変化するにつれて腰への施術も加えていきました。
経過の中では、まず椅子からの立ち上がりが楽になり、その後、朝の起き上がりや長時間歩いた後の症状にも変化がみられました。
腰痛の場合、痛みを感じている場所だけではなく、実際にどの動作で困っているのか、背中や股関節などがどの程度動いているのかまで確認することが大切だと考えています。
患者さんの直筆の声


※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。
腰痛でお悩みの方へ
腰痛が続いている場合でも、痛みを感じている腰だけに問題があるとは限りません。
今回の症例では、腰の状態だけではなく、背中や股関節周辺の動きも確認しながら施術を進めました。
ひこばえ整骨院では、現在感じている痛みだけではなく、どのような動作で困っているのか、身体をどのように使っているのかも確認したうえで施術方針を考えています。
腰痛に対する当院の考え方や施術については、下記の症状別ページで詳しくご説明しています。





