
症例の概要
32歳女性、事務のお仕事をされている方の症例です。
以前から慢性的な肩こりがあり、鏡や写真を見たときの肩の高さや、顔の左右差も気になっていました。
ピラティスをしているときにも身体の動かし方に左右差を感じており、腕の上げやすさや身体をひねる動きにも違いがありました。
6月に結婚式を予定していたこともあり、「挙式に向けて身体を整えておきたい」と考え、2月下旬に来院されました。
患者さん
U・Tさん 32歳女性 事務職
来院時のお悩み
来院時に特に気になっていたのは、慢性的な肩こりと身体の左右差でした。
- 以前から肩こりを感じている
- 鏡や写真を見ると肩の高さに左右差を感じる
- 目元や口元など、顔のバランスも気になる
- ピラティスをすると身体の動かし方に左右差を感じる
- 結婚式を控えているため、姿勢や身体の状態を整えておきたい
また、この1年ほどは膝の痛みもあり、整形外科でレントゲンやMRI検査を受け、変形性膝関節症と診断されていました。痛みが強いときには、足を引きずることもあったそうです。
今回は膝だけでなく、以前から気になっていた肩こりや身体全体の左右差も含めて確認してほしいということで来院されました。

これまでの経過
肩こりは以前から慢性的にありましたが、強い痛みが続いているというよりも、「身体のバランスが左右で違う」という感覚を持たれていました。
日頃からピラティスなどの運動もされていましたが、その際にも左右で身体の動かしやすさが違うように感じていたそうです。
さらに鏡や写真を見ると、肩の高さだけでなく、目元や口元にも左右差を感じることがありました。
6月に結婚式を予定していたため、前撮りや挙式を迎える前に一度身体を確認し、メンテナンスしておきたいと考えたことが来院のきっかけでした。
当院で確認した身体の状態
身体の動きや姿勢を確認すると、特に上半身に左右差がみられました。
左肩が内側に入りやすく、上半身全体が右方向へ向くような状態になっていました。
その状態で正面を向こうとするため、首の左前側にも緊張がみられました。
また、腕を上げてもらうと左側に詰まるような感覚があり、身体を左へひねる動きも右側と比べて行いにくい状態でした。
立っている姿勢は一見するときれいに見えましたが、腰や背中に力が入りやすくなっていることも確認できました。
今回の症例では、肩だけを見るのではなく、上半身の向きや肩の位置、首の緊張、立っているときの身体の使い方まで含めて確認する必要があると考えました。
施術の考え方
今回特に重視したのは、左右を同じように施術するのではなく、実際に確認できた左右差に合わせて身体の動きを整えていくことでした。
右方向へ向きやすくなっていた上半身に対して背骨周辺の動きを確認し、両肩についても内側に入りやすい状態に合わせて施術を行いました。
また、腰や背中に力が入りやすかったため、立っているときには腰の力を抜き、お腹側を意識して身体を支えるようにお伝えしました。
事務仕事で座っている時間も長いため、座っているときも背中に力を入れすぎず、頭の位置を少し後ろへ引くイメージで姿勢をとる練習をしていただきました。
ご自宅では、肩を開きやすくするために壁を使ったストレッチもお伝えしました。
施術後の経過
1〜3回目
初回は、身体のねじれと肩の左右差を確認しながら施術を行いました。
2〜3回目の時点では、左腕の上げにくさと身体を左へ向きにくい感覚がまだ残っていました。
3回目の来院前には胃腸炎で寝ている時間が長くなり、腰に少し違和感が出ていました。
基本的な施術方針は変えず、左側の動きをつけていくことを意識しながら施術を継続しました。
自宅で行うストレッチについても、左右を同じ回数行うのではなく、左側を少し多く行う方法へ変更しました。
4〜6回目
4回目には、腕を上げたときに感じていた左右差が気にならなくなっていました。
身体を左へ向けたときの動かしにくさも感じなくなっていました。
6回目には、普段感じていた肩の凝り感もなく過ごせているとのことでした。
一方で口元の左右差は若干残っていたため、首の前側も確認しながら施術を行いました。
この施術の4日後が結婚式の前撮りだったため、撮影時に意識してほしい姿勢についても改めて確認しました。
7〜9回目
前撮り後の来院時には、かつらや着物を着用して長時間撮影した影響もあり、身体に疲れが出ていました。
左腕の上げ方には大きな問題はありませんでしたが、上半身の左右差が再びみられ、左へ向きにくい状態になっていました。
肩の凝り感も出ていたため、この時期は上半身と肩周辺を中心に確認して施術を行いました。
前撮りで撮影した写真を確認した際には、身体や顔の左右差は特に気にならなかったとのことでした。
その後も多少肩がしんどく感じる日はありましたが、以前ほど強いものではなく、施術後には身体のバランスも戻りやすくなっていました。
10回目
10回目には、肩の凝り感はなく、腕を上げたときの違和感や身体を左へひねったときの動かしにくさも感じなくなっていました。
顔のバランスについても、ご本人が気にされていた状態は落ち着いていました。
左肩が前方へ入りやすい傾向は残っていたため、最後まで左右をまったく同じように施術するのではなく、確認した状態に合わせて施術を行いました。
当初感じていた肩こりや身体の動かしにくさが気にならなくなり、左右差も出にくくなっていたため、いったん継続的な施術は終了としました。
ただし、6月には結婚式本番を控えていたため、その後の身体の状態を確認する目的で、挙式後に再度来院していただくことになりました。
院長の考察
今回の症例で特徴的だったのは、「強い痛み」だけが来院理由ではなかったことです。
慢性的な肩こりに加えて、鏡や写真で見たときの肩の高さ、ピラティスをしたときの動かしやすさなど、ご本人が日常の中で身体の左右差を感じていました。
実際に確認すると、左肩の位置や上半身の向き、首の緊張、腕を上げる動き、身体をひねる動きなどに左右差がみられました。
そのため、肩こりがあるから肩だけを施術するのではなく、上半身全体の動きや立ち方、座っているときの身体の使い方まで確認しながら進めました。
また、施術途中の前撮り後には一時的に身体の左右差や肩の凝り感が再びみられました。長時間の撮影や普段とは異なる衣装など、その時々の生活状況によって身体の状態が変わることもあります。
同じ「肩こり」でも、身体の状態や生活環境は一人ひとり異なります。
症状がある場所だけで判断せず、実際の動きや左右差、普段の身体の使い方まで確認することが大切だと考えています。
患者さんの直筆の声


※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。
肩こりでお悩みの方へ
肩こりが続いている場合でも、肩周辺だけに負担がかかっているとは限りません。
今回の症例のように、肩の位置や上半身の向き、首の緊張、立ち方や座り方など、身体全体の使い方に左右差がみられることもあります。
ひこばえ整骨院では、現在感じている症状だけでなく、これまでの経過や身体の動き、日常生活での身体の使い方を確認したうえで施術方針を考えていきます。
肩こりに対する当院の考え方や施術については、下記の症状別ページで詳しくご説明しています。





