
症例の概要
以前から首・肩がこりやすく、朝起きたときの首の痛みや、左右へ振り向く動作に悩んでいた40代女性の症例です。
約20年前に交通事故で首を痛めて以降、首や肩の痛みを感じる頻度が増えていました。
2年前には首の痛みが強くなり整形外科を受診。その際、首に2か所のヘルニアがあると説明を受けていましたが、手術を勧められたわけではありませんでした。
さらに来院した年には、それまで経験したことのないような強い腰痛もあり、身体の状態に不安を感じるようになりました。
首についても朝の痛みや振り向いたときの痛みが続いていたため、「一度しっかり身体をみてもらいたい」と考え、来院されました。
患者さん
匿名希望 40代女性 主婦 西宮市在住
来院時期:平成29年5月
来院時のお悩み
昔から首・肩がこりやすく、約20年前の交通事故で首を痛めてから、首や肩の痛みを感じる機会が増えていました。
- 朝起きたときに首が痛い
- 左右へ振り向くと首に痛みが出る
- 後ろを向きにくい
- 自転車で後方確認をするのがつらい
- 慢性的に首・肩のこりを感じる
- ぎっくり腰を経験し、身体の状態にも不安がある
患者さんの直筆の声にも、「後ろを向くのがつらく、ほとんど首が回らない状態だった」と書かれていました。
これまでの経過
首・肩のこりは以前からありましたが、約20年前に交通事故で首を痛めてから、痛みを感じる頻度が増えていました。
2年前に首の痛みが強くなった際には整形外科を受診し、首に2か所のヘルニアがあると説明を受けています。
その後も朝起きたときや左右へ振り向いたときに首の痛みが出る状態が続いていました。
さらに来院した年にはぎっくり腰になり、それまで腰に強い痛みが出た経験がなかったことから、身体全体の状態についても不安を感じるようになりました。
首の症状も続いていたため、一度身体の状態を確認したいと考えて来院されました。
当院で確認した身体の状態
首だけではなく、首から背中にかけての動き、上半身を捻る動き、骨盤や身体全体のバランスなどを確認しました。
来院時には背骨全体を動かせる範囲が小さく、特に上半身を捻る動作に動かしにくさがみられました。
また、上半身と下半身の動きにも左右差があり、まっすぐ立った際には首の位置が身体の中心より前方へ出やすい状態でした。
首を左右へ振り向く際にも動かせる範囲が狭く、患者さん自身も後方確認のしにくさを感じていました。
整形外科では頚椎ヘルニアについて説明を受けていましたが、当院では画像上の所見だけで判断するのではなく、実際にどの動作で症状が出るのか、首だけでなく背中や骨盤を含めてどの程度動かせるのかを確認しながら施術方針を考えました。
施術の考え方
初回は、首や背骨へ一度に大きな刺激を加えるのではなく、身体の反応を確認しながら首・肩甲骨・骨盤などを中心に施術しました。
特に、首だけを動かそうとすると痛みが出やすかったため、背中や肩甲骨なども含めて上半身全体が動かしやすくなることを意識しました。
施術を重ねながら、首を左右へ振り向ける範囲や、上半身を捻る動き、朝起きた際の痛みなどを確認しました。
また、ご自身で取り組める内容として、身体の状態に合わせたストレッチや姿勢、枕についてもお伝えしました。
実際の施術と経過
1〜3回目
初回は、首・肩甲骨・骨盤などの状態を確認しながら施術しました。
施術を受けた当日には身体に多少の反応を感じたそうですが、その後、首の痛みが長く続くことはなかったとのことでした。
2回目の来院日の朝には、掃除機をかけている途中で背中に痛みが出ていました。
この背中の痛みについてはその日のみで、その後は気にならなくなったとのことでした。
4〜5回目
朝起きた際の首の痛みはまだ残っていましたが、身体を動かした際の痛みは徐々に気にならなくなっていました。
特に変化を感じていたのが、左右へ振り向く動作です。
自転車に乗っている際、以前は後方を確認するために振り向くことがつらかったものの、この頃には「以前より後ろを確認しやすくなった」と話されていました。
上半身を捻る動きにも変化がみられたため、その時点で残っている背中や首の動かしにくさを確認しながら施術を進めました。
6〜8回目
6回目頃には、首の痛みを感じるのは主に朝目覚めた直後になっていました。
起床後5分ほどは痛みがあるものの、身体を動かしているうちに気にならなくなる状態でした。
7回目には、初回来院時と比べて上半身を捻る範囲が広がっていました。
患者さん自身も身体の動かしやすさの変化を感じ、「最初と全然違う」と話されていました。
9回目
9回目には、目覚めた瞬間に首に少し痛みを感じる程度で、それ以外の日常生活では首や肩を気にする場面がほとんどなくなっていました。
特に、自転車に乗った際に後ろへ振り向く動作が以前より楽になったことを喜ばれていました。
また、来院前からご自身で行っていた前屈のストレッチについても、以前は身体がほとんど変わらず、場合によっては腰が痛くなることもありましたが、この頃には以前より行いやすくなったとのことでした。
日常生活で困っていた首の動きや痛みに変化がみられたため、この時点で集中的な施術はいったん終了しました。
※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。
患者さんの直筆の声

患者さんからは、以前から首から肩にかけてのこりや痛みがあり、後ろを向くことがつらく、ほとんど首が回らない状態だったことについて書いていただきました。
また、身体の状態について説明を受け、ストレッチや姿勢、枕など、自分に合わせた方法を日常生活でも意識できたとの感想をいただいています。
経過については、「身体が少しずつ柔らかくなり、後ろを振り向ける範囲が広くなった」と書かれていました。
※患者さん個人の感想です。施術による変化には個人差があります。
身体の状態

院長の考察
今回の症例では、以前から首・肩のこりがあり、朝起きた際の首の痛みや、左右へ振り向く動作が特につらい状態でした。
整形外科では頚椎ヘルニアについて説明を受けていましたが、実際の生活で困っていたのは「朝起きると痛い」「後ろへ振り向けない」「自転車で後方確認がしにくい」といった動作でした。
身体を確認すると、首だけではなく、背中や上半身を捻る動きにも小ささがみられました。
そのため、首の部分だけを施術するのではなく、肩甲骨や背中、骨盤なども含め、身体全体の動きを確認しながら施術を進めました。
経過の中では、まず身体を動かした際の痛みが少なくなり、その後、朝の痛みも目覚めた直後の短時間に限られるようになりました。
また、患者さんにとって分かりやすい変化だったのが、自転車で後ろを確認するときの振り向き動作です。
首の痛みの強さだけではなく、こうした実際の生活動作がどの程度できるようになっているかを確認することも大切だと考えています。
画像上で頚椎ヘルニアなどを指摘されている場合でも、症状の出方や身体の動きは一人ひとり異なります。画像所見だけで原因を決めるのではなく、現在どのような動作で困っているのかを確認しながら対応することが重要です。
首の痛み・振り向きにくさでお悩みの方へ
「朝起きると首が痛い」「左右へ振り向きにくい」「自転車や車で後方確認をするときに首がつらい」といった症状で悩んでいる方もいらっしゃいます。
首の痛みにはさまざまな状態があり、強い痛みやしびれ、手に力が入りにくいなどの症状がある場合には、医療機関での診察や検査が必要になることがあります。
ひこばえ整骨院では、首だけを見るのではなく、これまでの経過や困っている動作、肩甲骨・背中などを含めた身体全体の動きを確認したうえで施術方針を考えています。
当院の首の痛みに対する考え方や施術については、下記のページで詳しくご紹介しています。
※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。





