あなたはこんな疑問を持たれたことはないでしょうか?

市販にある外反母趾で本当に外反母趾が改善されるのかな。

インターネットで調べても、薬局に行っても本当に沢山の外反母趾サポーターがありますよね。

それらを付けることで本当によくなるのか疑問に思われるとおもいます。

今回はそんな外反母趾のサポーターの効果についてお話をします。

最初に結論を申し上げますと

外反母趾にサポーターは付けない方がいい!

です。

なぜここまで言い切るのか?

その疑問にお答えしているので下記をご覧ください。

 

 

外反母趾にサポーターをする理由

外反母趾ではなぜサポーターをすることを勧められるのか。

簡単に言うと足の指を使いやすくするためです。

外反母趾は親指が人差し指側に向かって変形してしまうものです。

こんな感じですね。

人によっては、歩いているときや、歩き終わった後に曲がり角になる親指の付け根部分に痛みが出てしまうこともあります。

上記の写真で言うと赤く腫れあがっている部分になります。

これらは足の指がうまく使えていない、歩き方が悪いなどの影響で足の一定の部分に衝撃が加わり続けてしまいます。

特に足指がうまく地面につけれていないための浮指という状態になってしまいます。

その状態になると、足の骨と骨の間にある骨間筋(こっかんきん)という骨同士をつなぐ筋肉が硬く縮こまった状態になってしまいます。

サポーターで無理矢理にでも、その骨間筋を伸ばして骨と骨の間に余裕を作ってあげることで、何もしていない状態よりも足の指が伸びた状態になるため動かしやすくなります。

サポーターの形は様々ですが、全てに共通して言えるのは、何もしていないときよりも無意識で足の指を使うことができるようになるため痛みが軽減する、ということです。

特に痛みのある人にとっては歩くことが苦痛で、サポーターをつけると楽になる、という方もいるかと思います。

ですがそれで治った、と言えるのでしょうか?

 

サポーターをすることで実際に外反母趾は治るのか?

実は外反母趾のときにサポーターをすることで、外反母趾が治るということはありません。

サポーターを付けることで一時的には痛みが改善したり形も戻ったように見えることがありますが、基本的にそれは治ったということにはなりません。

結局サポーターを外してしまうと元通りになってしまう、痛みが出る、ということであればあまり治ったとは言い難いですよね。

外反母趾の根本的な原因は歩き方、足の使い方です。

サポーターでそれを矯正してくれる、という名目のものもあるかと思いますが、正直あまり効果はありません。

サポーターをしていない時の足の使い方が改善できていないと、だんだんとサポーターをつけた状態でも足の使い方が悪くなり、サポーターを付けてもあまり変わらない、という状態になるともうサポーターでは痛みが軽減できないほど症状が悪化していることもあります。

そのため、外反母趾を治そうと思うのであれば歩き方や足の使い方など、そこから治療していく必要があります。

沢山のサポーターがあるのですが、基本的にどれも同じ役割をします。

 

外反母趾にサポーターをおすすめしない3つの理由

外反母趾でサポーターをすることをあまりお勧めできない理由が3つあります。

①歩き方が変わらない

先ほども述べたように、根本的に原因となっている歩き方、足指の使い方などを今までの状態から自分の意識で変えようとしないままになってしまうので、結果的にまた痛みが出始めることになります。

痛みがでないように、変形が進行しないようにするためには意識的に原因となっている歩き方や市の使い方を変えて、体に癖付けなければ今までの使い方が変わることはありません。

ポイント

正しい歩き方をした状態でサポーターをするのは効果があります。あくまでも歩き方が正しいのが大前提です。

 

②痛みが少なくなる分負担が増える

痛み自体があまり出にくくなると、長く歩けてしまいます。

確かに痛みなく歩けるのはいいことですが、足の使い方が特に変わったわけではないため負担を受けるところはずっと変わりません。

そうなると、歩き方が悪いまま歩いたりすることが多くなるので症状が進行し、サポーターではかばいきれない痛みが出てきてしまいます。

今までサポーターをしていると痛みがなくなっていたのに、サポーターをしても痛みが増強しているのであればそれは悪化している証拠です。

ポイント

上の写真の様に、親指の部分が赤くなっている部分をバニオンといいますが、炎症が出ている証拠です。赤みが増えていれば要注意です。

 

③サポーターを付けた状態の癖がつく

サポーターをつけた状態というのは当然、何も付けていない状態とは足の形や動かせる範囲、使い方が変わります。

それでいい方に癖付けができればいいかもしれませんが、もとの使い方が悪い分自然と矯正されていい方向になる、ということはありません。

付けてないときは今までの悪い歩き方、サポーターを付ければ付けた状態の癖の歩き方、という風に体が自分で努力して修正しようとする働きがなくなってしまいます。

できるだけ、や無負えない場合以外はサポーターに頼らず、自分の意識で変えれるように意識をする必要があります。

 

以上3つのポイントが私がサポーターをおすすめしない理由です。

絶対にダメとまではいかないですが、サポーターを付けて治す!

