
症例の概要
整形外科でストレートネックと診断され、長時間勉強した時の首・肩の痛みに悩んでいた20代男性の症例です。
大学で勉強する時間が長く、同じ姿勢が続くと首筋から肩にかけて強いこわばりや痛みを感じていました。
クラブ活動ではアメリカンフットボールをしており、身近な先輩が首の症状によってクラブ活動を続けられなくなったこともあり、「自分も同じようになるのではないか」という不安がありました。
施術と並行して座り方や机・椅子の環境なども見直し、最終的にはアメフト中の違和感はなくなり、勉強についても座り方や環境を調整することで痛みを感じずに過ごせる状態になりました。
患者さん
TMさん
20代男性
大学生
西宮市在住
来院:平成29年6月
来院時のお悩み
長時間勉強したり、同じ姿勢を続けたりすると、首筋から肩にかけて強くこわばり、痛みを感じる状態でした。
整形外科でレントゲン検査を受け、ストレートネックと診断されました。
姿勢についてのアドバイスを受けたものの、その後も痛みがなかなか引かなかったため、不安を感じて当院へ来院されました。
また、クラブ活動ではアメリカンフットボールをしていました。
身近な先輩が首の症状によってクラブ活動を続けられなくなったこともあり、自分も首に違和感がある状態で勉強や運動を続けて大丈夫なのか心配されていました。
これまでの経過
整形外科でストレートネックと診断されていましたが、来院時に特に困っていたのは、画像上の首の形そのものではなく、長時間勉強した際に出てくる首・肩の痛みでした。
そのため当院では、「ストレートネックを治す」ということだけを目的にするのではなく、どのような状況で症状が出るのかを確認しながら身体の状態をみていきました。
当院で確認した身体の状態
首だけではなく、姿勢や身体全体の動きを確認しました。
今回の患者さんでは、
- 頚椎の一部に動かしにくさがみられる
- 肩甲骨周囲の動きに硬さがみられる
- 頭部が前方へ出やすい姿勢
- 膝を伸ばしきらずに立つ傾向
- 長時間座って勉強する生活環境
などの特徴がありました。

これらの特徴のどれか一つをストレートネックや首の痛みの原因と断定するのではなく、実際に症状が出る場面と身体の状態を照らし合わせながら施術方針を考えました。
施術の考え方
今回の症例では、首周囲だけでなく、肩甲骨周囲や背中、骨盤、下半身を含めた身体の動きを確認しながら施術を行いました。
特に重要だったのが、長時間の勉強を避けるのではなく、実際に勉強する環境の中で首への負担を減らす方法を一緒に考えることでした。
自宅や学校で勉強する時間が長かったため、座る時の姿勢やタオルを使った座り方などをお伝えしました。
また、身体の状態に合わせて肩甲骨周囲や腕、首周囲を動かすセルフケアについてもお伝えしました。
施術後の経過
1〜2回目
初回は首や肩甲骨周囲、背中、下半身など身体全体の状態を確認しながら施術しました。
2回目の時点では、自覚症状に大きな変化はありませんでした。
一方で肩甲骨や背中の動きには変化がみられたため、引き続き施術を行い、座り方についても具体的に確認しました。
3〜4回目
3回目頃から、ご本人も首・肩の痛みに変化を感じるようになりました。
肩甲骨周囲の動きも初回よりスムーズになっていたため、その時の身体の状態に合わせて施術内容を調整しました。
自宅では腕の前側や肩甲骨周囲、首周囲を無理なく動かすセルフケアを継続してもらいました。
5〜6回目
5回目には、日常生活で首・肩の痛みを感じることはほとんどなくなっていました。
長時間勉強した後やアメフトをした後に、多少の違和感を感じる程度まで変化していました。
6回目には、勉強をしている時以外にはほとんど痛みを感じない状態でした。
ただし、4時間程度続けて机に向かうと首に痛みが出ることがあったため、身体への施術だけではなく、座っている時間や勉強環境についても引き続き確認しました。
7〜9回目
7回目頃には、長時間勉強した時に少し違和感を感じる程度になっていました。
アメフトのクラブ活動中や終了後には、首の違和感をほとんど感じなくなっていました。
一方、外で勉強する際には、机と椅子の高さが身体に合っていない環境で長時間座ると首に痛みを感じることが分かってきました。
そこで、座り方だけでなく机と椅子の環境についても見直しました。
9回目頃には、座り方や机・椅子を調整することで、勉強中にも痛みを感じずに過ごせるようになりました。
姿勢によっては凝り感や疲れを感じることはありましたが、日常生活やクラブ活動で大きく困ることがなくなったため、初回を含めて10回で集中的な施術を終了しました。
院長の考察
今回の患者さんは、整形外科でストレートネックと診断され、「このまま悪化してしまうのではないか」という不安を持って来院されました。
ストレートネックという言葉を聞くと、首の形そのものを元に戻さなければ症状も良くならないように感じるかもしれません。
しかし、画像上の頚椎の形と首・肩の症状は必ずしも単純に一致するものではありません。
そのため今回も、レントゲン上のストレートネックだけを見るのではなく、「どのような状況で首が痛むのか」を重視しました。
実際、経過の中でアメフトをした時の違和感はなくなった一方、4時間程度の勉強や、身体に合わない机・椅子で長時間座った時には症状が残っていました。
このことからも、今回の患者さんでは身体の状態だけでなく、長時間の座位や勉強環境について一緒に確認することが重要だったと考えています。
最終的には、アメフト中には症状をほとんど感じず、勉強についても座り方や机・椅子を調整することで痛みを感じずに過ごせるようになりました。
ストレートネックと診断された場合でも、画像上の形だけで将来の状態を決めつけるのではなく、現在困っている症状や日常生活の状況を確認することが大切です。
患者さんの写真・声


※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。
ストレートネックでお悩みの方へ
ストレートネックと診断されても、画像上の首の形だけで症状の程度や今後の経過を判断することはできません。
ひこばえ整骨院では、首だけを見るのではなく、どのような動作や姿勢で症状が出るのか、普段どのくらい座っているのかなど、日常生活も含めて身体の状態を確認しています。
強いしびれや筋力低下、手の細かな動作がしにくいなどの症状がある場合には、医療機関での評価も大切です。
※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。





