足底筋膜炎で歩くのも痛かった54歳女性|ランニング復帰までの経過

足底筋膜炎で歩くのも痛く、ランニングができなくなっていた症例

今回ご紹介するのは、足底筋膜炎で歩くことにも痛みがあり、趣味のランニングができなくなっていた54歳女性の症例です。

お仕事は幼稚園教諭で、普段から歩いたり立ったりする時間が長く、趣味でもランニングをされていました。

足の痛みが強くなったことで、仕事だけでなくランニングもできなくなり、「このまま走れなくなるのではないか」という不安を感じていました。

その後、身体の状態や立ち方・歩き方などを確認しながら施術を行い、患者さんの感想では約5か月でランニングを再開し、マラソン大会にも出場できるようになりました。

この記事では、この方の実際の経過とあわせて、足底筋膜炎についての基本的な考え方やセルフケアについてご紹介します。

足底筋膜炎とは?

足底筋膜は、かかとから足の指の付け根にかけて広がっている組織で、歩く・立つ・走るといった動作の際に足を支える役割があります。

足底筋膜とかかとの位置を示したイラスト

足底筋膜炎では、特にかかと周辺や足裏に痛みを感じることがあります。

代表的には、次のような場面で症状を感じる方がいます。

  • 朝起きて最初の一歩を踏み出したとき
  • 長時間立ったあと
  • 歩く時間が長くなったとき
  • ランニングやスポーツをしたとき

症状の程度や痛む場所には個人差があるため、強い痛みが続く場合には医療機関で状態を確認してもらうことも大切です。

足底筋膜に負担がかかる要因

足底筋膜炎は、ひとつの要因だけで起こるとは限りません。

ランニングや長時間の立ち仕事などで足への負担が増えている場合や、足の形、靴、歩き方などが関係する場合があります。

そのため、「足裏が硬いからほぐせばいい」と考えるのではなく、普段どのような場面で痛むのか、どの程度足を使っているのかまで確認することが大切です。

足底筋膜炎で確認したい3つのポイント

① 立ち方・歩き方

歩き方は人によって異なり、足のどの部分へ負担がかかっているかも変わります。

当院では、足だけを見るのではなく、実際に立った状態や歩いている状態も確認します。

「必ずこの歩き方が正しい」と決めるのではなく、その方の身体の状態に合わせて調整することが大切です。


【動画あり】身体の負担を減らすための歩き方について

② 足裏・ふくらはぎ周囲のセルフケア

身体の状態に合わせて、足裏やふくらはぎ周囲のセルフケアを行うことがあります。

ただし、強い痛みがある場所を無理に押したり、痛みを我慢してストレッチを行ったりする必要はありません。

ふくらはぎ周囲のストレッチ

バスタオルなどを利用して、ふくらはぎ周囲をゆっくり動かしていきます。

痛みを我慢せず、身体の状態を確認しながら行ってください。

アキレス腱・ふくらはぎ周囲のストレッチ

片足を前へ出し、反対側の足を後ろへ置きます。

壁などを利用しながら、後ろ側のふくらはぎ周囲を無理のない範囲で伸ばします。

足裏のセルフケア

痛みが強く出ている場所を強く押すのではなく、足裏全体を無理のない範囲でケアします。

セルフケアを行って痛みが強くなる場合には中止してください。

③ 靴やインソール

長時間歩く方やランニングをする方にとって、靴も重要な要素のひとつです。

サイズが合っているか、かかとが安定しているか、使用目的に合った靴なのかなどを確認します。

インソールについても、すべての方に同じものが必要というわけではありません。足の状態や靴との相性を考えて選ぶことが大切です。

実際の改善事例|ランニングができなくなった54歳女性

患者さん

54歳女性 幼稚園教諭

趣味:ランニング

来院時のお悩み

足底筋膜炎による足の痛みがあり、歩くこともつらい状態でした。

幼稚園教諭という仕事柄、日常的に歩いたり立ったりすることが多く、仕事中にも足への負担を感じていました。

さらに趣味のランニングもできなくなり、

「このまま走れなくなるのではないか」

「仕事にも差し支えが出るのではないか」

という不安を感じていました。

当院で確認したこと

痛みのある足裏だけでなく、立っているときの状態や歩き方、足首や股関節なども含めて身体全体を確認しました。

