齋藤の言葉

今回お話をするのは顎関節症をよくする方法。顎に痛みがあったり音がなったりすると1番最初に訪れるのが歯医者さんだと思います。その時に決まって対処されるのはマウスピース。しかしマウスピースをしても治らない方がとても多い現状です。実は顎関節症直す際にマウスピースをつける必要はありません。その理由と対策を今回ブログと動画でご紹介しています。今お困りの方はぜひ最後までご覧になってください。きっとお役に立てると思います。

マウスピースをしてもよくならない顎関節症とは?

今回お話をさせてもらうのは「顎関節症」で、マウスピースをしてもなかなか治らないという方に対して、

「基本的にはマウスピースは要らないよ」というお話をさせてもらいたいのと、「じゃあどういう風にして治すのか?」というので、両方ともご紹介をさせていただきます。

今の現段階で、顎が痛いとか、音がカクカク鳴るとか、マウスピースをしててもなかなか改善しないという方に対してお話をします。

まず歯医者さんに行ったりとか、顎に本当に異常がある場合、顎関節症は歯並びのせいとかもありますが、マウスピースをしましょうというのが基本的なものだと思います。

顎自体に本当に問題があるというのだったら、顎の治療をきっちりとする必要があります。

しかし、レントゲン撮ったりとか、CTやMRIで撮ったりしても、特に異常は無いという場合は、マウスピースをして、歯の食いしばりが強いから治すようにしましょうね。

という話がほとんどなんです。

それでもよくならないない方がいるって不思議ですよね。

そもそも論で

「なんで歯の食いしばりが強くなるのか?」

というのが解決できなかったら、よくはならにです。

別にマウスピースがだめとかって話ではなく、マウスピースをつけたから食いしばりが無くなるかといったら、そういうわけではないです。

あくまでも、食いしばった時に、歯茎に傷が行かないようにだったりとか、噛みすぎを防ぐするためにするので、根本的なものではないかなという風に私個人では考えてます。

これが顎関節症でマウスピースがよくらない理由です。

顎関節症になってしまう方の共通点

顎関節症をよくする際に、必ずみる場所と、悪くなっている共通があります。

それが

「顎の位置」と「首の位置」

この関係というのが凄く大事になります。

今試しにやって頂きたいことがあります。

理想的な姿勢と言うのは下の写真のように

顎を後ろに引いた状態、肩と耳の位置が、やや一直線上に、まっすぐの状態になるのが理想です。

この状態になると顎と首がまっすぐになるので開きやすくなります。

逆に、思いっ切り猫背にになってください。

姿勢などは特に気にせずとにかく猫背になりましょう。

この際に口を大きく開けると開けにくくなりませんか?

顎の位置と首の位置って関係があるんですけども、顎が前に、猫背の状態で前に出れば出るほど、首の筋肉とか、顎の筋肉が

「顎さん落ちたらあかんよ」

と言う感じで筋肉がずっと引っ張るんですね。

首の筋肉も、

「顎さん落ちちゃだめよ」

という風にこっち側にずっと、筋肉が引っ張ります。。

この「引っ張り合い」が起きる、噛まなあかん、開けないといけない。

この反発がずっと働くので、噛み合わせがきつくなったりとか、食いしばりが強くなったりします。

顎の痛みが出る原因になります。

写真のように顎の骨は空中に浮いている状態になります。

この状態が、上に骨があって下顎骨が動くことによって口が開いたり閉じたりします。

宙ぶらりんなので、常に重力がかかってる状態なのです。

普段でさえ負担が掛かってしまっているのに、姿勢が丸くなってしまって顎の負担の筋肉とか、首の筋肉が硬くなってしまうことによって、余計負担が掛かってしまってしまう感じです。

特に歯に異常が無いとか、顎に異常が無いとか、マウスピースしててもなかなか改善しないという方に関しては、顎の筋肉を緩めるというのはもちろん大事なんですけども、姿勢と首の関節も大切になります。

