歩くと痛む股関節痛で来院された66歳女性の症例

症例の概要

66歳女性の患者さんです。

前年の8月頃から軽い腰痛があり、12月半ばになると左のお尻から股関節、太ももにかけて痛みを感じるようになりました。

症状が強くなると、階段の昇り降りだけでなく、5分ほど歩いて買い物へ行くこともつらく、途中で休憩が必要になるほどでした。

整形外科を受診してレントゲン検査を受けましたが、骨には特に異常がみられないとのことで、鎮痛剤を処方され経過を見ることになりました。

しかし、「このままでは今後出かけたり旅行をしたりすることも難しくなるのではないか」と不安を感じ、インターネットで当院を見つけて来院されました。

患者さん

HMさん 66歳女性 主婦

来院日:平成30年3月

来院時のお悩み

来院時に特に困っていたのは、左のお尻から股関節、太ももにかけての痛みでした。

  • 階段の昇り降りで痛みが出る
  • 5分ほど歩くだけでも痛みが強くなる
  • 近くのお店への買い物もつらい
  • 今後、旅行や外出ができなくなるのではないかと不安を感じている

患者さん自身も「この先もこの状態が続いたらどうしよう」という不安を強く感じていました。

これまでの経過

前年の8月頃から軽い腰痛を感じていました。

その後、12月半ば頃から左のお尻、股関節、太ももへと痛みが広がり、徐々に歩くことや階段の昇り降りにも支障が出るようになりました。

整形外科でレントゲン検査を受けましたが、骨には特に異常がみられないとのことで、鎮痛剤を処方され経過観察となりました。

しかし、日常生活での痛みは残っていたため、「何とかならないものか」とインターネットで調べる中で、ひこばえ整骨院を知り予約されました。

当院で確認した身体の状態

来院時には、痛みが出ている股関節だけではなく、立っている姿勢や骨盤の状態、股関節の向きなども含めて身体全体を確認しました。

その中で特に確認できたのが、左の股関節が内側へ向きやすくなっていたことと、お腹を前へ突き出すような立ち方になっていたことです。

お腹を前へ突き出すように立つと、身体の重心が前方へ移動し、股関節周辺にも負担がかかりやすくなります。

今回の症例では、股関節そのものだけを見るのではなく、このような立ち方や身体のバランスも痛みに関係している可能性があると考えました。

下の写真は、院長が同様の立ち方を再現したものです。

お腹を前に突き出した立ち方を院長が再現している写真

施術の考え方

今回の症例では、痛みが出ている股関節だけを施術するのではなく、骨盤の傾きやお腹周辺の筋肉、立っているときの姿勢などを確認しながら施術を進めました。

初回は股関節への施術を中心にするのではなく、骨盤の傾きやお腹周辺の筋肉の緊張、姿勢を整えることを中心に行いました。

また、施術だけでなく、普段の立ち方や座り方など、日常生活で身体に負担をかけにくくするための方法もお伝えしました。

痛みを感じている場所だけを見るのではなく、「なぜ歩くときや階段で股関節に負担がかかっているのか」を身体全体から確認しながら進めていきました。

施術後の経過

初回〜3回目

初回の施術後には、患者さん自身も股関節の痛みに少し変化を感じていました。

2回目には「歩くときの痛みがなんとなく楽になっている」という感覚がありました。

施術とあわせて、姿勢や座り方についてもお伝えしました。

3回目の時点では、患者さんの感覚として股関節の痛みは当初より3割程度軽減していました。一方、それまであまり感じていなかった腰の痛みが出ることもあり、状態を確認しながら施術を進めました。