仕事でも趣味でも足を使う機会が多いため、施術だけでなく、普段どのように立ち、どのように歩いているのかを確認することが重要だと考えました。

施術の考え方

身体の状態を確認しながら、主に次のような内容を行いました。

  • 足裏周囲の状態に合わせた施術
  • 足首や股関節などの動きの確認
  • 立ち方・歩き方の確認
  • 自宅で行うストレッチやセルフケア

ランニングへの復帰を急ぐのではなく、まず仕事や日常生活で歩いたときの痛みがどのように変化するかを確認しながら進めました。

施術後の経過

施術開始から約1か月

足の痛みが軽くなり、以前より歩きやすくなってきました。

仕事中に感じていた強い痛みも減ってきました。

約3か月後

身体の状態を確認しながら、軽いジョギングを始められるようになりました。

約4〜5か月後

ランニングを再開。

患者さんの直筆の感想では、約5か月で再びランニングができるようになり、マラソン大会にも出場できたと書かれています。

院長の考察

今回の症例で大切だったのは、「足底筋膜炎だから足裏だけを見る」のではなく、患者さんが実際にどのような生活をしているのかまで確認したことです。

幼稚園教諭として普段から足を使う機会が多く、さらに趣味でもランニングをされていたため、単純に足を休ませ続けるだけでは、ご本人が希望する生活には戻れません。

そこで、まず日常生活や仕事で歩くときの状態を確認し、その後、軽いジョギング、ランニングと段階的に活動量を戻していきました。

また、施術だけでなく、立ち方や歩き方、セルフケアなど、ご自身で身体を管理する方法についてもお伝えしました。

患者さんの感想にも「普段から姿勢や歩き方、体のケアと自分の体としっかり向き合うようになりました」と書かれています。

足底筋膜炎の状態や回復までの期間には個人差があります。すべての方が同じ経過でランニングへ復帰できるわけではありませんが、今回の症例では、患者さんが希望していたランニングへの復帰まで段階的に進めることができました。

患者さんの直筆の声

足底筋膜炎でランニングができなくなっていた54歳女性の直筆の感想

足底筋膜炎で歩くのも痛趣味のランニングもできない状態で悩んでいたところいろいろと調べているうちに、YouTubeでこちらを知りました。

先生といろいろお話をしたり立ち方や歩き方の指導や施術を教えていただき、5ヶ月ほどでまたランニングを再開し、マラソン大会に出られるまで回復しました。

一度、足を痛めてしまうと、健康でいられるありがたさを実感し普段から姿勢や歩き方体のケアと自分の体としっかり向き合うようになりました。

いつも優しく丁寧に話を聞いてくださり、感謝しています。

ありがとうございました。

※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

足底筋膜炎でお悩みの方へ

足裏やかかとの痛みによって、仕事や日常生活だけでなく、ランニングやウォーキングなど好きなことを諦めてしまう方もいます。

ひこばえ整骨院では、痛みのある足だけでなく、これまでの経過や立ち方・歩き方、足首や股関節などの状態も確認したうえで施術方針を考えていきます。

足底筋膜炎に対する当院の考え方や施術については、下記のページで詳しくご説明しています。


足底筋膜炎の原因や施術について詳しく見る

この記事の執筆・監修者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤克也

齋藤 克也

ひこばえ整骨院 院長

柔道整復師(国家資格)

ひこばえ整骨院では、院長の齋藤克也が患者さんの身体の状態を確認し、施術まで一貫して担当しています。

当サイトの症例記事では、実際に来院された患者さんの経過をもとに、来院時のお悩み、身体の状態、施術の考え方、その後の変化についてご紹介しています。

症状名や画像上の所見だけで判断するのではなく、「どのような動作で困っているのか」「日常生活で何ができなくなっているのか」まで確認することを大切にしています。

2019年には、セルフケアや身体の使い方についてまとめた書籍を出版。現在も臨床に携わりながら、患者さんに身体の状態をできるだけ分かりやすく伝えることを心がけています。