来院日
5月下旬
患者さん
ゆきさん 女性 40歳代 主婦
お悩み
半年前から続く肩こりや肩甲骨の痛みに悩まされていました。
特に息を吸うときに背中に痛みが走ったり、思うように息が吸えない苦しさがあったそうです。
整形外科に行き、レントゲン・MRIを撮ってもらっても異常は見受けられず、それでも心配だと伝えたら心療内科を勧められたとのことでした。
自分の中で心療内科に行くのは抵抗があったり、そもそもやはり体の問題なのではないか、という思いが強く、いろいろと検索していたところ、当院を見つけられたそうです。
最初はこのまま息ができなくなったらどうしよう、と不安が大きくかなり思い詰めたようでした。
患者さんの症状について
主に肩こりに関しては仕事を初めてからずっと、ということでした。
ですが息苦しさ、呼吸がしづらい、という感覚がではじめたのはここ半年の中ででてきた症状だったということです。
時間帯によっての差はなく、常に息苦しい、息を吸いきれない、という感覚がでて、頑張って吸おうとすると背中が痛い、という状態でした。
自分なりにストレッチをしたりお風呂に浸かったり水分をとったりしているのになんで症状が改善しないのか、むしろ何が悪いのかが全く分からないため不安で仕方ない、という状態でした。
一般的な治療
呼吸がしづらい、息苦しい、という状態の場合はレントゲンやMRIでの確認は必ず必要でしょう。
他にも呼吸器科や循環器内科などでの検査を必要とする場合もあります。
特に強い息苦しさなどがある場合は早めに専門機関を受診することが望ましいです。
今回の方のように特に異常所見が見当たらず、特に異常がないのでストレスで終わる事がとても多い傾向にあります。
また、異常がなければ
『様子を見ましょうか』
と言われますが、様子をみても辛いからきたのに・・・
と思う事がとても多く見受けられます。
患者さんの場合の原因
検査を行なったところ、患者さんの息苦しさの原因は背骨と肩甲骨の動きの悪さからきていました。
仰向けで背中を動かしながら深呼吸を行うとかなり楽に吸うことができるとおっしゃっていました。
普段の姿勢、特にお仕事での動きや姿勢が今までとだいぶ変わったことも大きく影響しているようでした。
仕事中は立ちっぱなしで下を向くことが多く、右手を多く使う作業が多くあるため肩甲骨周りが張って硬くなっていました。
右の肋骨が下に下がるようなズレがでており、右肩が内に向くようなねじれもありました。
呼吸がしにくいのも硬さ、ズレ、ねじれが合わさった結果で起こっていたと思われます。
患者さんの中でもずっと原因がわからず、不安が続いていた中でやっと原因がわかってきたことですごい安心したとのことでした。
2回目以降の治療
全体的な頻度は
2回目から3回目は5日に1回のペースで来院して頂きました。
4回目以降は1週間に1回。
6回目以降は10日から2週間に1回の間隔で合計12回の施術を行なって行きました。
現在はメンテナンスを2から3週間に1度のペースで行なってます。
指導内容
- 仕事の際の立ち姿勢
- 自宅で座り姿勢
- 呼吸をしやすくする為のストレッチを3つ(内容は症状によって毎回変えて行きました)
- 仕事の合間にできる体操とストレッチ
- 自宅での過ごし方
を説明していきました。
この方の一番問題があった場所と言うのは
先ほどご説明した通り
『肩甲骨の動きの悪さと背中の丸さ』
に問題がありました。
これは多くの方に共通する部分でもありますが、姿勢が悪い事で呼吸が浅くなってしまう事です。
一生懸命深呼吸をしようと思っても結局姿勢が悪いと深く呼吸する事ができません。
これが悪循環で
呼吸ができない→姿勢が悪い→また呼吸が浅くなる→また姿勢が悪い→・・・
これが続く事で、体慣れてしまって呼吸が浅い事が当たり前となってしまいます。
最終的には自宅でも修正する事ができたし、症状も改善する事ができました。
まとめ
今回の事例の様に
『肩こり辛い。それに伴って呼吸もしにくくなる』
という事例はよくあります。
実際に内臓が悪い場合もありますが、特に異常がなければ整体などを探された事が本当に良かったと思います。
原因不明はとても怖いですが、反対に言うと、体の中身は元気であれば発想を変えて良かったと考えてもいいと思っています。
今回の方と同じ様に悩まれているのであれば諦めないでいただければきっと道はひらけてきます。
直筆の声
半年ほど前から肩こりや肩甲骨の痛み、呼吸がしずらい状態でした。
整形外科でレントゲンをとったり、MRIの検査をしたりしても特に異常がなく、原因がわからず苦しんでいました。
こちらで診て頂き、肩甲骨や肋骨の周りの筋肉などゴチュゴチュで呼吸がしずらいだとうと
『きっとよくなりますよ』と言って頂きました。
3ヶ月ほど通ってずいぶんと息がしやすくなり、痛みも半減しました。
日常でのストレッチの仕方、日常での姿勢の癖の気を付けるなど細かく丁寧に教えて下さり。
質問もしやすくありがたかったです。
ひこばえ整骨院の肩こりに対する治療
ひこばえ整骨院では片肩こり、息苦しさの治療を非常に得意としています。
悪い部分だけを見るのではなくそれ以外の歩き方や立方体の使い方を全て見て一番最適な治療方法を選んで行きます。
もしあなたが肩こりによる痛みや息苦しさに悩まれているならば是非下記をご覧ください。
執筆者
ひこばえ整骨院 院長 齋藤 克也(監修)
柔道整復師(国家資格保持者)
業界歴16年。
18歳の頃から整骨院1筋で西宮市で痛みに悩まれている方のお役に立てる様に日々精進中。
2019年5月にストレッチ本を刊行。