
症例の概要
産後から腰に違和感が続いており、家族旅行を3日後に控えたタイミングでぎっくり腰になった20代女性の症例です。
来院の3日ほど前に腰へ強い痛みが出て、歩くことや立ち上がることもつらく、日常生活にも支障が出ていました。
3日後には家族旅行を予定していたため、「できれば旅行に行けるくらいまで動けるようになりたい」という希望がありました。
初回は急性期の腰の状態を確認しながら対応し、続けて身体の状態を確認。3回目にはご本人の感覚で痛みが半分以下となり、その翌日から予定していた家族旅行へ行かれました。
旅行中も大きく痛みが強くなることはなく、その後は産後から続いていた腰の違和感も含めて身体の状態を確認しました。
※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。
患者さん
Tさん 20代女性 主婦
来院時期:平成28年2月
来院時のお悩み
Tさんは、出産後から腰に痛みや違和感を感じるようになっていました。
日常的に違和感はあったものの、「そのうち落ち着くだろう」と考えながら生活を続けていたそうです。
ところが来院する3日ほど前、腰に強い痛みが出ました。
それまでとは違い、歩くことや立ち上がることもつらく、普段通りの日常生活を送ることが難しい状態になっていました。
さらに、3日後には家族旅行を予定していました。
旅行を楽しみにしていたこともあり、「何とか歩ける状態になって旅行へ行きたい」という希望で来院されました。
当院で確認した身体の状態
今回は急に出た強い腰痛だけではなく、産後から続いていた腰の違和感についても確認しました。
- 腰を前後に動かしたときの状態
- 腰を左右にひねったときの状態
- 肩甲骨周辺の動き
- 股関節の動き
- 立った状態での身体全体のバランス
強い痛みがあったこともあり、来院時は身体全体を動かしにくい状態でした。
特に股関節には動かしにくさがみられました。
産後から腰の違和感が続いていたことも踏まえ、急性期の腰の状態に配慮しながら、その時点で無理なく確認できる範囲で施術方針を考えました。

初回の施術
初回は、まず来院時に出ていた強い腰痛への対応を優先しました。
腰の状態を確認したうえでアイシングやテーピングを行い、痛みが強く出ない範囲で身体を動かせるように施術しました。
また、脚周辺のセルフケアをお伝えしました。
日常生活については、強い痛みを我慢して無理に動くのではなく、症状を確認しながら可能な範囲で身体を動かしてもらうようお伝えしました。
実際の施術と経過
2回目
家族旅行まで時間がなかったため、初回に続いて身体の状態を確認しました。
初回の痛みを10とすると、この時点ではご本人の感覚で7程度まで軽減していました。
まだお子さんを立った状態で抱っこできるほどではありませんでしたが、座った状態で膝の上に乗せることはできるようになっていました。
初回と比べて腰の状態にも変化がみられたため、この日は腰周辺に加え、肩甲骨や股関節の動きも確認しながら施術しました。
3回目
3回目も続けて来院されました。
この時点では、ご本人の感覚で痛みは初回の半分以下まで軽減していました。
普段の生活でも痛みを感じる場面がかなり少なくなっていました。
ただし、お子さんを長時間抱っこしたときや、急に抱きかかえたときには腰に痛みが出ることがありました。
そして、この施術の翌日から予定していた家族旅行へ出発されました。
4回目
4回目は家族旅行から帰った後に来院されました。
旅行中は腰の痛みが大きく出ることなく、予定していた家族旅行を楽しめたとのことでした。
初回来院から約2週間が経過し、ご本人の感覚では痛みは当初の3〜4割程度まで軽減していました。
日常生活で瞬間的に痛みを感じることはありましたが、持続的に痛みが続くことは少なくなっていました。
急に出た腰痛が落ち着いてきたため、この頃からは産後から続いていた腰の違和感についても確認するようにしました。
股関節や肩甲骨などの動きも確認しながら施術を行い、日常生活では姿勢や身体の使い方についてお伝えしました。
5〜6回目
6回目には、ご本人の感覚で腰の痛みは初回の2割程度まで軽減していました。
普段の生活ではほとんど痛みを感じることはなくなっていました。
長時間歩いたときや抱っこ紐を使用したときには腰に疲れを感じることがありましたが、来院当初のような強い痛みではありませんでした。
身体の状態を確認しながら、股関節・肩周辺・腰周辺のストレッチを追加しました。
8〜9回目
8〜9回目の来院時には、ご本人から「腰の痛みは感じていない」との話がありました。
そのため、この頃は強い腰痛に対する施術ではなく、日常生活での身体の動きやセルフケアの確認を中心に行いました。
来院当初と比べて身体の動きにも変化がみられ、ご本人も時間を見つけながらストレッチを続けられていました。
9回目を一つの区切りとし、その後については身体の状態に応じて相談することとしました。
※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の経過を保証するものではありません。
患者さんの写真

院長の考察
今回の症例で特徴的だったのは、家族旅行を3日後に控えたタイミングで、歩行や立ち上がりにも支障が出るほどの腰痛が出たことです。
一方で、今回突然腰が痛くなっただけではなく、Tさんは出産後から腰の違和感を感じながら生活を続けていました。
身体を確認すると、強い痛みの影響もあり身体全体を動かしにくく、股関節にも動かしにくさがみられました。
ただし、「産後の身体のバランスが崩れたことがぎっくり腰の原因」と断定することはできません。
そのため、まずはその時点で出ている腰の痛みに配慮しながら施術を行い、痛みが落ち着いてから股関節や肩甲骨なども含めて身体全体の動きを確認しました。
3回目には痛みが半分以下となり、翌日から予定していた家族旅行へ行くことができました。旅行中にも大きく痛みが出なかったことは、Tさんにとって一つの大きな変化だったと思います。
その後は「旅行へ行ける状態にする」という短期的な目標だけではなく、産後から続いていた腰の違和感や、抱っこ・長時間歩行など日常生活で負担を感じる場面についても確認しました。
ぎっくり腰では、痛みの程度や原因によって対応が異なります。強い痛みがある場合や、脚のしびれ・力が入りにくいなどの症状を伴う場合には、医療機関での確認も重要です。
ぎっくり腰でお悩みの方へ
ぎっくり腰は突然起こることがありますが、痛みの強さや身体の状態は一人ひとり異なります。
特に「数日後に旅行や仕事など外せない予定がある」という場合でも、何回で良くなるかを事前に断定することはできません。
ひこばえ整骨院では、まず現在の腰の状態やどの動作で痛みが出るのかを確認し、その時点でできることを考えていきます。
また、急な腰痛が落ち着いた後も、以前から腰の違和感が続いていた場合には、股関節や背中などを含めた身体の動きを確認します。
ぎっくり腰に対する当院の考え方や施術については、下記のページで詳しくご紹介しています。
※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。





