
症例の概要
半年ほど前から股関節に痛みを感じるようになり、仕事中は午後になると足を引きずるほどつらくなっていた30代女性の症例です。
仕事は座っている時間が長かったものの、午前中から股関節が痛み始め、お昼頃になると足を上げにくくなっていました。
同僚からも「足を引きずっているけど大丈夫?」と心配されるほどで、股関節の痛みを我慢しているうちに膝にも痛みを感じるようになっていました。
「このまま痛みが強くなって歩けなくなるのではないか」という不安があり、当院へ来院されました。
患者さん
Sさん 30代女性 西宮市在住
来院時期:平成29年5月
来院時のお悩み
来院する半年ほど前から、股関節に痛みを感じるようになっていました。
仕事では座っている時間が長かったものの、午前中から股関節に痛みが出始め、午後になるにつれて症状が強くなっていました。
特にお昼頃からは足を引きずるようになり、同僚から心配されるほど足を上げにくくなっていました。
- 半年ほど前から股関節が痛い
- 仕事中は午前中から痛みを感じる
- 午後になると足を引きずってしまう
- 股関節だけでなく膝にも痛みを感じるようになった
- このまま歩けなくなるのではないかと不安
股関節の痛みだけでなく、仕事を1日続けたときに症状が強くなっていくことが大きな悩みでした。
これまでの経過
股関節の痛みは約半年続いていました。
朝からまったく動けないという状態ではなく、午前中は比較的動けても、仕事を続けるにつれて徐々に痛みが強くなるという経過でした。
午後になると足を引きずるようになり、さらに股関節の痛みを我慢しているうちに膝にも症状を感じるようになっていました。
ご自身でも対処していましたが思うような変化がなく、症状が強くなってきたことから来院されました。
当院で確認した身体の状態
股関節だけではなく、身体全体の姿勢や動き、骨盤周辺、膝なども含めて確認しました。
右股関節は内側へ入りやすい傾向があり、右側の骨盤周辺にも左右差がみられました。
また、お腹の前側や股関節周辺にも筋肉の緊張がみられました。
今回の症例では、「股関節が痛いから股関節だけを施術する」という考え方ではなく、骨盤周辺や腰、お腹の前側、膝などを含め、歩くときに身体がどのように動いているのかを確認しながら施術方針を考えました。

施術の考え方
初回は、右股関節と骨盤周辺の動きを確認しながら施術を行いました。
腰やお腹周辺にはご本人が自覚する痛みや違和感はありませんでしたが、股関節を動かす際の状態を確認し、周辺の筋肉についても施術しました。
また、仕事では座っている時間が長かったため、座り方についてもお伝えしました。
2回目以降は歩き方についても確認し、日常生活や通勤中に無理のない範囲で身体の使い方を意識してもらいました。
実際の施術と経過
1〜2回目
初回は股関節と骨盤周辺を中心に、腰やお腹の前側なども含めて施術しました。
自宅では、股関節が内側へ入り過ぎないよう意識することや、仕事中の座り方についてお伝えしました。
2回目は初回から3日後に来院されました。
この時点では、痛みそのものに大きな変化はありませんでした。
股関節・骨盤周辺に加えて、腸腰筋や大腰筋などお腹の前側から股関節につながる筋肉の状態も確認しました。
また、歩くことが好きな方でしたが、この時期は必要以上に負担を増やさないよう調整しながら、仕事中や通勤時の歩き方についてもお伝えしました。
3〜4回目
4回目には、ご本人の感覚として痛みが初回来院時より3割程度軽くなっていました。
ただし、午前中は比較的楽でも、午後になると足を引きずってしまう状態はまだ残っていました。
また、日によって痛みの強い日と弱い日があったため、この時期は症状の波についても確認しながら施術を進めました。
腰周辺の張りやお腹の前側の緊張には変化がみられていたため、右側の骨盤周辺や股関節の動きを中心に確認しました。
5〜6回目
5〜6回目は来院間隔が少し空きましたが、2日程度、痛みを感じずに過ごせる日も出てきました。
一方で、右足が内側へ入りやすい動きはまだ残っていました。
休日に長時間歩いた際にも、その日はほとんど痛みを感じず、違和感程度で過ごせるようになっていました。
ただし、翌日になると再び痛みを感じることもあったため、長時間歩いた後の状態も確認しながら施術を継続しました。
7〜8回目
7回目には、股関節の痛みを感じることはほとんどなくなり、主に違和感が残る状態になっていました。
午後になっても足を引きずることはほとんどなくなり、仕事の後半にだるさや違和感を感じる程度になっていました。
8回目は7回目から約1週間空けましたが、その間も痛みはほとんど気にならなかったとのことでした。
右側の骨盤周辺には動きの左右差が残っていたため、その部分を確認しながら施術を続けました。
9回目
9回目は前回から約2週間空けて来院されました。
その2週間については、股関節の痛みを感じることなく過ごせたとのことでした。
股関節や膝に多少の違和感を感じることはありましたが、趣味で朝から晩まで長時間歩いた日にも痛みは出なかったと話されていました。
来院時には、午後になると足を引きずるほど仕事中の痛みに悩んでいましたが、9回目には長時間歩いても痛みを感じないところまで変化がみられたため、集中的な施術はいったん終了しました。
※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。
患者さんの写真・直筆の声


※施術による変化には個人差があります。
院長の考察
今回の症例で特徴的だったのは、朝から同じ強さの痛みが続いていたのではなく、仕事を続けるにつれて股関節の症状が強くなり、午後には足を引きずる状態になっていたことです。
さらに、半年ほど股関節の痛みを我慢する中で、膝にも症状を感じるようになっていました。
身体を確認すると、右股関節が内側へ入りやすく、骨盤周辺にも左右差があり、お腹の前側の筋肉にも緊張がみられました。
そのため、痛みを感じていた股関節だけではなく、骨盤周辺や腰、お腹の前側、膝なども確認しながら施術を進めました。
経過は一直線ではなく、4回目の時点でも午後になると足を引きずる状態は残っており、5〜6回目には長時間歩いた翌日に痛みが戻ることもありました。
その一方で、7回目頃から足を引きずることがほとんどなくなり、9回目には約2週間痛みを感じず、朝から晩まで歩いた日にも痛みが出なかったとのことでした。
股関節痛という症状名だけで判断するのではなく、「何時頃からつらくなるのか」「仕事中のどの動作で困るのか」「どの程度歩けるのか」といった、実際の生活の変化まで確認しながら経過を見ることが大切だと考えています。
股関節の痛みでお悩みの方へ
股関節の痛みが続くと、歩く・立つ・座るといった日常的な動作だけでなく、仕事や外出にも影響することがあります。
特に、痛みが強くなって足を引きずる、膝など別の場所にも症状が出てきたといった場合には、まず整形外科などの医療機関で状態を確認することも大切です。
ひこばえ整骨院では、股関節だけを見るのではなく、骨盤周辺や膝、腰などの動き、立ち方・歩き方、そして仕事や日常生活の中でどのような場面に困っているのかを確認したうえで施術方針を考えています。
当院の股関節痛に対する考え方や施術については、下記のページで詳しくご紹介しています。
※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。





