7〜8年続く股関節痛で毎日のように痛み止めを服用していた54歳女性の症例|ひこばえ整骨院

症例の概要

7〜8年前から股関節の痛みが続き、徐々に症状が強くなっていた54歳女性の症例です。

来院当時は3つの仕事を掛け持ちしており、股関節の痛みが強い日は、仕事を続けるために痛み止めを服用していました。

歩くときには足を引きずるようになることもあり、長時間の外出も控えるようになっていました。

施術では股関節を無理に動かすのではなく、初めは腰やお尻、脚周辺などの状態を確認しながら対応。3回目にはご本人の感覚で痛みが初回の半分程度となり、9回目には日常生活では痛みを感じることが少なくなっていました。

痛み止めについても来院期間中に服用頻度が減ったとのことですが、現在の考え方では、処方薬の変更・減量・中止については自己判断せず、必ず処方した医師・薬剤師へ相談していただくことが重要です。

※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

患者さん

CHさん 54歳女性 パート

来院時期:平成27年2月

来院時のお悩み

CHさんは、7〜8年ほど前から股関節の痛みに悩んでいました。

最初の頃と比べて年々痛みが強くなり、来院当時は痛み止めを服用しながら仕事を続けていました。

できるだけ薬に頼りたくないという思いはあったものの、痛みが強いと仕事にも支障が出るため、服用せざるを得ないと感じていたそうです。

当時は3つの仕事を掛け持ちしており、身体を休ませる時間も十分に取りにくい生活でした。

  • 股関節痛が7〜8年続いている
  • 年々痛みが強くなっていた
  • 歩く際に足を引きずることがある
  • 痛みが強い日は痛み止めを服用していた
  • 長時間の外出が難しくなっていた
  • 仕事を3つ掛け持ちしていた

当院で確認した身体の状態

股関節の痛みが長期間続いていたため、股関節だけではなく、腰や背骨、お尻周辺、歩き方なども確認しました。

  • 股関節と腰を動かしたときの状態
  • 背骨や首周辺の動き
  • お尻・腰周辺の筋肉の緊張
  • 立っているときの姿勢
  • 歩いているときの身体の使い方

