齋藤の言葉

今回ご紹介をさせていただくのが五十肩。五十肩になった際、やっていただきたくない方法を改善事例をもとにご紹介をします。事例でお話しする患者さんは、五十肩になってからご自身で肩をたくさん動かしされていました。実は今回一番お話をしたい内容が五十肩でたくさん動かせばすぐに治る。と言うのは間違い。と言う事を言いたいです。今五十肩で痛みが強かったり、なかなか症状が改善しない方はお役に立てると思うのでぜひご覧になってください。

なぜ五十肩の時にたくさん動かしすぎるとダメなのか?

五十肩には2つフェーズに分かれます。

炎症期と拘縮期。

この2つでやることが全く変わってきます。

炎症期

これは書いて字のごとく炎症がとても強い状況だと考えてください。

肩の中で火事が起こっているようなイメージを持ってください。

炎症期の時に固まるからといってぐるぐる回したりすると、火に油を注ぐのと同じ状況になってしまうので症状がもっとひどくなってしまいます。

多くの方はこの時にたくさん動かして炎症を強くししまいます。

炎症があるときには基本的にはたくさん動かす事はやめて安静にすることが得策です。

 

拘縮期

簡単に言うと、ガチガチに固まってしまって全く動かない状況だと考えてください。

このときには、先程言ったように痛みがない範囲でどんどん動かしていったほうが治りが早くなります。

炎症があるときにはおとなしく、炎症が収まればどんどん動かす。

これを間違ってしまうと痛みがどんどん強くなってしまいます。

炎症期と拘縮期の違いは何を基準にするの?

炎症期と拘縮期の違いはわかったけれども自分での判断がよくわからないと思います。

これには明確な判断があります。

  • 寝ている最中にズキズキ痛むことがある
  • じっとしていても痛みを感じる
  • 少し動かしただけでも『ずきっ』とくるような痛みがある

このような状況のときには炎症がある証拠です。

逆に痛みはそこまでないけれどもなかなか動かない。

と言う場合は炎症がほとんどおさまっている証拠です。

じっとしているときに痛みがあるかないかが大きな差となります。

ご自身でもじっとしている時や眠っているときに痛みがないのであれば炎症が治まっていると言うことなので動かしてもらってもいいと思います。

これを1つの目安として考えましょう。

基本的に五十肩ほぼ100%治る

あなたの周りにも五十肩の方っていらっしゃいませんか?

その方たちって、いつの間にか良くなったんだよね。

と言うふうに言われませんか?

実は五十肩で、どれだけ炎症がありどれだけ固まってもほぼほぼ痛みが全て改善されます。

時間の長短はありますが完治するのも特徴です。

なのでまずは安心してください。

きっちりと治ります。

上記で炎症があるときには極力動かさない。

と言うふうにお話をしましたが何故かというのもお話をします。

体が固まったり五十肩のように動かなくなってしまう時というのは炎症を抑える作用として出てきます。

火事が起きているところをとりあえず放水してぐちゃぐちゃになってでもいいから火を止める。

そのようなことを行います。

それと同じように体も関節が硬くなってもいいからとりあえず炎症を止めると言う機能が働きます。

体の正常な機能として炎症を止めるためにはいちど固まらせる必要があります。

固まっても基本的に動きは元に戻るので早く治すためにも炎症を止めるために素早く固める。

その後に動かすように治療を行っていく。というのが一番最適です。

ではここからは実際にどんな検査や治療を行ったか、頻度などをお伝えします。

初回の治療と検査

一番最初に体全体の検査と肩が動かなくなってしまっている原因を探っていきました。

結果的には肩を動かしすぎてしまって筋肉が硬くなってしまってい

動かし過ぎて慢性的な炎症が起こってしまっている

この2つが原因で痛みがいつまでたっても取れず腕が上がらない状況になっていました。

まずは炎症と痛みを取ることを優先的にするため運動を止めていただきました。

肩甲骨や腰、股関節等の矯正を行い、肩だけでなく周りの筋肉が柔らかくなるように調整を行っていきました。

2回目から5回目までは1週間に1回のペースで治療を行っていきました。

少しずつ腕が上がっていき、4回目の治療のときには腕はまだ完全には上がらないけれども、痛みはほぼほぼなくなった状況になっていました。

この時から肩のストレッチや運動を行うようにしていきました。

6回目以降は2週間に1回。

8回目以降は3週間に1回のペースで治療を行うようにしました。

お仕事が人に勉強などを教える仕事をしていたので、腕をどうしてもあげなければいけなかったです。

ただコロナや夏休みもありそれ自体がかなり減っていたのでリハビリ期間も十分に取ることができました。

仕事が再開しときにはもともと50%位しか上がらなかった肩が75%位まで上げられるようになりました。

最後の2回ほどは1ヵ月間に1回のペースで治療して最終的に形が完全に上がるようになり、痛みがなくなるようになったので終了になりました。

最終的に肩の痛みが完全に取れ、動きがなくなるまで13回の治療を行っていきました。

ご本人も

齋藤の言葉

これだけいろいろな整骨院や整形外科に行ってもダメだったのに最後勇気を出してきて本当によかった。

 

と言うふうに言われていました。

そんな一言があるだけで私もとても嬉しくなります。

まとめ

今回の事例は五十肩を一生懸命治そうと思い、ストレッチなどをしていたけども逆効果になってしまっていた事例です。

痛みがあったりするとどうしてもたくさん動かしてなんとか直そう

と言う気持ちはとてもわかります。

また、 周りの方にも固まってしまったら困るからたくさん動かしたほうがいいよ。

そんなふうに言われることもあると思います。

でも、それが逆効果になってしまうこともあります。

炎症のときにはとにかく炎症を減らすことを最優先にして、固まっても良い。

と言うふうな前提で行っていただき。

痛みが完全になくなり炎症がなくなったらどんどん動かすように切り替えていくのを1番お勧めします。

文章にも書かせていただきましたが、五十肩は確実に治ります。

腕もしっかりと元通り上がるようになります。

ですので心配せずに治療に専念していきましょう。

ひこばえ整骨院五十肩に対する治療

ひこばえ整骨院では五十肩の治療を非常に得意としています。

悪い部分だけを見るのではなくそれ以外の歩き方や立方体の使い方を全て見て一番最適な治療方法を選んで行きます。

もしあなたが五十肩による痛みやあげにくさで悩まれているならば是非下記をご覧ください。

 

本を執筆

執筆者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)

柔道整復師(国家資格保持者)

業界歴16年。

18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。

現在ストレッチの本アマゾンにて発売中。

柔道整復師 齋藤 克也監修