
症例の概要
足首の捻挫後から、足裏・かかとの痛みが約1年間続いていた方の症例です。
平成27年12月に足首を捻挫。その後、足をかばいながら生活する中で足裏・かかとの痛みが出るようになり、整形外科や整骨院で治療を受けていました。
しかし症状は続き、来院された平成28年11月には、足をつくだけでも痛みを感じる状態でした。仕事では歩くことが多く、踏ん張った際にも痛みが出るため、日常生活だけでなく仕事にも影響していました。
レントゲンでは、かかと周辺に骨棘があることを指摘されていました。足裏だけでなく、歩き方や足首、股関節、腰を含めた身体全体の状態を確認しながら施術を進めました。
患者さん
年代・性別の記載なし
来院時期:平成28年11月
来院時のお悩み
一番困っていたのは、足裏・かかとの痛みでした。
- 足をつくだけでもかかとが痛い
- 仕事で歩き続けると痛みが強くなる
- 踏ん張った際にも痛みが出る
- 足をかばう生活が続いていた
- 腰にも痛みが出るようになった
- 整形外科や整骨院へ通っていたが症状が続いていた
インターネットで息子さんが当院を見つけたことをきっかけに来院されました。

これまでの経過
平成27年12月に足首を捻挫しました。
その後、痛む足をかばいながら生活しているうちに足裏・かかとにも痛みを感じるようになり、整形外科や整骨院で治療を受けていました。
レントゲンでは、かかと周辺に骨棘があることを指摘されていました。
症状が続く中で腰にも痛みが出るようになり、来院時には足をつくだけでも痛みを感じる状態でした。
仕事では歩く時間が長く、特に踏ん張る動作で痛みが出ることにも困っていました。
当院で確認した身体の状態
まず、痛みが出ている足裏・かかと周辺の状態を確認しました。
かかとの一部分には、触れた際に強い痛みがありました。そのため、初期には痛みが強い部分へ直接刺激を加えることは避けました。
また、歩いている様子を確認すると、痛む足をかばうような歩き方がみられました。
足首のバランスや足の向き、外反母趾の状態に加えて、股関節や腰なども確認しました。
今回の症例では、足裏だけを見るのではなく、長期間かばって歩いていたことも踏まえ、足首・股関節・腰を含めた身体全体の状態を確認しながら施術方針を考えました。
施術の考え方
来院時はかかとの痛みが強く、足をつくだけでも症状が出ていました。そのため、痛みが強い部分を無理に刺激するのではなく、周辺から施術を始めました。
あわせて、足首のバランスや股関節の動き、腰の状態などを確認し、歩く際に一部分へ負担が集中しすぎないよう身体全体を見ながら施術を進めました。
初回は主に次の点を確認・施術しました。
- 腰を含めた身体全体の状態
- 足首の動きとバランス
- かかとの痛みが強い部分の周辺
- 股関節の動き
- 歩く際の足の使い方
施術後の状態を保ちやすくするためテーピングを行い、自宅では歩き方の注意点と、足首・すね周辺のストレッチをお伝えしました。
施術後の経過
1〜2回目
初回来院時の痛みを10とすると、2回目にはご本人の感覚で8程度になっていました。
ご本人からも「久しぶりに少しましだった」と話がありました。
かかとの痛みが強い部分へ直接刺激を加えることは避けながら、足首や股関節、身体全体の状態を確認して施術を続けました。
3〜4回目
3回目頃には、来院時にあった腰の痛みはほとんど気にならなくなっていました。一方で、ふくらはぎが時々つりそうになる感覚がありました。
4回目には、初回来院時を10としたかかとの痛みが、ご本人の感覚で5程度になっていました。
朝に感じていた「ズキッ」とするかかとの痛みについても、痛みを感じない日がありました。
この頃から、確認されていた外反母趾についても足の状態を見ながら施術を進めました。
5〜6回目
5回目には、仕事中に感じる痛みも軽くなり、午前中は痛みを感じずに過ごせるようになっていました。
強く踏ん張った際にはまだ痛みが出るものの、それ以外では症状を気にする場面が少なくなっていました。
6回目は前回から約10日間空きました。
朝の痛みが出たのはその期間中2日程度で、ご本人からも「とても快適」との話がありました。
腰痛はこの頃には気にならなくなっていましたが、夕方15時以降になるとかかとの痛みが出やすい状態は残っていました。
そのため、仕事の後半でも症状が出にくくなることを一つの目安として経過を確認しました。
7〜8回目
7〜8回目には、朝のかかとの痛みはご本人が「忘れるくらい」と感じる状態になっていました。
仕事中についても、ときどき軽く痛みを感じる程度で、以前のように痛みを強く意識することは少なくなっていました。
9回目
9回目は前回から約10日間空けて来院されました。
その間も強い痛みが戻ることはなく、仕事や日常生活でも以前ほどかかとの痛みを気にせず過ごせていました。
一定期間を空けても状態を維持できていたため、9回目で施術を一区切りとしました。

院長の考察
今回の症例で特徴的だったのは、足首を捻挫してから約1年間、痛む足をかばいながら生活を続けていたことです。
来院時には足をつくだけでもかかとに痛みがあり、仕事では歩く時間も長かったため、日常的に足へ負担がかかりやすい状態でした。
さらに腰痛も出ていたことから、かかとの痛みだけを確認するのではなく、歩き方や足首、股関節、腰を含めて身体全体の状態を確認しました。
経過を見る際にも、単純に「痛みがある・ない」だけではなく、朝起きたときの痛み、仕事中の痛み、踏ん張ったときの痛み、夕方以降の痛みなど、どの場面で症状が残っているのかを確認しています。
足底腱膜炎やかかとの痛みは状態によって経過が異なります。痛みが長期間続いている場合や、足をつくこと自体がつらい場合には、必要に応じて整形外科で画像検査などを受けながら、身体の使い方や歩き方についても確認していくことが大切だと考えています。
足底腱膜炎・かかとの痛みでお悩みの方へ
足裏やかかとに痛みがあると、無意識に痛む側をかばって歩くことがあります。
ひこばえ整骨院では、痛みが出ている場所だけではなく、歩き方や足首・股関節の動き、身体全体の状態を確認したうえで施術方針を考えています。
足底腱膜炎やかかとの痛みに対する当院の考え方については、下記の症状別ページで詳しくご説明しています。





