変形性膝関節症で歩くと膝が痛かった女性の症例|西宮市のひこばえ整骨院

症例の概要

変形性膝関節症と診断され、整形外科や整骨院へ半年近く通院しても膝の痛みが続いていた女性の症例です。

もともとは左膝の痛みでしたが、来院する頃には右膝にも痛みを感じるようになっていました。

歩く時だけでなく、朝起きて最初の一歩を踏み出す時や、長時間同じ姿勢を続けた後の歩き始めにも強い痛みを感じていました。

「このまま歩けなくなってしまったら困る」という不安があり、堺市から来院されました。

患者さん

K・Mさん 女性

大阪府堺市在住

来院:平成30年7月

※年齢の記載がないため、本症例では年齢を掲載していません。

来院時のお悩み

以前、左膝の変形性膝関節症と診断され、整形外科や整骨院へ半年近く通院されていました。

患者さんの直筆の感想によると、整形外科ではレントゲン検査を受け、軟骨がすり減ってきていると説明されたそうです。

ヒアルロン酸注射を5回受け、その後は近所の整骨院にも通いましたが、ご本人としては思うような変化を感じられませんでした。

最初は左膝だけだった痛みが右側にも出るようになり、不安が強くなっていました。

特につらかったのが、

  • 歩いている時の膝の痛み
  • 朝起きて最初の一歩を踏み出す時の痛み
  • 長時間同じ姿勢を続けた後の歩き始め

でした。

「このまま一生良くならないのではないか」「歩けなくなったら困る」という不安もあり、ホームページを見て来院されました。

これまでの経過

患者さんによると、2〜3年前から冬になると膝の痛みを感じていました。

ところが来院された年は、暖かくなっても症状が続き、徐々に痛みが強くなっていきました。

整形外科で変形性膝関節症と診断され、ヒアルロン酸注射などを受けましたが、ご本人が期待していた変化は得られなかったそうです。

その後、近所の整骨院にも通いましたが、膝だけでなく、ふくらはぎや太ももにも痛みを感じるようになっていました。

そこで「膝以外にも確認するところがあるのではないか」と考え、当院へ来院されました。

当院で確認した身体の状態

まず膝だけではなく、立った時の姿勢や足首・股関節なども含めて身体の状態を確認しました。

今回の患者さんでは、足首に動かしにくさがあり、股関節の動きにも左右差や特徴がみられました。

また、立ち姿勢を変えた時に膝の痛みが出る状態だったため、立った時の身体の使い方についても確認しました。

変形性膝関節症という診断はありますが、画像上の変形だけで現在感じている痛みの程度を判断するのではなく、実際の動作でどのような時に痛みが出るのかを確認しながら施術方針を考えました。

