齋藤の言葉

今回お話をするのは、病院で色々と検査をしたけれども、喉の詰まりが一向に良くならない方の改善事例です。俗に言う自律神経失調症になってしまい、常に喉のことを気にしなければいけない位辛い状況になっていました。最終的には症状が改善し、喉の詰まりもほとんどなくなった事例です。原因から改善方法までを詳しくご紹介します。

自律神経失調症の原因とは?患者さんに共通するあるポイント

今回の方もそうなのですが、多くの方に共通しているポイントがあります。

それが

  • 肋骨の動きが悪い事
  • 自覚症状を意識しすぎてしまうこと

この2つの共通点があります。

語弊がないように言いますと、気のせいと言うことが言いたいわけではありませんのでご理解ください。

1つずつお話をしていきます。

肋骨の動きが悪くなってしまっている

下の写真をご覧ください。

肋骨と言うのは、胸の骨である頬骨と言う骨と、背骨を結んでいる骨です。

心臓や肺を守るためにある骨だと考えていただければ結構です。

次の写真は自律神経が走っている写真。

引用元

 

自律神経と言うのは体がリラックスしたいときにリラックスモードに入る。

体がしっかりと動きたいときに動くようにアクセルとブレーキのようなものです。

脳から自律神経がスタートして腰の部分まで背骨の中を通ります。

先ほど肋骨は背骨と胸の骨を繋いでるとお話をしました。

その背骨の中に自律神経が通っています。

と言う事は、背骨や肋骨がスムーズに動いていると自律神経も動きやすい状況です。

逆に言うと、背骨、肋骨の動きが硬くなってしまうと、自律神経の動きも鈍くなります。

背骨が硬くなる→肋骨が硬くなる→呼吸が浅くなる→自律神経が乱れる→背骨が硬くなる

この悪循環が常にローテーションされます。

肋骨が硬くなることで、呼吸も浅くなるので、負の連鎖がいつまでも続きます。

自覚症状を意識しすぎてしまう

先ほどもお話しした通り、気のせいとかそういうのが言いたいわけではありません。

そこだけご理解ください。

これは自律神経失調症のだけでなく、痛みがある方も同じことがいえます。

痛みがあるとどうしても人間は

  • 〇〇の痛み大丈夫だろうか?
  • 明日朝起きたら腰の痛みが出ていないだろうか
  • 唾を飲み込んだら詰まってしまうのではないか

こんなふうに不安があるので、痛みや症状を探す傾向にあります。

非常に気持ちはわかるのですが、探せば探すほど人間はその部分に敏感になってしまいます。

少しだけ話はそれますが、あなたがもし整骨院に行ってみたいなと言うふうに考えとしましょう。

今まで全く考えていなかった時は、整骨院なんて目に一切入らなかったと思います。

しかし、整骨院に行ってみようかな。

実際に行ってみると、自分の地域にこれだけたくさんの整骨院があるんだ。

と言うふうに感覚が変わりませんか。

これは意識すればするほどへ、自分の感覚がそっちのほうに意識されてしまうと言う誰しもが起こり得る現象です。

これと同じように、痛みを探せば探すほど人間は痛みに敏感になってしまうので、症状がより悪化してしまうことがあります。

気にしないと言うのは難しいかもしれませんが、過度に自分の自覚症状を探すと言うのは控えるようにしましょう。

心配だから気持ちがわかるのですが、より痛みが増強してしまいます。

自律神経失調症を治すために、最も重要なポイントとは

ここからは私が実際に患者さんにアドバイスすることをお伝えさせていただきます。

重要なポイントは3つ

  • 肋骨の動きをつけるためのストレッチをする
  • 背骨の柔軟性をつけるストレッチをする
  • 一喜一憂せずに常に冷静になる

上記3つを行うことをおすすめします。

私も実際に患者さんにお伝えし得る方法なので、参考にしてみてください。

肋骨の動きをつけるためのストレッチをする

下の写真のように、壁にむかって万歳をします

腰を少しさせるようなイメージで伸ばしていきます。

足は肩幅に開いてもらい、肘などは曲がっても問題はありません。

鼻から大きく息を吸って口からゆっくりと吐きます

吐く時に、ゆっくりとストレッチをすると、胸の前や肋骨の柔軟性がつきます

15秒ずつを3回行うようにしましょう

背骨の柔軟性をつけるストレッチをする

2つ目は背骨の柔軟性をつけること。

下の写真のように仰向けに寝てもらい、両手を大の字にします。

顔は基本的に真上を向きます。

足を左右交互に捻る形にします。

 

