来院日
平成29年8月
患者さん
HYさん 40歳代 尼崎市在住
悩み
朝起き上がった時、歩くとき、仕事で長時間歩くときに踵と足の裏がとても痛くて毎日億劫になっていました。
半年ほど前から踵に痛みを感じるようになり、自分の父親が以前に痛くなってヘルニアになっていたので心配になってしまって、このままだと自分も・・・
と心配になって治療を受けてみようと思われていました。
仕事も良く歩いたり、元々歩くのが好きだったので何とか痛みがなく歩けるようにならないかという思いで当院に来院されました。
検査の結果
詳しく足の検査をした結果・・・
足の裏、ふくらはぎ、太ももの柔軟性が全くなくなっている状態でした
足底腱膜炎になりますが、その原因は足の裏にはありませんでした。
その代わりに足の裏以外の柔軟性が極端になくなっている事が問題でした。
それによって使いすぎて、固まった状態で動作をすると痛みとして足に出るようになってしまいました。
この状態が長期間続いたことで痛みが全く効かない状況に陥っていました。
初回の施術
初回の治療は上記を説明した上で足の裏の筋肉を緩めることが目標となりますが、それよりもふくらはぎや脛の前足首の柔軟性をつけることに集中していきました。
左右差は特になかったので、左右均等に施術を行っていきました。
ストレッチの指導として、ふくらはぎを伸ばすストレッチと足の裏を伸ばすストレッチをアドバイスしていきました。
平日は仕事のため続けてくることができなかったので1週間に1回の土曜日に来てもらうようにお願いをしました。
2回目から3回目の治療
2回目の時は特に痛みが大幅に変わったわけではありませんでした。初回にお話ししたストレッチや体操は継続して行っていただきました。
このときのアドバイスとして歩き方を修正していました。
足首が固いと足の裏全体を一気に吐くようにベタベタと歩くような状態で歩いてしまいます。
この歩き方をすると余計に足首が硬くなってしまうのでストレッチをしてもすぐに柔軟性が戻ってしまいます。
3回目の治療の時には痛みが少し軽減したような状態でした。
初回の痛みを10とすると8にまで改善をしていました。
ただ長いこと歩いたり朝起き上がるときの痛みというのは大きな変化としてはありませんでした。
ストレッチと歩き方は修正ができているので、その時には足の裏のマッサージをアドバイスしました。
4回目から6回目の治療
4回目の治療のときには痛みがあまり出ない時と、痛みが出ているときの差があるような状態になっていました。
症状が改善している過程でこのようにちぐはぐが起こってしまいます。
痛みの度合いとしては基本的に半分程度にまで改善をしていて、場合によっては痛みがまだ出てしまうような状況でした。
5回目の治療のときには朝の起き上がりが痛みを感じない日が 2日程度ありました。
まだ日によって痛みに差があるので安定はしていない状況でした。
ストレッチはふくらはぎの脛の前と太ももの後ろを集中的に伸ばすようにアドバイスをしました。
5回目から6回目の治療では間隔が2週間程度空いてしまったため心配をしましたが、痛みがぶり返す事はほとんどなく軽減した状態で維持できていました。
足の状態がかなり安定してきた証拠です。
7〜9回目の治療
7回目と8回目の治療では内容はほとんど変えずに、ふくらはぎと脛の前、足首の柔軟性をつける治療をメインに行っていきました。
この時には踵の痛みがほとんど出る事はなく、多少痛みを感じてもストレッチをすればほとんど元に戻るような状態にまで回復をしていました。
疲労感よりも回復の方が勝っている証拠です。
足首の柔軟性がまだしっかりとついていなかったので、足首の矯正と足首のストレッチだけは継続して行ってもらうようにアドバイスしました。
8回目から9回目の治療の間が約1ヵ月ほどあきました。
結果的には痛みとして全く出ず、ストレッチをすると問題がない位の程度にまで回復をしていました。
靴も新調したことによって?声が上がったので痛みも軽減していきました。
日常生活に困ることや痛みが全くなくなったので初回を含めて10回の治療で終了としました。
まとめ
今回の事例は足底腱膜炎でかかとに痛みが出てしまった方の改善事例です。
実際に治療内容はかかとをメインで行ったわけではありません。
足首の柔軟性やふくらはぎのストレッチ、太ももの筋肉の柔らかさを出すことによって、最終的に痛みを完全になくすことができました。
どうしても痛い部分があるとそこだけを見てしまいますが、実際は痛い部分と悪い部分、治すために必要な部分と言うのは基本的に違います。
施術をされてとても喜ばれていたので1番最後に写真をいただきました。
ひこばえ整骨院 足底腱膜炎の施術手順
ひこばえ整骨院では足底の痛みかかとの痛みの施術を得意としています。
専門の整体治療で痛い部分だけでなくその周辺から改善を促していきます。
今回の事例のように足の痛い部分だけでなく足首やふくらはぎ太ももなど全体的に体を見ていき症状の改善を図っていきます。
もしあなたが足底腱膜炎やかかとの痛みで悩まれているなら下記を一度ご覧ください。
執筆者
ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)
柔道整復師(国家資格保持者)
業界歴16年。
18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。
現在ストレッチの本を執筆中。年内に発売予定。