施術の考え方

一度変形した関節そのものを、施術によって元の形に戻すことはできません。

そのことは最初に患者さんにも説明しました。

一方で、今回確認したところ、膝だけでなく足首や股関節の動き、立ち姿勢などにも確認すべき点がありました。

そのため、初回から膝だけに施術を集中するのではなく、足首の動きや立った時の身体の使い方なども確認しながら施術を行いました。

自宅では、身体の状態に合わせたセルフケアをお伝えし、その後の経過を見ながら歩き方や運動も追加していきました。

施術後の経過

初回〜3回目

初回は、立ち姿勢や足首などの状態を中心に確認しながら施術しました。

2回目に来院された時には、立ち姿勢を変えた時に感じていた膝の痛みが来院時より軽くなっていました。

歩行時の痛みにも変化がみられました。

3回目には、普段痛みを感じていた電車を降りた後の歩き始めでも、ほとんど痛みを感じずに来院できたとのことでした。

4〜6回目

4回目の前には、ご自宅でお伝えしたセルフケアを必要以上に行ってしまい、一時的に痛みが出ていました。

そのため、セルフケアは強く行えばよいわけではないことを説明し、行う回数や方法を改めて確認しました。

この頃には、立った時の痛みが少なくなっていたため、歩き方についても少しずつお伝えしました。

6回目には、日常生活や買い物程度の歩行では痛みを感じないことが増えていました。

一方で、1時間以上続けて歩くと膝に熱感や痛みが出ることがあったため、無理に負荷を増やさず経過を確認しました。

9回目

9回目頃には、日常生活では膝の痛みをほとんど感じなくなっていました。

痛みが落ち着いてきたため、状態を確認しながら座った状態で行える太ももの運動も追加しました。

また、歩き方や足首のセルフケアについても継続してもらいました。

12〜13回目

12回目以降は来院間隔を2週間程度に空けて経過を確認しました。

間隔を空けても大きく痛みが戻ることはなく、日常生活では膝の痛みをほとんど意識せずに過ごせていました。

13回目で集中的な施術はいったん終了しました。

患者さんの直筆の感想では、

「今ではほとんど痛みや不安もなく元気に仕事にも行っています」

と書いていただいています。

院長の考察

今回の症例で大切だったのは、「変形性膝関節症と診断されている」ということと、「現在感じている膝の痛み」を分けて考えたことです。

関節の変形そのものを施術によって元の状態へ戻すことはできません。

しかし、膝の痛みがある方すべてが、同じ身体の状態・同じ動作で痛みを感じているわけではありません。

今回の患者さんを確認すると、足首や股関節の動き、立った時の身体の使い方にも特徴がみられました。

そのため、膝だけに施術を集中するのではなく、実際に歩いた時や立った時にどのような動きをしているのかも確認しながら進めました。

また、4回目の前にはセルフケアを頑張りすぎたことで、一時的に痛みが出ています。

この経過からも、セルフケアは「たくさんすれば早く良くなる」というものではなく、その時の身体の状態に合わせて内容や量を調整することが大切だと考えています。

最終的には、来院間隔を2週間程度まで空けても大きく痛みが戻らず、日常生活では膝をほとんど気にせず過ごせる状態になりました。

変形性膝関節症と診断されている場合でも、画像上の状態だけを見るのではなく、「どの動作で困っているのか」「膝以外の関節はどのように動いているのか」まで確認することが重要だと考えています。

患者さんの直筆の声

変形性膝関節症で歩く時の膝の痛みに悩んでいた女性

変形性膝関節症で来院された女性の直筆の感想

患者さんからいただいた感想

2〜3年前から冬になると膝が痛くなっていました。今年に入っては、暖かくなってもひどくなるばかりで、整形外科でレントゲンを撮りに行きました。

軟骨がすり減ってきていると言われ、ヒアルロン酸を5回打ちましたが変化はなく、次は近所の整骨院へ行きました。

それでも膝だけでなく、ふくらはぎや太ももにも痛みを感じるようになり、このまま一生良くならないのかと不安になりました。

原因はどこにあるのか、姿勢などにも問題があるのではないかと検索したことが、こちらに来たきっかけです。

今ではほとんど痛みや不安もなく、元気に仕事にも行っています。

※患者さんの感想は、内容を変えない範囲で読みやすいよう表記を整えています。

※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

変形性膝関節症でお悩みの方へ

変形性膝関節症と診断されていても、痛みの程度や困っている動作、身体の状態は一人ひとり異なります。

今回の方は、歩行時だけでなく、朝の一歩目や長時間同じ姿勢を続けた後の歩き始めにも膝の痛みがありました。

ひこばえ整骨院では、膝だけではなく、足首や股関節の動き、立ち方・歩き方なども確認したうえで施術方針を考えています。


変形性膝関節症の原因や施術について詳しく見る

この記事の執筆・監修者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤克也

齋藤 克也

ひこばえ整骨院 院長

柔道整復師(国家資格)

ひこばえ整骨院では、院長の齋藤克也が患者さんの身体の状態を確認し、施術まで一貫して担当しています。

当サイトの症例記事では、実際に来院された患者さんの経過をもとに、来院時のお悩み、身体の状態、施術の考え方、その後の変化についてご紹介しています。

症状名や画像上の所見だけで判断するのではなく、「どのような動作で困っているのか」「日常生活で何ができなくなっているのか」まで確認することを大切にしています。

2019年には、セルフケアや身体の使い方についてまとめた書籍を出版。現在も臨床に携わりながら、患者さんに身体の状態をできるだけ分かりやすく伝えることを心がけています。