この状態にすると、背骨全体がよく伸びるのがわかると思います

ストレッチをした状態で15秒間持続的に背骨を伸ばしていきます。

呼吸は止めずに伸ばす時には基本的に吐く様にして下さい。

左右交互に行い、2回ずつ行うようにしましょう。

一喜一憂せずに常に冷静になる

これが1番難しいかもしれません。

先ほどお伝えをさせてもらった通り、人は痛みを探したり、症状のことを考えると悪化してしまいます。

今からすごく悪い言い方をします。

嫌な気分にならないでくださいね。

喉の詰まりがあったとしましょう

いろいろな方法しても、今まで辛い思いをされてきたと思います。

であれば、いちどその症状があると言うことを受け入れて仕方がないと考えてください。

その上でいろいろな方法を考えていきます。

例えば、ストレッチをしたり、早めに寝てみたりなど思いつくものを全て行ってみてください。

その方法で、何も変化がない時に

やはり私の体は何も変化がないからダメなんだ

と言う思考ではなく

齋藤の言葉

この方法では、私の体には合っていなかったから、違う方法を探そう。合わないことがわかっただけでよかった。

こんなふうに考えていただきたいです。

そして、もう一つ

少しやっただけで劇的になる事はほとんどない

と言うことを理解していただきたいです。

痛みがあったときに、1回だけストレッチをすれば全て完治する

この方法のマッサージをすれば、痛みが全くなくなる

こんな魔法があれば私が教えて欲しい位です。

YouTube上でも、ブログでも1分間でとか30秒間でとかたくさんあります。

絶対にとは言いませんが、そんな簡単に治れば苦労はしません。

だから、そうではなく

今の状態よりも1割でも2割でもほんの少し解決するだけで喜んでいただきたいです。

今まで何をしても変わらなかったのですから、ほんの少し変わるだけでも今のあなたに効果があるということが証明されています。

だから一歩ずつでもいいんです。

ほんの少し改善するものを続けていけば、確実に症状は良くなります。

この考え方は本当に大事なので、忘れずに覚えておいてください。

 

 

まとめ

さて、いかがだったでしょうか。

今回は自律神経失調症を治す方法をご紹介しました。

嫌なこともお話ししたかもしれませんが、体をもとに戻していく上では、非常に重要な考え方もあります。

失礼なことを言っていたら大変申し訳ないですが、体をほんの少しでも改善させるためにお役に立てれば幸いです。

症状を治すためにも考え方、とても大切です。

考え方1つで体が良くなったり、症状が解決したりします。

諦めずに少しずつでもいいので体を変えていきましょう。

それでもどうしてもダメであれば、専門の医療機関や我々のような整骨院等を訪れる方が確実に身体が変わります。

ぜひ頼ってみてくださいね。

実際に体が良くなった方の事例も載せさせて頂きます。

症例: 喉の詰まりがあり飲み込みにくい感覚、常に胸の前に違和感がある状態

症状:のどの詰まり、息苦しさ、常にひっかかる感じ

半年前から急に喉の詰まり、しんどさが出てきて病院で全身を検査されていました。

結果的に検査での異常は全くなしの状態。

途方にくれている時に来院されました。

薬を処方となりましたが、薬だけは嫌だ。という事でそれは断られていました。

原因は猫背から呼吸が浅くなる。呼吸が浅くなるから、胸の前が狭くなり、喉が詰まる。

喉が詰まるからまた姿勢が悪くなる

このような繰り返しにより結果的に症状が悪化してしまいました。

治療に関しては、猫背の矯正と喉の詰まりを改善させるために首の矯正を行っていきました。

結果的に完全に100%まだ改善は出ませんが初期に比べると8割から9割程度改善しています。

途中風邪をひいたなど体調不良などありましたが、継続的にメンテナンスをして体が元に戻らないように治療していく予定です。

喉の詰まりがほぼなくなり、普段の生活の不安が解放されました。

喉の詰まり感が取れず、初めて整骨院へ足を運びました。

初めてでどんなものか色々と不安でしたが、先生の気さくな対応、清潔で明るい院内は通いやすかったです。

回数を重ねるうちに症状は和らいでいき、完全に元通りと言うところまでは至っていません。

ですが、今まで自分が体のことに無頓着だったことに気付くいいきっかけにもなり、普段の姿勢や歩き方、日ごろのストレッチの仕方など教えてもらったので、調子よく過ごせる毎日が続く様にこれからも頑張っていきたいと思います。

個人の感想であり、効果効能を保証するものではありません。

 

ひこばえ整骨院自律神経失調症に対する治療

ひこばえ整骨院では自律神経失調症の治療を非常に得意としています。

悪い部分だけを見るのではなくそれ以外の歩き方や立方体の使い方を全て見て一番最適な治療方法を選んで行きます。

もしあなたが自律神経失調症によるつらさへー悩まれているならば是非下記をご覧ください。

 

本を執筆

執筆者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)

柔道整復師(国家資格保持者)

業界歴16年。

18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。

現在ストレッチの本をアマゾンにて発売中。