
症例の概要
腰からお尻、太もも、ふくらはぎの外側にかけて強い痛みとしびれがあり、朝の起き上がりにも苦労していた30代男性の症例です。
年末頃から腰から脚にかけて痛みが出始め、来院する約1週間前からはしびれも感じるようになりました。
特に朝起きた時の症状が強く、じっとしていても痛みがあり、身体を動かすこともつらい状態でした。
仕事では中腰になることや長時間座ることが多く、「できるだけ早く仕事をしやすい状態に戻したい」という希望がありました。
患者さん
お名前 Tさん
性別 男性
年齢 30代
お仕事 眼鏡師
お住まい 西宮市
来院日 平成29年1月
来院時のお悩み
- 腰からお尻、太もも、ふくらはぎ外側に痛み・しびれがある
- 朝起きた時の痛みとしびれが特に強い
- じっとしていても腰が痛む
- 身体を動かすこともつらい
- 仕事で中腰や長時間座ることが難しい
- できるだけ早く仕事をしやすい状態に戻したい
来院前には鍼灸院で3回ほど鍼治療を受けていましたが、ご本人としては痛みやしびれに大きな変化を感じていなかったとのことでした。
これまでの経過
年末頃から腰から太もも、足首周辺にかけて痛みを感じるようになりました。
さらに来院する約1週間前からしびれが出始め、朝起きた時には、お尻から太もも、ふくらはぎ外側にかけて強いしびれを感じていました。
仕事では中腰になったり、長時間座ったりすることが多く、症状によって仕事にも支障を感じるようになっていました。
そのため、現在の痛みとしびれをできるだけ軽減し、仕事や日常生活を送れるようになりたいということで来院されました。
当院で確認した身体の状態
来院時は症状が強かったため、腰だけではなく、脚のしびれや感覚、身体を動かした時の症状などを確認しました。
元記事では、SLRなどの徒手検査、知覚や運動機能に関する確認を行っています。
これらの検査では腰椎椎間板ヘルニアを疑う所見がみられましたが、徒手検査だけで椎間板の状態を確定することはできません。
そのため、この症例では「腰椎椎間板ヘルニアと診断した」という表現ではなく、腰から脚にかけての強い痛み・しびれがどのように変化したかを中心にご紹介します。
また、仕事では中腰や座った姿勢が長くなることが多かったため、症状の変化を確認しながら、仕事中や自宅での身体の使い方についてもお伝えすることにしました。
施術の考え方
初回は痛みとしびれが非常に強く、うつ伏せになると症状が出る状態でした。
そのため、無理に痛みの出る姿勢で施術することは避け、症状が出にくい姿勢で背中やお腹周辺など身体の状態を確認しながら施術を行いました。
また、自宅での過ごし方や座る時の姿勢についてもお伝えしました。
この段階では積極的なストレッチは行わず、まずは日常生活の中で症状がどのように変化するかを確認しました。
その後、症状が落ち着いてきた段階でストレッチや軽い運動などを少しずつ追加しました。
施術後の経過
2回目|仕事中・日常生活での腰の痛みに変化
2回目は翌日に来院されました。
朝の痛みには大きな変化がありませんでしたが、日常生活や仕事中の腰の痛みについては、前日より楽に感じているとのことでした。
しびれや脚のつっぱり感については、ご本人の感覚で初回を10とすると8程度とのことでした。
3〜4回目|腰痛は軽くなるものの、朝の痛み・脚のしびれが残る
3回目は3日後に来院されました。
週末は比較的楽に過ごせたものの、仕事が忙しくなると再び痛みを感じる状態でした。
4回目には腰の痛みは軽減していましたが、お尻の痛みや脚のしびれ、朝起き上がる時の強い痛みが残っていました。
朝は起き上がるまでに10分以上かかることもありました。
一度起き上がった後は午前中の痛みは比較的少なく、午後になると腰やお尻周辺にだるさを感じる状態でした。
5〜7回目|仕事中の症状が徐々に軽減
5回目には、ご本人の感覚で全体の痛みは初回を10とすると6程度まで変化していました。
仕事内容として前かがみになることが多かったため、仕事中の姿勢や寝る時の環境についても確認しました。
7回目頃には、仕事中に痛みやしびれを感じる時間がかなり減っていました。
一方で、朝起きた時、仕事が終わった後、1時間以上同じ姿勢で座った時には症状が出ることがありました。
日中の症状が落ち着いてきたため、この頃から股関節や太もものストレッチも追加しました。
10回目|日中の強い痛みはほとんど気にならない状態へ
10回目頃には、朝起きた時以外は強い痛みをほとんど感じなくなっていました。
日中は腰やお尻周辺のだるさ、つっぱり感が中心となり、初回にあったような強い痛みは感じにくくなっていました。
しびれについては、ご本人の感覚で初回を10とすると2程度とのことでした。
症状の変化を確認しながら、通勤で使っていた自転車や軽い運動も少しずつ再開しました。
12回目|脚のしびれはほとんど気にならない状態へ
12回目には、日中の痛みはほとんど気にならず、だるさや時々つっぱるような感覚がある程度になっていました。
脚のしびれについても、ご本人はほとんど感じなくなっていました。
身体の状態を確認しながら、日常生活では無理のない範囲で身体を動かしていただきました。
16〜17回目|仕事・日常生活で困ることがほとんどなくなる
16回目頃には、朝起き上がる時に腰の痛みを少し感じることはありましたが、それ以外では強い痛みをほとんど感じなくなっていました。
仕事中や日常生活でも、以前のようなつらさを感じることはほとんどなくなったとのことでした。
17回目には、朝起き上がる瞬間に軽く気になることはあるものの、日常生活で困ることはなくなっていました。
ご本人の不安も少なくなったため、この時点で一連の施術を終了しました。
院長の考察
今回の患者さんは、腰だけではなく、お尻から太もも、ふくらはぎ外側にかけて強い痛みとしびれがあり、特に朝の起き上がりに苦労されていました。
また、眼鏡師という仕事柄、中腰や前かがみ、長時間座る姿勢が多く、仕事を続けながら身体の状態を整える必要がありました。
徒手検査では腰椎椎間板ヘルニアを疑う所見がありましたが、徒手検査だけで椎間板ヘルニアの有無や部位を確定することはできません。
そのため、特定の病名だけで経過を判断するのではなく、「朝起きられるか」「仕事中に痛みやしびれが出るか」「長時間座れるか」といった実際の生活上の変化を確認しながら進めました。
初期には朝起き上がるまで10分以上かかることもありましたが、経過とともに日中の痛みが減り、脚のしびれについても本人の感覚で10から2程度へ変化しました。
最終的には、朝に軽く気になることは残ったものの、仕事や日常生活では困ることがほとんどなくなり、不安も少なくなったため施術を終了しました。
なお、脚に強いしびれや筋力低下がある場合、排尿・排便の異常などを伴う場合には、整体・整骨院だけで判断せず医療機関での評価が必要です。
患者さんの声


※患者さん個人の感想です。施術による変化には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。
腰椎椎間板ヘルニアによる痛み・しびれでお悩みの方へ
腰椎椎間板ヘルニアでは、腰だけでなく、お尻や太もも、ふくらはぎなどに痛みやしびれを感じることがあります。
ただし、脚の痛みやしびれがあるからといって、必ず腰椎椎間板ヘルニアとは限りません。
症状が強い場合や長く続く場合には、まず医療機関で必要な検査を受けることも大切です。
腰椎椎間板ヘルニアについて詳しくは、下記の症状別ページをご覧ください。
※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。