と言うのはやめておきましょう。

 

外反母趾を改善、再発しないようにする為に行う3つの方法

ではサポーターを付けずに外反母趾を改善し、再発しないようにするには何をすべきなのか。

その説明をいていきます。

私が実際に来られた方に指導をしている内容です。

この形で多くの方の痛みが改善していますので、参考のなさって下さい。

 

①関節や骨の歪み、捻れを矯正する

癖を改善するには関節の動きや捻れの治療も必要になります。

これは体が歪むと本来動く範囲なのに動かせなくなってしまうからです。

関節や骨の位置のずれや動きにくさがあると、いくら自分の中で気を付けているつもりでも実際は動かせていないという状態になります。

ただし、外反母趾で変形してしまった足の形を元通りに戻す、ということはできません。

骨の変形になるため、その状態から進行しないようにすることはできても、元の状態にはなりません。

変形がある程度終わると痛みはなく、変形した状態で固まります。

必ずしも外反母趾だからずっと痛い、というわけではありません。

またさらに症状や変形が悪化しそうになると、再び炎症が起こって痛みが出てしまいます。

そのため、外反母趾は早期に治療し、足の使い方を変えることで変形が進行しないようにすることが重要です。

これに関しては治療が必要となりますが、歩き方を変えることで解消できます。

下記をご覧ください。

 

②立ち方、歩き方の癖を改善する

外反母趾の痛みを改善するにはまず、足の使い方から変えなければいけません。

外反母趾の特徴としては、足の指が使えていない浮き指で足首が内側に倒れるように崩れやすくなっています。

そして膝や股関節は内側に捻れるようにして固まり、関節自体の硬さによっても足の使い方は変わってしまいます。

立ち方、歩き方の両方で、足の指を全体的に使う意識、重心のかけ方、歩き方の意識、などを変えていかなくてはならないので、治していくのにも期間が必要です。

一般的に言われる気を付け方と、あなたに必要な気を付けるポイントが必ずしも一致するわけではありません。

その見極めも大切です。

歩き方を3つに分けて解説している動画があります。

こちらを参考になさって下さい。

歩き方の改善が絶対に必要です。

難しい部分もありますが、何度も見て実践して下さい。

 

③ストレッチ

歩き方や立ち方の癖が改善できても、ずっと使い続けているとさすがに疲労も溜まります。

疲れや負担をケアしていくことで、一定のところに疲労を溜めないようにする、ということが一番の再発予防です。

いつもより歩いた、少し痛みがでそう、と言うときもストレッチをすることで回復力を高めることができます。

特に疲れたり疲労感を感じると、体が楽な方へと体を歪めたりすることで歩き方や立ち方を変えてしまいます。

習慣的に行い、日ごろから悪い癖にならないよう意識することも必要です。

ストレッチも下記に動画を載せていますので、参考になさってください。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は外反母趾のサポーターは本当に効果があるのか、についてお話していきました。

結論から言いますと、結果的に効果はあまりないということです。

痛みがある状態でサポーターを常用することはお勧めできません。

もしどうしても痛みがあるときに歩かなければいけない、というようなことがあった場合にのみ付ける、というくらいには使っても問題ありません。

ですが外反母趾を治す為にサポーターを付ける、という風には考えず、あくまで本当にサポート的に時々頼る、というような感じでサポーターをつけることの意味合いについて、考え方を少し変えてみてもらうといいでしょう。

外反母趾を治すため、というのであれば歩き方や足の使い方の癖をしっかりと改善していく必要があります。

サポーターをしていれば自然に治る、ということはありませんのでご注意ください。

 

ひこばえ整骨院の外反母趾治療

ひこばえ整骨院では外反母趾の治療をとても得意としています。

痛みがある部分だけを見るのではなく、体全体を見てあなたに一番最適なストレッチ方法や歩き方を提案します。

根本的に治すこと、再発をしないことを目的としています。

もしあなたが外反母趾で悩まれているのであれば下記をご覧ください。

執筆者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)

柔道整復師(国家資格保持者)

業界歴16年。

18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。

現在ストレッチの本を執筆中。年内に発売予定。