齋藤の言葉

今回は、ブシャール結節の変形や痛みを改善する方法についてご紹介させていただきます。ブシャール結節と言うと、似た病名として、ヘバーデン結節というものがあります。その違いをご説明すると共に、この2つは治し方も非常に似ているところがありますので、そのポイントをご紹介させていただきます。ヘバーデンは色んな方の動画やブログでも紹介されていますが、ブシャール結節は意外と少ない現状です。どのように治したらいいのかという相談を受けることが多かったので、今回はそれを治すためのテーピングの方法をご紹介いたします。

ブシャール結節になってしまう方の共通点

まずブシャール結節とヘバーデン結節の原因からお話をさせていただきます。

インターネットなどで調べていただくと分かると思うのですが、一般的には原因不明と言われています。

更年期症状の一種として、ホルモンバランスが悪くなり変形をしてしまうとおっしゃる先生もいらっしゃいます。

使いすぎと言われている。

など様々なものがありますが、私も多くのヘバーデン結節やブシャール結節も診させていただいているなかで、必ず決まった共通点があります。

それが物事、動作をする際にスナップを利かせている方がなっていることが非常に多いです。

私の見解もかなり入ってはおりますが、どのような共通点があるかということをお話しさせていただきます。

ヘバーデンの方もブシャール結節の方もこれは同じです。

例えば物を取る時に、前にある物を後ろに引くという動作をする際に、ヘバーデン結節、ブシャール結節になりやすい方はどのようにして取るかと言うと、一度物を取って手首を上にキュッと上げます。

スナップを利かせた状態で物を後ろに引くような感じです。

 

動作としては1、2というかたちです。

ブシャールやヘバーデン結節もなりにくい方はどう持つかと言うと、物を持つことは同じですが、持った状態で、手首は固定された状態で肩だけで引くようなかたち、動作が1だけです。

ならない方は掴む1だけの引くという動作だけですが、スナップを利かせた1、引くので2となるため、仕事量、運動量が倍になってしまいます。

非常に言い方が悪いのがですが、例えばせっかちな方やせわしない方、私もすごくせっかちでせわしない性格なのです。

喋り方もすごく早口なのですが、どうしても急ごうと思った時にはパッパッと持ってしまいます。

手首のスナップを利かせた方が動作が速くなるからです。

お皿を洗う時も、手首だけでなんとか回そうとします。

ならない方は手首を固定した状態で肩から回そうとします。

これは様々なものに言えることがですが、上の高い物を取る時も手首をキュッと持ってから下へ下げる方と、両方とも持って手首固定したままで上から下げる方。

これは実際私も患者さんに聞いていると、私すごいスナップ利かせているわという方が多いのです。

この動作をすると何が悪いかと言いますと、手首と指先は筋肉が基本的に通り道となるので、手首をたくさん使えば使うほど指先の負担が増えてしまいます。

負担が増えてしまうため今回テーピングのやり方をご紹介します。

普段の生活のなかでまずこの手首、スナップをよく利かせていないかなというのを自分の中で1回意識をしていただきたいです。

これは私が治療させてもらったなかでもこのスナップを利かせていることはほとんど全員に当てはまるものです。

もしもスナップを利かせてるなということを自分で認識をすることができたら、例えば物を取る時も先ほど言ったようにスナップを利かせてから後ろに引くのではなく、掴んだらそのまま引く癖をつける。

上の物を取る時は持って手首で支えてからおろすのではなく手首はそのままで腕全体でおろす。

お皿洗いをする時も手首だけで動かすのではなく少し大きく動かす。

そうするだけでも炎症や痛みはひいてくれます。

変形も止めることができます。

そこだけまずは認識をしていただいたうえでやっていただきたいです。

ブシャール結節を治療する前に気をつけなければいないこと

この話をする前に1つだけ注意点があります。

ブシャール結節は第二関節に変形ができてしまうものです。

ヘバーデンは第一関節のところが痛くなってしまう、変形してしまうものなのですが、第二関節に関してはリウマチを疑うことがよくあります。

リウマチは第二関節が腫れたり第二関節がすごい痛くなったりこわばったりすることもあります。

第二関節が痛いという場合に関してはリウマチの可能性も0ではないので、可能であれば念のため一度検査をして下さい。

リウマチではないという診断を受けられた方が確実です。

そこは注意点として考えていただきたいです。

 

