齋藤の言葉

病院で梨状筋症候群と診断をされ痛みやしびれで悩んではいないでしょうか?湿布を貼ったり痛み止めを服用することで症状をなんとか治そう。そんなふうにしているかもしれませんね。もしくはストレッチやマッサージをして痛みを改善させることをそれでいいのかもしれないですね。今回お話をするのへ梨状筋症候群治す上でやってほしくないことについてお話をさせていただきます。正しくはしないと症状が悪化する可能性もあるのでぜひご覧になってくださいね。

梨状筋症候群でやってはいけない3つの事

梨状筋症候群を治すときにやってはいけない事は3つあります。それぞれ順番にお話をしていきます。

  1. ボールを使うようなぐりぐりするマッサージをする
  2. 痛みを我慢してストレッチをする
  3. 痛みがなくなったらすぐに運動を始めてしまう

上記3つがやって欲しくないことです。順番にお話をしていきます。

ボールを使うようなぐりぐりするマッサージをする

YouTubeなどで検索をするとこのような形でボールを使ってぐりぐりマッサージすることが非常に多いです。

やってる最中はきもちよくてスッキリした感じがあるのですが、強い刺激を加えると基本的に筋肉は潰れてしまいます。

試しに肩で試してみたいと思います。

どちらの肩でもいいので片方の腕を上げてください。

 

今のあげやすさ、 違和感などを覚えておいてください。

その状態で適当でもいいので肩をぐりぐりと30秒ほどマッサージをしてください。

痛気持ちいい感じで構わないです。

終わった後にもう一度同じように腕を上げてみてください。

気持ちが良かったと思いますが腕を上げるときになんとなくだるく感じないでしょうか?

筋肉と言うのは、外からの刺激に対して正直あまり強くありません。

強くぶつけると打撲をして内出血しますよね。

それと同じように強い刺激ですればするほど筋肉と言うのは潰れてしまうので硬くなってしまいます。

防御反応のように筋肉がつぶれないように表面の筋肉を硬くする。

と言うようなイメージです。

足のたこがそうなのですが、 同じところばかり刺激をしていることによってかかとが硬くなってきますよね。

親指の付け根の部分など同じ刺激が何度も何度も繰り返すことで防御をするように硬くなってしまいます。

体の筋肉も同じように、強い刺激が繰り返されれば繰り返されるほど筋肉がどんどん硬くなっていきます。

梨状筋症候群を治そうと思って 一生懸命ボールなどを使ってお尻のマッサージをする。

よくするどころか逆に悪化してしまうこともあるので強い刺激には充分注意しなければいけません。

痛みを我慢して強いストレッチをする

先程のマッサージと似ている部分があります。

強い刺激をすればするほど痛みが早く治るだろう。

と思っている方も非常に多いと思います。

少しでも早く治したいので強くしたほうがいい。

と言う気持ちはすごくわかります。

しかし体のはもともとの機能としてやりすぎると体を硬くしてマッサージと同じように防御しようとします。

あまりデモンストレーションはやって欲しくないのですが、肘を思いっきり伸ばそうと思った時に勢い余って骨が折れる位まで伸ばす方っていませんよね?

