
症例の概要
肩こりや頭痛、背中の痛みが強く、夜の睡眠や仕事にも影響していた方の症例です。
特につらかったのは肩こりと頭痛で、気分が悪くなることもあり、夜も眠りにくい状態でした。また、仕事中には背中の痛みが出て集中することが難しくなっていました。
ご自身でも朝や寝る前にストレッチや体操を続けていましたが、症状に大きな変化がみられなかったため来院されました。
当院では肩や背中だけではなく、呼吸に伴う肋骨の動きや姿勢、歩き方なども確認しながら施術を進めました。
患者さん
年齢・性別・職業:非掲載
来院時のお悩み
来院時には、主に次のようなことで困られていました。
- 肩こりと頭痛が強く、気分が悪くなることがある
- 夜も症状が気になり、眠りにくい
- 仕事中に背中が痛くなり、集中することが難しい
- 自分でストレッチや体操を続けても症状が変わらない
毎日が億劫に感じるほど症状が気になり、ご自身でできることだけでは対応が難しいと感じて来院されました。
これまでの経過
肩こりや頭痛、背中の痛みに悩みながらも、ご自身でさまざまな対策をされていました。
毎日、寝る前や朝起きたときにストレッチを行い、腰をひねる運動や肩甲骨を動かす体操などにも取り組んでいたとのことです。
しかし、続けても症状に大きな変化がみられず、肩こりや頭痛だけでなく、睡眠や仕事にも影響するようになっていました。
そのため、自分で行っているストレッチだけではなく、現在の身体の状態を一度確認したいということで来院されました。
当院で確認した身体の状態
肩や背中だけを見るのではなく、全身の状態を確認しました。
今回特に確認したのが、呼吸に伴う肋骨の動きです。
深呼吸をしていただくと呼吸が浅く、肋骨周辺も動かしにくい状態がみられました。
また、肩甲骨や背中周辺にも硬さがみられたため、肩や背中だけではなく、肋骨の動きや姿勢も含めて確認する必要があると考えました。

施術の考え方
今回の症例では、つらさを感じている肩や背中だけに施術を行うのではなく、肋骨の動きや姿勢なども確認しながら進めました。
初回は、身体全体の筋肉の緊張を確認しながら、肋骨周辺の動きにもアプローチしました。
また、院内で施術を受けるだけではなく、普段の身体の使い方も重要と考え、立っているときと座っているときの姿勢についてもお伝えしました。
その後、身体の状態に合わせて歩き方やストレッチ、体操についても段階的にお伝えしました。
なぜ肩こりや背中の痛みで肋骨まで確認したのか
ここからは、今回の症例で肋骨の動きを確認した理由について少し詳しくご説明します。
肋骨は胸の前にある胸骨や背骨とつながり、胸部を囲むような構造になっています。
呼吸をすると胸郭が広がったり戻ったりするため、その際には肋骨周辺にも動きが生じます。
試しに身体を大きく丸めた状態と、無理のない範囲で身体を起こした状態で深呼吸をすると、呼吸のしやすさに違いを感じる方もいます。
今回の患者さんは、ご自身で肩甲骨を動かしたり背中をストレッチしたりしていましたが、身体を確認すると肋骨周辺にも動かしにくさがみられました。
そのため、肩甲骨や背中だけではなく、呼吸に伴う肋骨の動きも含めて身体全体を確認しました。
もちろん、肩こりや頭痛がある方すべてに肋骨の動きが関係しているという意味ではありません。今回の症例で実際に身体を確認した際にみられた特徴の一つです。
施術後の経過
初回〜4回目
2回目から4回目までは、1週間に1回程度の間隔で身体の状態を確認しました。
3回目には歩き方についてお伝えし、4回目にはストレッチや体操についてもお伝えしました。
患者さんの直筆の感想では、「通院3回目位までは良くなったり悪くなったりでした」と振り返られています。
その後、回数を重ねる中で、次の来院日まで身体が楽に感じられる時間が徐々に長くなっていったとのことでした。
症状の変化に合わせて来院間隔を調整
症状に変化がみられたため、その後は2週間に1回程度へ来院間隔を広げました。
8回目頃には、ご本人から痛みはほとんど気にならなくなり、仕事中に感じていた不調についても楽になったとのお話がありました。
一方で、朝起きたときのつらさが残っていたため、普段使用している枕の高さについても確認し、アドバイスを行いました。
13回目以降|日常生活で症状をほとんど意識しない状態へ
状態が安定してきたため、その後は3週間から1か月程度へ来院間隔を広げました。
13回目頃には、ご本人から肩こりや頭痛、背中の痛みなどの自覚症状をほとんど感じなくなったとのお話がありました。
さらに1か月程度の間隔で2回ほど状態を確認しましたが、大きく症状が戻ることはなかったとのことです。
日常生活も楽になったとお話しいただいたため、一連の施術を一区切りとしました。
その後は、ご本人の希望もあり、現在は2か月に1回程度の間隔で身体の状態を確認しています。
院長の考察
今回の症例で印象的だったのは、患者さん自身が来院前から積極的にストレッチや体操を行っていたことです。
「セルフケアをしているのに変わらない」という場合、必ずしもセルフケアそのものが間違っているとは限りません。
今回の患者さんも肩甲骨や背中を動かす運動を行っていましたが、実際に身体を確認すると、呼吸に伴う肋骨周辺の動きにも特徴がみられました。
そこで、肩こりだから肩だけ、背中が痛いから背中だけを見るのではなく、肋骨の動きや姿勢、歩き方なども含めて身体の状態を確認しました。
また、施術による変化だけを見るのではなく、「夜眠れるか」「仕事に集中できるか」「朝起きたときにつらくないか」といった実際の日常生活での変化を確認しながら進めたことも重要だったと考えています。
同じ肩こりや背中の痛みでも、身体の状態や生活環境は一人ひとり異なります。そのため、現在行っているセルフケアも含め、身体の状態を確認したうえで方法を考えることが大切です。
自宅でお伝えしたセルフケア
今回の患者さんには、身体の状態に合わせて姿勢や歩き方、ストレッチなどについてお伝えしました。
セルフケアについては、下記の動画でもご紹介しています。
※身体の状態は一人ひとり異なります。セルフケアを行って痛みや違和感が強くなる場合は、無理に続けないようにしてください。
患者さんの直筆の声

背中の痛みがあり来院しました。
自分でほぐしたりストレッチをしても改善せず。
痛みで気分が悪くなるほどでした。
通院3回目位までは良くなったり悪くなったりでしたが、回数を重ねるごとに良くなり、だんだんと次の来院日になっても体が楽な状態が続いていました。
治療しても終わりではなく、歩き方や座り方、枕の高さを指導してもらえたので、自分自身でも気をつけることで再発しないようにできました。
体が楽だと気分も安定するようになりました。
ありがとうございました。
※上記は患者さん個人の感想です。施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。
肩こり・頭痛でお悩みの方へ
肩こりや頭痛がある場合でも、症状の出方や身体の状態、生活の中で負担を感じている場面は一人ひとり異なります。
ひこばえ整骨院では、肩だけを見るのではなく、姿勢や身体の動きなども確認し、これまでの経過や日常生活で困っていることを確認したうえで施術方針を考えていきます。
肩こりに対する当院の考え方や施術については、下記の症状別ページで詳しくご説明しています。
※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。





