齋藤の言葉

腕を上げると急激な痛みを感じる。ものを持ち上げたり腕を伸ばした瞬間にずきっとくるような強い痛みを感じる。もしかしたらその症状は上腕二頭筋長頭腱炎が原因かもしれません。五十肩の1種として診断される場合もあります。今回は原因や症状の説明。どのように改善すれば良いのか。ストレッチ方法などを併せてご紹介します。

上腕二頭筋長頭腱炎とは何?

上腕二頭筋という筋肉は、力こぶの部分にある筋肉です。

ここの筋肉の付着部は 下の写真のように腕の付け根から筋肉が出ていて肘の外側まで伸びていきます。

この筋肉のくっついている腕の付け根の部分で炎症が起きてしまうのが上腕二頭筋長頭筋炎と呼ばれるものです。

年齢を重ねていくとこれをきっかけに四十肩、五十肩になってしまう可能性もあります。

混合されることも非常に大きいのがこの疾患になります。

主な症状は

  • 腕をあげたりするときに痛む
  • 自分よりも遠いものを取ろうと思った時
  • 不意に腕を上げた時
  • 肩などが当たって腕が後ろに行った時の激痛

などに強い痛みを感じるようになります。

あまりにも痛みが強いので恐怖心のようにビクビクしながら生活をしなければいけない。

と言う方も実際にはいらっしゃいます。

最終的に痛みを改善させるためには姿勢などを治す必要があります。

しかし痛みが出ている段階で姿勢を治すと言ってもなかなかすぐにできるものではありません。

そこで今回お話をするのは痛みを改善する方法の1連の流れをご紹介します。

上腕二頭筋長頭腱炎を治すために必要な流れ

まずは全体的な流れを話しますアイシング(氷)で痛い部分と炎症起きている部分を 冷やす。

マッサージやストレッチをする

大きく分けて3つの順番に行っていきます。

1つずつ説明をしますね。

アイシングをして肩の炎症をなくしていく

1番最初に行っていくことがアイシング。

アイシングと言うのは痛い部分や炎症を起こしている部分を氷などで冷やして炎症を取り除くことをいいます。

アイスノンでも構いませんし、氷をビニール袋に入れて先程の炎症が起きている。

上の赤丸の部分です。

と言う部分に直接当てます。

時間は10分から15分間を目安に行ってください。

炎症が起きている部分を 氷で冷やすことによって症状をできるだけ早くなくすということが目的です。

タイミングどうしたら、仕事などが終わってから10分から15分間やす。

家事をされているのであれば全ての用事が終わってからお風呂に入る前にアイシングをする。

そしてお風呂にはしっかりと湯船につかる。

このような形で炎症を なくすことと、血の循環を良くして回復力を高めると言うことを同時並行にしていきます。

次に行っていくのがマッサージとストレッチ

上腕二頭筋長頭腱炎を改善するためのマッサージとストレッチ

動画でもご紹介するので併せてご覧になってください。

全てに共通するポイントですが、15秒間を左右3セットずつ行うことを基準と考えてください。

肩甲骨を動かして胸の前を伸ばすストレッチ

上の写真のように片方の腕を曲げて服を持つようにしてください。

服を持った状態から体が捩れないように腕だけを後ろに伸ばすようにしていきます。

この時に胸の前あたりがストレッチされていればうまくできている証拠です。

肩が痛い場合はそこまで強くしないように注意をしながらストレッチをしてください。

両方の肩甲骨を集中的に動かすストレッチ

両方の腕を後ろで組んでいただいて姿勢をまっすぐの状態にします。

その状態から胸から体を前に倒していきます。

極力猫背にならないように注意をしてください。

 

上腕三頭筋(腕の後ろの筋肉)を伸ばすストレッチ

最後にするのは二の腕の筋肉を伸ばすストレッチ。

筋肉には拮抗筋と呼ばれる筋肉があります。

拮抗すると言う言葉通り1つの筋肉が緩んだらもう一つの筋肉が縮む。

と言うふうに逆の動きをするのが拮抗筋と考えてください。

上の写真のように片方の腕を番街をして上に挙げた方の足を前に出します。

顔は壁に向くようにしてもらって体重を前に移動させていきます。

腕の裏側あたりから脇周辺がストレッチされていればうまくできている証拠です。

悪いのは腕の前の筋肉ですが、腕の後ろを緩めたりストレッチすることで後側も伸びるというのがこのストレッチの良いところです。

上記3つの方法を試してみてください。

全てに共通することですが、強い痛みを感じながらストレッチをするのはあまり良くありません。

あくまでも痛みが出ない程度に抑えるようにして無理はしないようにしましょう。

基本的には 片側だけで充分です。

両方ともやっても問題はありません。

今回のまとめ

今回は上腕二頭筋長頭腱炎の治し方についてお話しをしました。

アイシングを一番最初にしてその後に3つのストレッチ。

痛みが取れてきてもすぐに無理をすると再発しやすいのも特徴となります。

猫背になってしまっていたり体の使い方が極端に悪いと何度も痛みが起きてしまいます。

上記でもお話しをしましたが放置をすればするほど筋肉が固まってしまい悪化してしまいます。

また年齢的に40肩、50肩にそのまま移行してしまうこともよくあります。

基本的にはしっかりと治療したりストレッチをすれば治るものですし、再発を防ぐこともできます。

ぜひ頑張ってみて下さい。

今回の記事を少しでも参考にしていただき改善にお役立てください。

ひこばえ整骨院上腕二頭筋長頭筋炎に対する治療

ひこばえ整骨院では上腕二頭筋長頭腱炎の治療を非常に得意としています。

悪い部分だけを見るのではなくそれ以外の歩き方や立方体の使い方を全て見て一番最適な治療方法を選んで行きます。

もしあなたが上腕二頭筋長頭腱炎による肩の痛み悩まれているならば是非下記をご覧ください。

執筆者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)

柔道整復師(国家資格保持者)

業界歴16年。

18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。

amazonにてストレッチ本を販売

本を執筆