おそらく伸びきる前に勢い良く伸ばしてもブレーキがかかると思います。

体には関節が伸び切らないようにするセンサーのようなものがあります。

センサーが働くのでこれ以上行くと危ない。

と言うふうに察知をして伸びないようにしてくれます。

これがもしなければ人の体はバキバキと関節が折れてしまいます。

関節

これ以上いったらだめだ

と言うふうに体が察知してくれます。

強いストレッチをすると同じことが言えるのですが、 関節がこれ以上伸ばすとやばい。

と言うふうに感じてしまうので筋肉を硬くしてブレーキをかけます。

ブレーキをかけることで本来ゆっくり伸ばせばストレッチできるものも硬くなってしまいます。

体が危険を感じてそれ以上伸ばさないようにするからです。

早く治したいからたくさんストレッチをして痛くても我慢する。

と言う気持ちはよくわかりますが、治療期間がどんどん長くなってしまうので気持ちが良いレベル位で止めるようにしていきましょう。

後は動画やブログなどで紹介されている回数や方法を上限にされる方が最初はいいでしょう。

痛みがなくなったらすぐに運動してしまう

この気持ちすごくわかりますよ。

今までいたかったものが痛くなくなったのですぐにでも運動したい。

以前できたのだからこれぐらい余裕だろう。

と言うふうに考えて急激に運動する方はほぼ確実に再発をします。

失礼な言い方かもしれないですが20歳の頃と今の自分の年齢は全く違うと言うことを理解してください。

もしあなたの 年齢が50歳なのであれば20歳の頃からすると筋力は2割から3割程度落ちているでしょう。

人によってはもっと落ちているかもしれません。

そのような状態で昔できたから。以前できたからこれぐらいは大丈夫。

と言うような気持ちで運動をすると大きな怪我につながります。

梨状筋症候群も同じですが、痛い間に運動 の頻度は減っていると思います。

その間にどんどん筋力は落ちていきます。

若い時であればすぐに回復するかもしれませんが、通常は筋力が落ちて体力もなくなり体の反応も鈍くなってしまいます。

そのような状態で以前できたから大丈夫だろう。

と言うような状態で運動するとどうなると思いますか?

何となくイメージがわくと思いますが確実に体が壊れてしまいます。

振り出しに戻るだけだったら良いのですが中には 悪化してしまう方もいらっしゃるのでかなり入念に体を慣らしながらしていきます。

運動をもししているのであれば痛くなる前の運動量を10と考えてください。

まず2週間は2割程度の力で行います。

それでも痛みや違和感が出なければ次の2週間ぐらいは4割程度で行きます。

と言うふうに2週間ごとに 2割ずつ強度を上げていきます。

この方法で行くと約3ヶ月から4ヶ月で元の状態に戻ることになります。

そんなにたくさん待てないよ。

と言うふうに思っている方もいらっしゃるかもしれませんがこれは絶対にするべきことです。

プロ野球の選手でもサッカー選手でも怪我をすれば半年もしくは1年間ぐらいかけて体を調整していると思います。

プロでもそれぐらいのことをするのですから 一般の我々はもう少し時間をかける必要があるかもしれません。

偉そうに言っていますが私も全く同じですよ。

徐々に体を慣らしながら戻していきます。

梨状筋症候群を再発させないために必要な事は?

今回は梨状筋症候群でやって欲しくない治療方法として3つご紹介をしました。

治療方法と言うよりはどちらかと言えば対策かもしれません。

全てにおいてすごく重要な部分ですし、1番最後の再発に関しては特に多い部分ですので充分注意をしてください。

最後にまとめるも

  1. 強いマッサージはしない
  2. 痛みを我慢してストレッチはしない
  3. 痛みがなくなったからと言ってすぐに運動は再開しない

この 3つさえ守っていただければ基本的に梨状筋症候群は再発もしないし、痛みや痺れもきっちりと解決することができます。

1日でも早く痛みから解消されるためにもぜひ参考になさってください。

他の解決策に関しては下記にブログと動画でご紹介をしていますので 参考になさってください。

ひこばえ整骨院梨状筋症候群に対する治療

ひこばえ整骨院では梨状筋症候群の治療を非常に得意としています。

悪い部分だけを見るのではなくそれ以外の歩き方や立方体の使い方を全て見て一番最適な治療方法を選んで行きます。

もしあなたが梨状筋症候群による痛みやしびれで悩まれているならば是非下記をご覧ください。

 

執筆者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)

柔道整復師(国家資格保持者)

業界歴16年。

18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。

現在ストレッチの本をAmazonにて販売中

 

本を執筆