3年間続く外反母趾の痛みで来院された61歳女性の症例

症例の概要

3年ほど前から外反母趾の痛みに悩んでいた61歳女性の症例です。

日中だけでなく、寝ている時にも足の親指周辺がうずくことがあり、以前は近隣の整骨院で施術を受けていました。

しかし、その際の刺激が非常に強く、施術そのものに強い痛みを感じたことから、「このまま続けても大丈夫なのだろうか」と不安になっていたとのことでした。

普段はアメリカで調理師として働いており、今回は夏休みで日本へ帰国している3週間の間に、少しでも足の状態を整えたいということで当院へ来院されました。

患者さん

61歳女性 調理師

来院:平成30年8月

普段はアメリカ在住で、夏休みの約3週間のみ日本へ帰国されていました。

来院時のお悩み

外反母趾は3年ほど前から気になるようになり、痛みを感じることも増えていました。

  • 外反母趾による足の親指周辺の痛み
  • 寝ている時にもうずくことがある
  • 調理師として長時間立って仕事をしている
  • テーピングを常に使用している
  • 以前受けた強い施術に不安がある

ご本人としては曲がっている親指の見た目も気になっていましたが、まずは痛みを感じにくくし、アメリカへ戻った後もご自身で足の状態を管理できるようになることを目標にしました。

これまでの経過

外反母趾が気になり始めたのは、来院する3年ほど前でした。

痛みが続いていたため近隣の整骨院へ通ったこともありましたが、そこで受けた施術の刺激が非常に強く、施術中に耐えることが難しいほどの痛みを感じていたとのことでした。

担当者からは強い刺激が必要だと説明されたそうですが、ご本人としては「これだけ痛い施術を続けても大丈夫なのだろうか」という不安があったそうです。

その後、夏休みで日本へ帰国した際に当院を知り、アメリカへ戻るまでの約3週間という限られた期間ではありましたが、一度身体の状態を確認してほしいということで来院されました。

当院で確認した身体の状態

外反母趾のある足だけではなく、立っている姿勢や歩き方、足首、骨盤、背骨など身体全体の状態を確認しました。

特に、普段の立ち方や歩き方には特徴がみられ、足に体重をかける際の身体の使い方について確認する必要があると考えました。

調理師という仕事柄、普段は長時間立っていることが多いため、施術だけではなく、仕事中の立ち方や足への体重のかけ方も重要なポイントでした。

また、ご本人は以前からストレッチや体操、マッサージなどをご自身でも積極的に行っていました。

そのため、新しいセルフケアをたくさん追加するのではなく、現在行っている内容を確認しながら必要なものを整理していきました。

施術の考え方

今回の症例では、外反母趾の見た目だけを変えることを目的にするのではなく、まず痛みの出方や立ち方・歩き方を確認することから始めました。

また、以前の施術で強い痛みを経験していたため、痛みに耐えるような強い刺激を加えることはせず、身体の反応を確認しながら進めました。

日本に滞在できる期間が約3週間と限られていたため、施術だけに頼るのではなく、アメリカへ戻った後にもご自身で続けられる立ち方や歩き方、セルフケアについてお伝えすることを重視しました。

施術後の経過

初回

初回は足の指周辺の筋肉の緊張を確認しながら施術を行い、立っている時の身体の使い方についてもお伝えしました。

日本に滞在している間は仕事をしていませんでしたが、普段は調理師として長時間立って仕事をしています。

そのため、アメリカへ戻った後の生活も考え、立っている時にどのように足へ体重をかけるのかを最初に確認しました。

ご自身で行っていたストレッチや体操についても確認し、継続するものと見直すものを整理しました。

2〜3回目

2回目には歩き方を確認し、足の指についてご自身でもできるケアをお伝えしました。

3回目には歩き方をもう一度確認するとともに、足首の動きについても見ていきました。

以前からテーピングを使用していたため、テーピングを使用した時と使用しない時の状態についても確認しながら進めました。

4回目以降

4回目以降は足だけでなく、腰・骨盤・背骨など上半身を含めた身体全体の状態も確認しました。

また、施術後の状態を日常生活でも活かせるよう、歩き方についても繰り返し確認しました。

5回目頃には、一度テーピングを外して生活してみることにしました。

その際、痛みは感じなかったものの、ご本人には「テーピングがないことへの不安」があったとのことでした。

そこで無理にすべて外すのではなく、足の状態やご本人の安心感も確認しながら、少しずつ使用方法を調整することにしました。

施術終了時

アメリカへ帰国する直前の施術時には、来院時に比べて姿勢や歩き方にも変化がみられ、ご本人からは外反母趾の痛みをほとんど感じなくなったとのお話がありました。

テーピングについては、帰国後にいきなり完全に使用を中止するのではなく、足の状態を確認しながらご自身で調整していただくことにしました。

週末にはアメリカへ帰国する予定だったため、この時点で施術を終了しました。

院長の考察

今回の症例では、外反母趾の部分だけを見るのではなく、普段どのように立ち、どのように歩いているのかを確認することを重視しました。

特にご本人は調理師として長時間立って仕事をしているため、施術を受けている時間よりも、日常生活の中で足を使っている時間の方が圧倒的に長くなります。

そのため、足そのものへの施術だけではなく、立ち方や歩き方についても一緒に確認しました。

また、以前の整骨院で非常に強い刺激の施術を経験し、それ自体に不安を感じていたことも重要な点でした。

施術は必ずしも「強ければ強いほど良い」というものではありません。今回も身体の状態や反応を確認しながら進めています。

さらに、アメリカへ戻るまで3週間しかなかったため、短期間の施術結果だけを見るのではなく、帰国後もご自身で継続できる方法をお伝えすることを大切にした症例でした。

患者さんの直筆の声

外反母趾の痛みで来院された61歳女性と院長

3年間続く外反母趾の痛みで来院された61歳女性の直筆の感想

外反母趾が3年ほど前から起こり始め、時々寝ている時ですら痛みを感じる事がありました。

それで家の近くの整骨院で施術を受けたところ、とても強い力でマッサージをされ、とても痛い思いをしました。

ひこばえ整骨院では一切痛い事はせず、体の他の部分をていねいに教えて頂き、原因の根本から改善する様に指導して頂きました。

※上記は患者さん個人の感想です。施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

外反母趾でお悩みの方へ

外反母趾で痛みを感じている場合でも、足の状態や普段の生活、立ち方・歩き方などは一人ひとり異なります。

ひこばえ整骨院では、痛みを感じている足だけを見るのではなく、立ち方や歩き方、足首や骨盤など身体全体の状態を確認したうえで施術方針を考えていきます。

外反母趾に対する当院の考え方や施術については、下記の症状別ページで詳しくご説明しています。

症例ページの次へのバナー

※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

この記事の執筆・監修者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤克也

齋藤 克也

ひこばえ整骨院 院長

柔道整復師(国家資格)

ひこばえ整骨院では、院長の齋藤克也が患者さんの身体の状態を確認し、施術まで一貫して担当しています。

当サイトの症例記事では、実際に来院された患者さんの経過をもとに、来院時のお悩み、身体の状態、施術の考え方、その後の変化についてご紹介しています。

症状名や画像上の所見だけで判断するのではなく、「どのような動作で困っているのか」「日常生活で何ができなくなっているのか」まで確認することを大切にしています。

2019年には、セルフケアや身体の使い方についてまとめた書籍を出版。現在も臨床に携わりながら、患者さんに身体の状態をできるだけ分かりやすく伝えることを心がけています。