
指の第二関節が腫れてきたり、曲げ伸ばしをすると痛かったりして、 「これ以上変形が進んだらどうしよう」 と心配になっていませんか?
指の第二関節(PIP関節)に腫れや変形がみられるものの一つに、 ブシャール結節があります。
よく似た名前に「ヘバーデン結節」がありますが、ヘバーデン結節は主に第一関節(DIP関節)、ブシャール結節は主に第二関節に症状がみられるという違いがあります。
この記事では、ブシャール結節について、ヘバーデン結節との違いや日常生活で確認したい手の使い方、テーピング方法について写真と動画を使いながら説明します。
ブシャール結節とは?
ブシャール結節は、指の第二関節に腫れや痛み、変形などがみられる状態です。
症状には個人差がありますが、
- 第二関節が腫れている
- 指を曲げ伸ばしすると痛い
- 第二関節が太くなってきた
- 指が動かしにくい
- 物をつまんだり握ったりすると痛い
といった悩みがみられることがあります。
ヘバーデン結節との違い
ブシャール結節とヘバーデン結節は、どちらも指の関節に痛みや変形がみられることがありますが、主に症状が現れる関節が異なります。
- ヘバーデン結節:指先に近い第一関節(DIP関節)
- ブシャール結節:その一つ手前の第二関節(PIP関節)
「指の関節が痛い」というだけではどちらなのか分かりにくいため、まずはどの関節に症状が出ているのかを確認してみてください。
ブシャール結節で確認したい手の使い方
ブシャール結節の原因を、特定の手の使い方だけで説明することはできません。
ただ、当院で指の痛みについてお話を伺う際には、症状がある関節だけでなく、普段どのように手や指を使っているのかも確認しています。
その中の一つが、物を持ったり引いたりするときの手首の使い方です。
物を引くときに手首を大きく使っていないか
例えば、前にある物を自分の方へ引く動作を考えてみましょう。
物をつかんだあと、手首を反らせるようにしてから引く方がいます。


一方で、手首の動きをできるだけ少なくし、腕全体を使って物を引く方法もあります。


どちらか一つの動作だけでブシャール結節になるわけではありません。
しかし、指に痛みがある時期には、指や手首をどのように使っているのかを一度確認してみることも大切です。

日常生活の動作も確認してみましょう
手首や指は、日常生活のさまざまな場面で使っています。
例えば、
- 食器を洗う
- 物を持ち上げる
- 高い場所から物を取る
- 荷物を自分の方へ引く
- 家事や仕事で同じ動作を繰り返す
といった動作です。
痛みがあるときは、「指だけを使っていないか」「手首を大きく動かしていないか」など、自分の手の使い方を一度確認してみてください。
必要に応じて、指や手首だけではなく腕全体を使うことで、特定の部分に負担が集中しにくい動作を考えていきます。
第二関節の腫れや痛みでは他の病気にも注意が必要です
ブシャール結節では第二関節に症状がみられますが、第二関節が痛い、腫れているというだけでブシャール結節と判断することはできません。
第二関節の腫れや痛み、こわばりなどは、関節リウマチをはじめとした他の病気でもみられることがあります。
特に、
- 複数の指の関節が腫れている
- 朝に強いこわばりを感じる
- 腫れや痛みが続いている
- 左右の手に症状が出ている
- 原因が分からないまま症状が進んでいる
といった場合には、自己判断だけで済ませず、医療機関で一度確認してもらうことをおすすめします。
ブシャール結節のテーピング方法
ここからは、元の記事でもご紹介していた、第二関節の動きをサポートするためのテーピング方法をご紹介します。
テーピングの目的は、関節そのものを元の形に戻すことではなく、動きをサポートすることです。
皮膚が弱い方やテープでかぶれたことがある方は、無理に行わないようにしてください。
また、巻いたあとに指先が白くなる、紫色になる、しびれる、冷たく感じるなどの変化がある場合には、すぐにテープを外してください。
テーピングの準備
元の記事では、幅5cm程度のキネシオロジーテープを使用しています。

8〜10cm程度の長さに切り、幅を3等分して使用します。

1.指の側面にテープを貼る
写真では左手の人差し指を例にしています。
まず、指の側面に沿わせるようにテープを貼ります。


2.反対側にもテープを貼る
続いて反対側にも同じようにテープを貼ります。

指の両側から関節をサポートするような形になります。
3.第二関節の周囲をテープで巻く
最後に、第二関節の周囲へテープを巻きます。

強く締め付けることが目的ではありません。
指先の色や感覚を確認しながら、日常生活の邪魔にならない範囲で使用してください。
テーピングの方法を動画で確認
写真だけでは貼り方が分かりにくい場合は、こちらの動画も参考にしてください。
変形している指をテーピングで元に戻せるわけではありません
ここは大切な点です。
テーピングをすることで、すでに起きている骨や関節の変形そのものを元の形に戻せるわけではありません。
そのため、テーピングは「変形を治すため」と考えるのではなく、痛みがある時期などに関節の動きをサポートする方法の一つとして考えてください。
症状が強い場合や変形が進んでいる場合には、テーピングだけで対応せず、現在の関節の状態を確認することが大切です。
ブシャール結節でお悩みの方へ
指の第二関節に痛みや腫れがあると、どうしても痛い指だけが気になります。
しかし、日常生活では指だけで動作をしているわけではありません。
ひこばえ整骨院では、症状がある指だけを見るのではなく、手首や腕の使い方、普段どのような動作で痛みが出ているのかなども確認しながら状態を見ていきます。
また、第二関節の腫れや痛みには他の病気が関係する場合もあるため、必要な場合には医療機関での確認をおすすめします。
まとめ
ブシャール結節は、主に指の第二関節に痛みや腫れ、変形などがみられる状態です。
症状が気になる場合には、
- どの関節が痛んでいるのか
- 腫れやこわばりがないか
- どのような動作で痛みが出るのか
- 普段どのように指や手首を使っているのか
といった点を確認してみてください。
テーピングは関節をサポートする方法の一つですが、変形そのものを元に戻すものではありません。
特に第二関節の腫れや痛みが続いている場合には、自己判断だけで済ませず、現在の関節の状態を確認することが大切です。