ブシャール結節を改善させるためのテーピング方法

テーピングに関しては、このブシャール結節の動きを制限するというテーピングをさせていただきます。

使っているテープはニトリートのキネシオロジーテープを使っています。

Amazonで購入をしているものでして、1本はあってもいいのではないかと思います。

テーピングは下記からご覧ください。

 

テーピングはこちらから

 

テーピングの準備一覧と貼り方

長さ8から10㎝、幅5cmのものを三等分。

長さに関してこれは10cmです、8から10cmぐらいでやっていただければいいです。

このテープ3本を1本の指に巻くようなかたちになります。

基本的には痛みがあるところや変形があるところにするという考え方でやっていただきます。

 

まず左側の人差し指、この指が変形しているあるいは痛いという体でお話をしますが、まず1本目です。

1本目は第一関節のあたりぐらいからからスタートしてもらい、少し長いのですがこのテーピングは伸びるのでマックスを10とすると7割8割ぐらい引っ張るようなかたちで真っ直ぐ、このようなかたちでまずは1本目を貼るようにしてください。

2本目です、内側も同じように貼っていくのですが、2本目は先だけ貼っていただき、同じく7割8割ほどでグッと引っ張って貼ります。

少し手の甲の方などにいってしまうかとは思いますが、このようなかたちで全体馴染ませるように、内側、外側と両方とも貼っていきます。

最後のテープに関しては引っ張ることはしません。

第二関節の真上ぐらいに貼っていくのですが、指に関しては基本的に伸ばしっぱなし、横側も全部そうですが伸ばしっぱなしの状態で単純にクルッと巻くだけです。

1周グルッと回すようにして、横で支柱を支えるかたちになります。

これはやってもらうと分かりますが、行うと曲がるのですがかなり制限がかかっている感覚となり動きの制限がつくようになりますので、これが変形や痛みを減らしていきます。

痛いところを中心にこのテーピングを行えばいいので、痛い指にだけするようにしてみてください。

テーピングに関してはそれほど難しくはないと思いますので、先ほど言ったようにこういうかたちでやっていただき、寝るときにするのは非常に効果あるので寝るとき。

仕事によっては日中ができないっていう方もいらっしゃるとは思います。

その辺はある程度職業とかにあわせながらやっていただきたいと思います。

ブシャールに関してもヘバーデンに関しても基本は同じで、ヘバーデンであれば今横へ巻いたものを先につけるだけ、ブシャールであれば根本につけるだけというかたちで分けてもらえれば問題ありません。

ブシャールもヘバーデンも両方とも同じことが言えるのですが、変形が進んでしまった、完全に骨になってしまった部分に関してはとれません、変形は治りません。

ただ変形が進んでいる最中や痛みを取ることに関しては痛みは軽減できます、なくすことはできます。

変形も初期のものやそこまで変形が進んでいない、まだ骨に完全に戻っていないものに関しては この方法で止めることができるので、ぜひ試してみてください。

 

 

 

まとめ

今回の方法は、実際にブシャール結節で悩んでいる方にオススメしている方法です。

指が変形ししまうと、基本的にもとに戻る事はありません。

しかし変形を途中で止めたりある程度軽減させたりすることが可能です。

我慢をせずに少しずつ行なってみて下さい。

ひこばえ整骨院ブシャール結節に対する治療

ひこばえ整骨院ではブシャール結節の治療を非常に得意としています。

悪い部分だけを見るのではなくそれ以外の歩き方や立方体の使い方を全て見て一番最適な治療方法を選んで行きます。

もしあなたがブシャール結節による痛みや変形せ悩まれているならば是非下記をご覧ください。

 

本を執筆

執筆者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)

柔道整復師(国家資格保持者)

業界歴16年。

18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。

現在ストレッチの本をAmazonにて発売中。

柔道整復師 齋藤 克也監修