5回目頃

5回目頃には、股関節の痛みは来院当初と比較して半分程度まで軽減していました。

歩くときの状態にも変化がみられましたが、階段の昇り降りや急に方向を変えたときには、まだ痛みが出ることがありました。

そのため、立っているときの姿勢や歩き方を改めて確認し、身体の使い方についても調整していきました。

7回目以降

7回目頃には、日常生活では股関節の痛みをほとんど感じなくなっていました。

一方で、特定の動きやストレッチの角度によっては股関節の前側に痛みを感じることがあったため、その動きを確認しながら施術を行いました。

歩くことや階段の昇り降りではほとんど痛みを感じなくなり、8回目の来院前には九州へ旅行に行かれました。

旅行のため約2週間施術の間隔が空きましたが、旅行中は痛みを感じることなく歩くことができ、ご本人も旅行を楽しめたとのことでした。

その後は大きな施術を一区切りとし、身体の状態を確認しながら間隔を空けてメンテナンスを行うことをご提案しました。

院長の考察

今回の症例で重要だったのは、レントゲン検査では骨に大きな異常がみられなかった一方で、実際には歩くことや階段の昇り降りで強い痛みが出ていたという点です。

画像上で大きな異常がみられない場合でも、実際の身体の使い方や立ち方まで問題がないとは限りません。

今回確認したところ、左の股関節が内側へ向きやすく、お腹を前へ突き出すような立ち方になっていました。

そこで、股関節の痛みがある場所だけに注目するのではなく、骨盤の傾きや姿勢、歩き方なども含めて身体全体を確認しながら施術を進めました。

同じ「股関節が痛い」という症状でも、身体の状態や痛みが出る動作、これまでの経過は一人ひとり異なります。

今回のように画像検査で大きな異常がみられないにもかかわらず痛みが続いている場合には、実際にどのように立ち、どのように歩いているのかまで確認することも大切だと考えています。

患者さんの直筆の声

股関節の痛みで来院された66歳女性と院長の写真

股関節の痛みで来院された66歳女性の直筆の感想

昨年8月より弱い腰痛があり、12月半ばになったら左お尻から股関節、太ももと痛くなってきました。

階段の昇り降り、歩いて5分程のお店への買い物さえ、一歩一歩痛みをこらえつつ行っていた始末でした。

まだまだこの先20年はあろうかと思う人生。こんな調子で過ごすなんて、お先真っ暗という気持ちで塞いでいました。

病院の整形外科でレントゲンを撮っても何ら悪い所は見当たらないし、鎮痛剤を出してくれるだけで納得いかず。

何とかならないものかとネットであちこち見ていて「ひこばえ整骨院」を知りました。もう藁にもすがる思いで予約をしました。

骨盤矯正、身体の歪み、姿勢を正すこと等、原因を確認していただき、施術と指導のもとでストレッチを続けること2ヶ月で元通り。

痛みなくさっさと歩けるようになりました。もう嬉しくてたまりません。

今はあちこち旅行へ行く気になり、出先で歩くことも苦にならなくなりました。

本当に院長先生には感謝の言葉しかありません。ありがとうございました。

※上記は患者さん個人の感想です。施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

股関節の痛みでお悩みの方へ

股関節の痛みでお悩みの場合、痛みを感じている部分だけでなく、立ち方や歩き方、骨盤の状態などが関係していることもあります。

ひこばえ整骨院では、現在の痛みだけを見るのではなく、これまでの経過や身体の状態、日常生活での身体の使い方などを確認したうえで施術方針を考えていきます。

股関節の痛みに対する当院の考え方や施術については、下記の症状別ページで詳しくご説明しています。

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この記事の執筆・監修者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤克也

齋藤 克也

ひこばえ整骨院 院長

柔道整復師(国家資格)

ひこばえ整骨院では、院長の齋藤克也が患者さんの身体の状態を確認し、施術まで一貫して担当しています。

当サイトの症例記事では、実際に来院された患者さんの経過をもとに、来院時のお悩み、身体の状態、施術の考え方、その後の変化についてご紹介しています。

症状名や画像上の所見だけで判断するのではなく、「どのような動作で困っているのか」「日常生活で何ができなくなっているのか」まで確認することを大切にしています。

2019年には、セルフケアや身体の使い方についてまとめた書籍を出版。現在も臨床に携わりながら、患者さんに身体の状態をできるだけ分かりやすく伝えることを心がけています。