股関節・足首の痛みで長く歩けなかった|50代女性の症例西宮市

症例の概要

歩いていると左の股関節と右の足首に痛みが出て、徐々に長時間歩くことが難しくなっていた50代女性の症例です。

生まれつきの股関節脱臼があり、手術後から左股関節の動きに制限があることはご本人も自覚されていました。

年齢とともに変形性股関節症もあり、来院時には30分程度歩くと右足首が痛み、その後、左股関節にも痛みを感じる状態でした。

夏に旅行を予定されており、「旅行までに1〜2時間程度歩けるようになりたい」ということが一番の希望でした。

患者さん

お名前 I・Tさん

性別 女性

年齢 50代

お仕事 公務員

来院日 平成30年6月中旬

来院時のお悩み

  • 歩くと左股関節が痛む
  • 歩くと右足首にも痛みが出る
  • 30分程度歩くと痛みが気になる
  • 以前より痛みなく歩ける時間が短くなっている
  • 夏の旅行で1〜2時間程度歩けるようになりたい

これまでは月に1回程度マッサージを受けながら生活できていましたが、最近は痛みが続くようになったため、当院へ来院されました。

これまでの経過

生まれつき股関節脱臼があり、手術を受けた影響もあって左股関節には以前から動かしにくさがありました。

そのため歩き方に左右差があることは、ご本人も以前から自覚されていました。

さらに変形性股関節症もあり、徐々に歩いている時の痛みが強くなっていました。

来院時には長時間歩くことが難しく、30分程度歩くと右足首が痛み、その後左股関節にも痛みを感じる状態でした。

ちょうど夏に旅行を予定されていたため、「できれば1〜2時間歩いても痛みを気にせず旅行を楽しみたい」という具体的な目標がありました。

当院で確認した身体の状態

左股関節だけではなく、立った時の姿勢や膝・足首の状態、実際の歩き方なども確認しました。

左股関節には手術後からの動きの制限があり、仰向けで左脚を曲げる動作にも左右差がみられました。

また、立った時には腰を反らせやすく、膝を曲げた状態で立つ特徴もみられました。

右足については、歩行時に左側をかばうような身体の使い方がみられ、足を着いた時の足首の動きにも左右差がありました。

手術歴や股関節の状態そのものを変えることを目的とするのではなく、現在の身体の状態でできるだけ負担を少なく歩けるよう、姿勢や歩き方も含めて確認することにしました。

施術の考え方

初回は、股関節や骨盤周辺、脚の筋肉など、歩行時に負担がかかっていた部分を確認しながら施術を行いました。

特に左股関節には動かしにくさがあったため、無理に大きく動かすのではなく、現在動かせる範囲を確認しながら進めました。

また、立った時に腰を反らせ、膝を曲げやすい特徴がみられたため、姿勢についても段階的にお伝えしました。

最初から多くのことを意識していただくのではなく、まずは身体の使い方を感じてもらうための運動から始めました。

その後、状態に合わせてストレッチ、立ち方、歩き方へと内容を広げていきました。

施術後の経過

2〜3回目|ストレッチと立ち方を確認

2回目も初回と同様に身体の状態を確認しながら施術を行い、座った状態で取り組める太ももの裏側のストレッチを追加しました。

3回目からは、立った時の姿勢についても確認しました。

腰を反らせやすく、膝を曲げて立つ特徴があったため、身体に必要以上の力を入れずに立つ感覚を練習しました。

4回目|1時間歩いても股関節・足首の痛みが出なかった

4回目の来院前に、約1時間歩く機会がありました。

この時は、左股関節にも右足首にも痛みが出ず、最後まで歩くことができたとのことでした。

一方で、右足裏の内側に痛みを感じることがあったため、ここから実際の歩き方についても詳しく確認しました。

足先の向きや身体が前へ傾きやすい特徴などを確認し、無理のない範囲で歩き方を練習しました。

5〜6回目|1時間半歩いても大きな痛みなし

5回目には、特に痛みを感じることなく過ごせていました。

6回目の来院前には1時間半ほど歩く機会がありました。

右足の土踏まずに多少の違和感はあったものの、股関節や足首に大きな痛みは出なかったとのことでした。

長時間の車移動後に腰が少し痛むことはありましたが、歩く時間については来院時よりも伸びていました。

7〜9回目|日常生活では痛み・違和感なく過ごせる状態へ

7〜9回目の間は、1時間半以上連続して歩く機会はありませんでした。

普段の生活では痛みや違和感を感じることなく過ごせていたため、姿勢と歩き方を中心に細かな確認を行いました。

旅行|2時間以上歩いても股関節・足首の痛みが出ず旅行を楽しめた

そして、来院当初から目標にしていた旅行へ行かれました。

旅行後に身体の状態を確認するため来院していただき、旅行中の様子を伺いました。

旅行先では2時間以上歩くこともあったそうですが、ご本人から「足首も股関節も痛みが出ず、楽しく見て回れた」とのお話がありました。

帰宅する頃には腰に多少のだるさを感じたものの、旅行中に股関節や足首の痛みで行動を制限することなく過ごせたことを、とても喜ばれていました。

来院当初の一番の目標だった旅行を終え、その後は日常生活で現在の状態を維持できるよう、来院間隔を空けることになりました。

院長の考察

今回の患者さんには、生まれつきの股関節脱臼による手術歴があり、左股関節には以前から動きの制限がありました。

また、変形性股関節症もありました。

そのため、この症例で大切にしたのは「股関節を元の状態に戻す」という考え方ではありません。

現在の股関節の状態を確認したうえで、どのように立ち、どのように歩けば日常生活での負担を減らせるかを一緒に考えていきました。

来院時には30分程度歩くと右足首や左股関節に痛みが出ていましたが、4回目頃には1時間、6回目頃には1時間半と、実際に歩ける時間が少しずつ伸びていきました。

そして最終的には、目標にしていた旅行先で2時間以上歩いても、股関節や足首の痛みを感じることなく観光を楽しむことができました。

今回の症例では、画像上の変形や手術歴そのものではなく、「旅行を楽しみたい」という患者さんの目標を基準に経過を確認できたことが重要だったと考えています。

患者さんの直筆の声

股関節と足首の痛みで長時間歩けなかった50代女性の直筆の感想1

股関節と足首の痛みで長時間歩けなかった50代女性の直筆の感想2

※患者さん個人の感想です。施術による変化には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。

股関節の痛みでお悩みの方へ

股関節の痛みがある方の中には、歩く時間が短くなったり、旅行や外出を諦めたりしている方もいらっしゃいます。

ひこばえ整骨院では、股関節だけを見るのではなく、現在の身体の状態や手術歴、姿勢、歩き方、日常生活で困っていることなどを確認したうえで施術方針を考えています。

股関節の痛みについては、下記の症状別ページで詳しくご紹介しています。


股関節の痛みの原因や施術について詳しく見る

※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

この記事の執筆・監修者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤克也

齋藤 克也

ひこばえ整骨院 院長

柔道整復師(国家資格)

ひこばえ整骨院では、院長の齋藤克也が患者さんの身体の状態を確認し、施術まで一貫して担当しています。

当サイトの症例記事では、実際に来院された患者さんの経過をもとに、来院時のお悩み、身体の状態、施術の考え方、その後の変化についてご紹介しています。

症状名や画像上の所見だけで判断するのではなく、「どのような動作で困っているのか」「日常生活で何ができなくなっているのか」まで確認することを大切にしています。

2019年には、セルフケアや身体の使い方についてまとめた書籍を出版。現在も臨床に携わりながら、患者さんに身体の状態をできるだけ分かりやすく伝えることを心がけています。