齋藤の言葉

今回はモートン病による足の痛みを、2本のテーピングを使って改善する方法についてご紹介いたします。体重をかけたり普通に歩く、もしくは座っている状態から立ち上がったりする際に、小指側や薬指、中指周辺に強い痛みが出てしまう、人によっては歩くことができないという方もいらっしゃいます。そこでテーピングによって負担を減らし、炎症を軽減させて症状を解決する方法についてこの動画ではご紹介します。ご自身で例えばマッサージをする、インソールや靴を変えるなど様々な方法を試してもなかなか改善しないのでしたら、今回の記事はお役に立てると思いますので是非最後までご覧ください。

 

2本のテーピングをする事でモートン病の痛みが改善する理由

今回の大きなテーマとして

指先をしっかりと使うためにテーピングをする

これを今回の大きなテーマとしてお話をさせていただきます。

まず足の構造からお話ししますが、土踏まずという言葉をよく聞くかと思います。

アーチとも言うのですが、土踏まずには2種類ありまして、横側にあるアーチと縦側にあるアーチがあります。

引用元

 

 

このアーチはなんのためにあるかと言うと

何十キロと体重がかかる負担を全て足の裏から逃がすため

このアーチが1つのクッションもしくはバネのような役割をします。

車で言うと4箇所についているサスペンションのように、力を分散するためにあります。

この横アーチと縦アーチをテーピングで解消しながら、指先をきちんと使って負担を減らしていきます。

中足骨骨頭痛(ちゅうそっこつこっとうつう)などと原因が似ている部分もありますが、小指側や薬指側に神経の炎症が起きてしまうものをモートン病と言います。

 

中足骨は上記の部分ですが、地面に当たりすぎてしまうことで同じようにアーチがなくなってしまい炎症が起きてしまうと、中足骨骨頭痛や中足骨骨頭炎となります。

外側に重心が寄っているのか、もしくは人差し指や中指に重心が寄ってしまっているかによって病名や症状が変わってきます。

このアーチは先ほど山型をしているとお伝えしましたが、山型をしているので中指が1番上になります。

そのため、中指と人差し指と薬指は基本的に地面に当たりません。

当たりませんが、土踏まずがないと地面に当たってしまいます。

本来当たらないようなところが地面に当たってしまうことにより骨や神経に炎症が起きてしまうものがこの2つになります。

テーピングをするする事によって、土踏まずをしっかりと本来の機能を付ける様に作ってあげます。

2本のテーピングで筋肉が正しく使える?

もう1つ重要なポイントがあります。

土踏まずを作るということはもちろんそうなのですが、指の間に骨間筋(こっかんきん)という筋肉があります。

この筋肉がしっかりとギ締まることによりアーチができるのですが、足自体が開いてしまうとこの骨間筋自体がゆるゆるになってしまいます。

ネジで例えると、非常に緩んでしまう状態になってしまいます。

冒頭にお伝えしたように、指先をきちんと使う際にはこの骨を閉めます。

閉めてあげるとアーチは当然できるようになり、骨間筋が正しく使えるようになります。

この指の間の筋肉が正しく使えることによって指先が下に降りる状態になってくれますので、先ほど当たったらダメと言った部分が当たらずに、きちんと歩けるようになります。

 

こういった形のテーピングになりますので、筋肉をしっかり使える状態にするためというように考えていただければ問題ありません。

理論的にはこのような形でテーピングを行います。

モートン病の痛みを改善するテーピングの方法

私が使っているのはこちらのニトリートのキネシオロジーテープです。

下記にリンクを貼ってあります。

私もAmazonで購入しているので参考になさって下さい。

テーピングはこちらから

長さ15cmのテーピングを2本用意してください。

角を下の写真のように丸く切って下さい。

丸く切った方がかぶれ防止になるため、端だけ丸くして貼るようなかたちにします。

今回は左足で行っていきますが、まず1本目のテープ。

1本目は指先から指の付け根の間から、かかとに向けてテーピングを貼るようにしていきます。

2番目、3番目、4番目の指の付け根のあたり貼っていただき、最後1cmぐらい残すかたちにして、フルマックスで貼っていきます。

しっかりと引っ張るイメージです。

引っ張った状態で最後かかとのところまで貼り付けます。

これに関しては思いきり引っ張るということがポイントになります。

2本目に関しては親指と小指を触ると骨があります。

骨の際、膨れているところのギリギリ下の部分を狙っていくのですが、ここを1番上に合わせて十字架にするようなかたちで貼っていきます。

こちらも同様にまん中から切り、端を少し残します。

これもフルマックスで思いきり引っ張った状態にして、裏に貼っていきます。

先ほどお伝えした場所に関しては骨の付け根のところのやや下にしていただき、端に関しては普通に貼っていきます。

上から見るとこのようなかたちになります。

少しはみ出るようなかたちになりますが、横側と縦側で行います。

順番は上記の様に守っていただきたいです。

縦のアーチの後に横のアーチをするという順番の方が効果出やすいのでそこだけ覚えておいて下さい。

痛い方だけでかまいませんので、是非行うようにしてください。

実際に貼っていただくと分かると思いますが、貼っている状態と貼っていない状態の足では立った時になんとなく足の感覚が変わってきませんか?

私は左側だけ貼りましたが、左側だけ地面を噛むと言いますか、指先がきちんとついている感覚があります。

これをすることによって先ほどの骨間筋、指の間の筋肉がきちんと働いてくれるようになります。

このテーピングをした状態で当然痛みは軽減していきますが、これをすることにより筋肉を上手く使えるような状態になります。

そのため、テーピングをして普段の生活をしていると次第に筋力がついてきますので、モートン病による痛みが徐々に改善していきます。

動画でも説明をしているので参考になさって下さい。

 

理想的なテーピングを貼る期間は?

このテープに関して理想的には毎日の貼り替えが1番いいのですが、やはりなかなか手間だな。

面倒くさいなという場合に関しては最高でも3日で外すようにしてください。

3日程度であればまだテーピングの効力はありますが、3日以上になりますとテーピングの効力自体がなくなってしまいます。

定期的に張り替える様にして下さい。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は

ひこばえ整骨院モートン病に対する治療

ひこばえ整骨院ではモートン病の治療を非常に得意としています。

悪い部分だけを見るのではなくそれ以外の歩き方や立方体の使い方を全て見て一番最適な治療方法を選んで行きます。

もしあなたがモートン病による痛みやしびれで悩まれているならば是非下記をご覧ください。

 

執筆者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)

柔道整復師(国家資格保持者)

業界歴16年。

18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。

現在ストレッチ本をAmazonにて発売中。

本を執筆

柔道整復師 齋藤 克也監修