
症例の概要
10年以上肩こりに悩み、症状が強くなると右肩周辺にズキズキとした痛みまで感じていた30代女性の症例です。
仕事で腕を使うことが多く、「仕事だから仕方がない」と思いながら過ごしていました。
月に1回ほどマッサージにも通っていましたが、ご本人の感覚では楽な状態が長く続かず、身体の重さや肩のつらさを何とかしたいという思いで来院されました。
肩だけではなく、立ち姿勢や腰の動きなども確認しながら施術を進めたところ、次第にズキズキした痛みを感じなくなり、仕事が忙しい時期にも大きな症状が出ない状態となったため施術を終了しました。
患者さん
N・Kさん
30代 女性 会社員
初回来院:平成30年7月初旬
来院時のお悩み
10年以上、慢性的な肩こりに悩まれていました。
普段から肩の重さやこりを感じており、状態が悪くなると右の首から肩、肩甲骨周辺にズキズキとした痛みまで出ていました。
仕事では腕を使うことが多いため、「仕事をしている以上、ある程度は仕方がない」と考えていたそうです。
しかし、身体がずっと重く感じることや、肩の痛みを我慢しながら毎日過ごすこと自体がストレスになっていました。
月に1回ほどマッサージにも通っていましたが、ご本人の感覚では施術後の楽な状態が長く続かなかったそうです。
「この肩こりを何とかしたい」という思いで当院へ来院されました。
これまでの経過
肩こり自体は10年以上前から続いていました。
症状には波があり、肩がこる程度の日もあれば、首・肩・肩甲骨周辺まで重くなり、さらにズキズキした痛みを感じる日もありました。
仕事で腕を使う機会が多いこともあり、肩への負担を感じながら仕事を続けていました。
これまでは定期的にマッサージを受けていましたが、症状を繰り返していたため、身体の状態を改めて確認することにしました。
当院で確認した身体の状態
来院時は、右の首・肩・肩甲骨周辺に重さやこりを感じやすく、状態が悪くなるとズキズキした痛みが出ていました。
右腕を上げてもらうと肩に痛みがありました。
そこで肩周辺だけではなく、立ち姿勢や身体全体の動きについても確認しました。
その中で、腰周辺の動きを加えてから再度腕を上げてもらうと、肩の動かしやすさや痛みに変化がみられました。
ご本人には腰痛の自覚はほとんどなく、ときどき腰がだるいと感じる程度だったため、肩以外の部分を確認することで腕の動きが変わったことに驚かれていました。
また、立っている時には腰を反るように力が入りやすい状態もみられました。
こうした確認から、今回は肩周辺だけに施術を行うのではなく、腰や股関節周辺の動き、立ち方なども含めて施術方針を考えました。
施術の考え方
長期間続いている肩こりでしたが、肩の筋肉だけを対象にするのではなく、実際に腕を動かした時にどこを調整すると動きや痛みに変化が出るのかを確認しながら進めました。
初回は肩・首周辺の緊張に対する施術に加え、腰や股関節、骨盤周辺の動きについても確認しながら施術しました。
強い刺激で肩周辺を押すのではなく、関節や身体全体の動きを確認しながら進めました。
また、自宅では肩甲骨から背中を動かすストレッチや、腰周辺の動きをつけるセルフケアをお伝えしました。
立っている時に腰へ力が入りやすかったため、日常生活での立ち方についても一緒に確認しました。
施術後の経過
2回目以降|ズキズキした肩の痛みが出なくなる
初回施術後は、それまで出ていた肩のズキズキした痛みはなく、少し重さを感じる程度で過ごせていました。
自宅でお伝えした肩甲骨から背中を動かすストレッチや、腰周辺のセルフケアも継続できていました。
立っている時には腰だけではなく太ももにも力が入りやすかったため、「腰の力を抜こう」とするより、お腹の使い方を意識する方法に変更しました。
その後|日常生活でのつらさが減る
その後も、以前のように肩がズキズキと痛むことはありませんでした。
多少「肩がこっているかな」と感じる日はありましたが、日常生活で強いつらさを感じることは少なくなっていました。
以前は肩の重さや痛みそのものがストレスになっていましたが、その状態にも変化がみられました。
5回目|肩の重さも感じにくくなる
5回目頃には立ち姿勢も安定してきていました。
この頃には肩がこる感覚も少なく、以前のような重たい感じもほとんどなく、楽に過ごせるようになっていました。
ご本人からは、以前マッサージを受けた時には楽な状態が長く続かなかったため、今回その状態が継続していることを喜ばれていました。
一方、この時期は仕事が比較的落ち着いていたため、「仕事が忙しくなった時にどうなるか」という不安は残っていました。
仕事が忙しくなってからも大きな痛みなし
その後、少しずつ仕事量が増えていきました。
仕事の後に多少肩がこっていると感じることはありましたが、以前のような痛みにはならず、翌日までつらさを引きずることもありませんでした。
セルフケアをすると翌日は身体が楽になる感覚があったため、忙しい中でもできる範囲で続けていただきました。
約1か月間隔を空けても状態を維持
最後は約1か月施術の間隔を空け、仕事が忙しい時期の状態を確認しました。
それでも肩の痛みは出ておらず、多少重さを感じることはあっても、以前のようなつらさはありませんでした。
立ち姿勢についても強く意識し続けなくても大きく崩れることが少なくなっていました。
仕事が忙しい時期にも大きな症状が出なかったことを確認できたため、この時点で施術を終了しました。
院長の考察
今回の症例で特徴的だったのは、10年以上肩こりが続いていたものの、肩周辺だけを確認したのではなく、腰や股関節周辺の動き、立ち姿勢なども確認したことで腕の動きや肩の痛みに変化がみられたことです。
これは「腰の硬さが肩こりの原因だった」と断定できるものではありません。
ただ、今回の患者さんでは腰周辺の動きを加えた際に腕の上げやすさが変化したため、肩以外の部分も含めて施術する必要があると考えました。
また、ご本人は仕事で腕を使うことが多く、「仕事をしている以上、肩こりは仕方がない」と感じていました。
仕事そのものを変えることはできません。そのため、仕事を続けた状態でも症状がどの程度出るのかを確認することが重要でした。
施術開始後に仕事が比較的落ち着いていた時期だけで判断せず、その後仕事が忙しくなり、さらに施術間隔を約1か月空けても強い痛みが出なかったことを確認して施術終了としました。
慢性的な肩こりの場合でも、肩だけを見るのではなく、実際にどのような動作や仕事で困っているのか、身体のどこを動かすと症状に変化が出るのかを一つずつ確認することが大切だと考えています。
患者さんの直筆の声


※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。
肩こり・肩の痛みでお悩みの方へ
肩こりが長く続いている場合でも、肩だけに問題があるとは限りません。
今回の患者さんでは、肩周辺だけではなく腰や股関節周辺の動き、立ち姿勢などを確認した際に、腕の上げやすさや肩の痛みに変化がみられました。
ひこばえ整骨院では、痛みやこりを感じている部分だけではなく、どのような仕事や動作でつらくなるのか、身体をどのように動かすと症状が変化するのかも確認しながら施術方針を考えています。
肩こり・肩の痛みに対する当院の考え方や施術については、下記のページで詳しくご紹介しています。
※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。