姿勢を変えるだけでも顎の痛みが改善するケースがたくさんありますので順番にお話をします

ビフォーアフターをとって今の状態を確認しましょう

まずやる前に、今の状態確認をしていきます。

  • 口を、開け閉め
  • 痛み

痛みがあれば無理しないでほしいんですけど、ゆっくり開けた状態で

「この辺で今痛みが出るな」

という感覚だったり、鏡だったりとか、自分の感覚で良いと思います。

また音に関しては「この辺でカクッと鳴るな」という風な感覚だけやって、覚えていただいて、終わった後にもう1回それと同じことをやってもらいます。

この状態が「どんな風に変わるのか」って見てもらった方が、ご自身でも「これちゃんと効果あるんだな」というのが分かると思いますので、そこだけまず一番初めに確認をしてください。

顎関節症に痛みや違和感をなくしていく手順

今から順番にお話をしていきますがあまり無理をせずできる範囲で行ってください。

首の筋肉を緩めて姿勢を正しくする方法

下の写真のように後頭部の部分に指がポンと入る場所があります

この隙間の中に指を入れるようにします。

指は中指と薬指、中指と人差し指でも良いです。

力が入る方でやっていただいたら良いんです。

そこの部分を、ずーっと上に、ぎゅーっと持ち上げる感じにしていきます。

持ち上げる感じにしてもらって、3秒間キープして、1回緩める。もう1回同じように3秒間持ち上げて、緩める。

これを5回繰り返していきます。

姿勢は できるだけまっすぐにして顎に極力負担がかからないようにしていきましょう。

 

首の筋肉を押したまま顎の動きをつける方法

先ほどと同じ場所をおさえた状態で、口を開け閉めしていきます。

開け閉めするんですけども、100%で開けるんじゃなくて、50%ぐらいの感覚で行うのを10回やっていきます。

 

この口を開けて、 触っていくと感覚的に顎の動きが良くなっている。

というのがわかる方がいらっしゃいます。

個人差があるのでわからなくても気にしなくても良いのですが、顎と首がつながっている。

というのがよくわかる方法でもあります。

顎の筋肉を緩めて動きをスムーズにする方法

次は「顎の筋肉を緩める方法」についてお話をしていきます。

口を開けた時に、 ポコポコと動いている場所があります。

ここが、顎の関節です。

顎の関節があるんですけども、ここの周辺の部分をこんな感じで、くるくるくるくるマッサージをしていきます。

前回しでも後ろ回しでもどちらでも大丈夫です。

20回、回すような形にしていきます。

ゆっくりゆっくり、大きく大きくしていく形で行いましょう。

これも先程の首と同じで、完全にここでないとだめ!というわけではないので、この部分の近辺をマッサージできればオッケーだと考えて下さい。

終わってからもう一度確認をしましょう

先ほど「痛いな」とか「音が鳴るな」という動作をもう1回やってみてください。

この時に

「何となくマシなってるな」とか「少し開けやすくなったな」

という状態があれば、顎に直接問題があるわけじゃなくて、首だったりとか、姿勢とかに問題がある証拠です。

動きがすごく悪くなってしまってるから、痛みだったりとか、顎に音が出てしまっているという風に、捉えていただければ良いです、

目安的には、朝、昼、晩、1日3回やって下さい。

今回のまとめ

顎が痛い、顎の音が鳴るから、顎だけをしっかり見るというのも、もちろん大事です。

しかし、首だったりとか、姿勢。

違う部分からしっかり治していくというのが、顎関節症に関しては凄く大事なポイントになりますので是非参考にして下さい。

冒頭にもお話をしましたが、 顎関節症を良くするためには色んな方法があります。

マウスピースが悪いと言うわけではなく、今のあなたの体の状態に合うものをチョイスしていただきたいです。

少し変わった視点で物事を見ることによって症状ががらりと変わる事はよくあります。

今回の方法を試してみてぜひ実践してみて下さい。

ひこばえ整骨院顎関節症に対する治療

ひこばえ整骨院では顎関節症の治療を非常に得意としています。

悪い部分だけを見るのではなくそれ以外の歩き方や立方体の使い方を全て見て一番最適な治療方法を選んで行きます。

もしあなたが顎関節症による痛みで悩まれているならば是非下記をご覧ください。

 

執筆者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)

柔道整復師(国家資格保持者)

業界歴16年。

18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。

 

本を執筆

柔道整復師 齋藤 克也監修