股関節には動かしにくさがあり、直接大きく動かすと痛みが出る状態でした。

また、腰を反りやすい姿勢や、お尻・腰周辺の筋肉の緊張などもみられました。

痛みが7〜8年と長期間続いていることも踏まえ、股関節だけに負担をかけるのではなく、身体全体の動きを確認しながら施術方針を考えました。

長年の股関節痛で来院した54歳女性の身体の状態を確認している様子

施術の考え方

初回は、痛みのある股関節を無理に大きく動かすことは避けました。

股関節を直接動かすと痛みが出ていたため、まず腰周辺、お尻周辺、脚の筋肉などを確認し、身体の状態に合わせて施術を行いました。

自宅では、立っているときや歩くときの身体の使い方についてお伝えするとともに、背中や股関節周辺を無理のない範囲で動かすセルフケアをお伝えしました。

また、仕事を3つ掛け持ちしていたため、身体への負担についても話し合い、無理をしすぎないようお伝えしました。

実際の施術と経過

1〜2回目

初回は股関節そのものを強く動かすのではなく、腰・お尻・脚周辺などを中心に身体の動きを確認しながら施術しました。

患者さんからは、初回の施術後に「足が動かしやすくなった」との感想がありました。

2回目は3日後に来院されました。

それまでは仕事をしていると夕方になるにつれて股関節の痛みが強くなっていましたが、初回後の3日間については、以前ほど強い痛みを感じなかったとのことでした。

2回目も股関節を無理に動かさず、その周辺を確認しながら施術を行いました。

3〜4回目

3回目は、その5日後に来院されました。

身体への負担を考え、ご本人の判断で掛け持ちしていた仕事のうち1つを辞め、身体を休める時間を確保することになりました。

この時点で、ご本人の感覚では股関節の痛みは初回の半分程度まで軽減していました。

歩きやすさにも変化を感じていたため、身体の状態を確認しながら、股関節周辺への施術も少しずつ加えました。

お尻や股関節前面などの筋肉を確認し、痛みが強く出ない範囲で股関節周辺の動きをつけていきました。

4回目には、仕事のない日については痛みが少ない状態で日常生活を送れていたとのことでした。

当時の記録では痛み止めの服用頻度についても変化が記載されていますが、処方薬の服用方法を変更する場合は、現在では医師・薬剤師への相談をお願いしています。

5〜7回目

この頃からは、基本的に週1回程度の間隔で身体の状態を確認しました。

仕事中についても午前中は痛みをほとんど感じず、午後になると徐々に股関節の痛みを感じるという状態になっていました。

ご本人の感覚では、一番強かった頃の痛みを10とすると、この頃には5程度まで軽減していました。

7回目には、仕事中でも痛みをほとんど感じずに過ごせた日があったとのことでした。

施術では股関節だけに限定せず、腰・脚・肩甲骨周辺など、その時点の身体の動きを確認しながら対応しました。

8〜9回目

8〜9回目は10日に1回程度まで施術間隔を広げました。

大きな痛みが出ることは少なくなり、普段の生活では股関節の痛みを感じることがほとんどなくなっていました。

歩くことについても以前より自信がつき、来院当初に比べて足を引きずることも少なくなったとのことでした。

また、当時の記録では、毎日のように服用していた痛み止めが、この頃には週1回飲むかどうか程度になったと記録されています。

来院当初に困っていた日常生活での股関節痛が落ち着いていたため、9回目を一つの区切りとしました。

※薬の服用頻度については患者さんから伺った当時の経過です。処方薬の減量・中止を施術者の判断で勧めるものではありません。薬については必ず医師・薬剤師へご相談ください。

患者さんの直筆の声

7〜8年続く股関節痛で来院した54歳女性の直筆アンケート

患者さんからは、次のような感想をいただきました。

「1回目の施術で足が動くようになり、段々と足を引きずらなくても歩けるようになってきました。」

また、来院前は股関節が痛むため長時間の外出を控えていましたが、今後については「遠出してみたい」と書かれていました。

※患者さん個人の感想です。施術による変化には個人差があります。

院長の考察

今回の症例では、股関節痛が7〜8年と長く続いていたことに加えて、3つの仕事を掛け持ちし、身体を休ませる時間が少なかったことも確認する必要がありました。

初回は股関節を直接大きく動かすと痛みが出ていたため、股関節だけを無理に施術するのではなく、腰・お尻・脚周辺などを含めて身体の状態を確認しました。

その後、痛みが軽減してから股関節周辺への施術を少しずつ加えています。

また、3回目の頃にはご本人が仕事を1つ減らし、身体を休ませる時間を確保しています。症状の変化については、施術だけではなく、仕事量や活動量が変わったことも含めて考える必要があります。

9回目には普段の生活で痛みを感じることが少なくなり、歩くことにも自信を持てるようになっていました。

痛み止めについても服用頻度が減ったという経過がありますが、ここは特に注意が必要です。

痛み止めを含む処方薬は、痛みが軽くなったからといって自己判断で減らしたり中止したりするのではなく、処方した医師や薬剤師に相談したうえで判断することが大切です。

長期間続く股関節痛でお悩みの方へ

股関節の痛みが長期間続いている場合や、歩く際に足を引きずるほどの痛みがある場合には、まず整形外科などの医療機関で股関節の状態を確認することが重要です。

特に、年齢とともに痛みが強くなっている場合には、変形性股関節症などが関係していることもあります。

ひこばえ整骨院では、医療機関での診断や治療内容も確認しながら、股関節だけではなく、腰・脚などの動きや歩き方、実際の日常生活で困っている動作を確認したうえで施術方針を考えています。

股関節痛に対する当院の考え方や施術については、下記のページで詳しくご紹介しています。


股関節痛の原因や施術について詳しく見る

※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

この記事の執筆・監修者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤克也

齋藤 克也

ひこばえ整骨院 院長

柔道整復師(国家資格)

ひこばえ整骨院では、院長の齋藤克也が患者さんの身体の状態を確認し、施術まで一貫して担当しています。

当サイトの症例記事では、実際に来院された患者さんの経過をもとに、来院時のお悩み、身体の状態、施術の考え方、その後の変化についてご紹介しています。

症状名や画像上の所見だけで判断するのではなく、「どのような動作で困っているのか」「日常生活で何ができなくなっているのか」まで確認することを大切にしています。

2019年には、セルフケアや身体の使い方についてまとめた書籍を出版。現在も臨床に携わりながら、患者さんに身体の状態をできるだけ分かりやすく伝えることを心がけています。