
症例の概要
平日はほとんど症状がない一方で、週末になると寝込むほど強い頭痛を繰り返していた40代男性の症例です。
以前に目の手術を受けた経緯があり、その後、頭部についても医療機関で検査・治療について相談されていました。
週末のたびに頭痛で休みがつぶれてしまい、「今後さらに強くなるのではないか」という不安もあり、奥様の紹介で来院されました。
当院では医療機関での診断や治療に代わるものではないことを前提に、姿勢や身体の動き、睡眠なども確認しながら施術を行いました。
その後、週末の頭痛が出ない日が増え、13回目の施術時には約1か月間頭痛を感じずに過ごせていました。
患者さん
40代 男性 会社員
初回来院:平成30年7月
来院時のお悩み
以前に目の手術を受けており、頭部にも関係する可能性があるとして、医療機関では脳の手術を勧められたこともあったそうです。
最終的に脳の手術は受けませんでしたが、その頃には週末になると強い頭痛が出る状態になっていました。
特徴的だったのは、平日にはほとんど頭痛が出ない一方で、休日になると寝込むほどつらい頭痛が出ていたことです。
せっかくの休日が頭痛だけで終わってしまうことに加え、「これからさらに痛みが強くなったらどうしよう」という不安も感じていました。
「すべてなくならなくても、少しでも楽になれば」という希望で、奥様の紹介により来院されました。
これまでの経過
目の手術歴があり、頭痛についても医療機関で相談されていました。
頭痛は毎日出ているわけではなく、仕事をしている平日にはほとんど症状がありませんでした。
ところが週末になると強い頭痛が出て、半日ほど寝込んでしまうこともありました。
頭痛にはさまざまな原因があり、今回のように手術歴や医療機関での検査・治療歴がある場合には、医療機関での評価を前提に考える必要があります。
そのうえで当院では、身体の状態や日常生活について確認しました。
当院で確認した身体の状態
頭や首だけではなく、立ち姿勢や膝、骨盤、肩甲骨など身体全体の状態を確認しました。
来院時には膝が伸びにくく、肩が前方へ入りやすく、頭部も前方へ位置しやすい姿勢がみられました。
また、仕事ではパソコンを使うことがあり、座っている時に姿勢を保ちにくいという自覚もありました。
睡眠について確認すると、睡眠時間が短くなった時に頭痛を感じやすいというご本人の認識もありました。
これらの状態だけで頭痛の原因を特定することはできませんが、今回は身体の動きや姿勢、生活習慣も確認しながら施術を進めることにしました。
施術の考え方
初回から頭や首だけを対象にするのではなく、膝や骨盤、肩甲骨などの動きを確認しながら施術を行いました。
特に、立っている時やパソコン作業時にどのような姿勢になっているのかを確認し、無理なく姿勢を調整する方法についてもお伝えしました。
また、ご本人から「睡眠時間が短くなると頭痛が出やすい」と伺っていたため、できる範囲で睡眠時間を確保するようアドバイスしました。
頭痛そのものだけを追うのではなく、「週末にどの程度頭痛が出たか」「どのくらいの時間続いたか」「日常生活にどの程度影響したか」を確認しながら経過をみました。
施術後の経過
2回目|身体の状態と日常生活を再確認
2回目は初回から4日後に来院されました。
初回と同様に身体全体の状態を確認し、股関節や膝周辺の動きについても施術を行いました。
自宅では股関節や膝周辺のストレッチをお伝えしました。
また、睡眠時間が短くなると頭痛が出やすいということだったため、可能な範囲で1日6時間程度を下回らないよう意識していただきました。
3回目|週末に頭痛が出なかった
3回目も4日後に来院されました。
この間に日曜日を挟みましたが、久しぶりに週末の頭痛が出なかったとのことでした。
1回頭痛が出なかったことだけで施術による変化と判断することはできないため、その後も週末の状態を確認しながら施術を続けました。
この頃には肩甲骨周辺の動きも確認するようにしました。
また、パソコン作業中に姿勢を保ちにくいということだったため、座り方についてもお伝えしました。
5回目|頭痛が出る週末が減る
5回目頃には、土日の両日とも強い頭痛が出ていた状態から、片方の日だけ頭痛が出て、もう片方は頭痛を感じずに過ごせる状態になっていました。
仕事中や自宅での姿勢についても少しずつ意識できるようになっていました。
ご家族にも協力してもらいながら、日常生活での姿勢を確認していたそうです。
セルフケアとして、ふくらはぎや肩甲骨周辺のストレッチも追加しました。
7回目|強い頭痛を感じることが少なくなる
7回目頃には、週末に繰り返していた強い頭痛を感じることが少なくなっていました。
頭痛が出た場合でも、30分程度の軽い症状を感じる程度だったとのことです。
来院当初は週末になると寝込むほどだったため、ご本人も頭痛の頻度や程度が変わってきたことを実感されていました。
10回目|土日もほとんど頭痛を感じずに過ごす
10回目頃には、土曜日・日曜日を含めて頭痛をほとんど感じずに過ごせるようになっていました。
この頃には来院当初と身体の状態も変化していたため、その時点の状態に合わせて股関節・腰・背中・肩周辺などを確認しながら施術内容を調整しました。
13回目|約1か月間、頭痛を感じずに過ごす
13回目の施術時には、約1か月間を通して頭痛を感じずに過ごせていました。
施術間隔も2週間程度まで空けていましたが、大きな問題はありませんでした。
来院当初に行っていた短い間隔での施術については、この13回目を一つの区切りとしました。
その後については身体の状態を確認しながら、必要に応じて間隔を空けてみていく方針をお伝えしました。
院長の考察
今回の症例で最も特徴的だったのは、「平日は大丈夫なのに、週末になると強い頭痛が出る」という症状の出方でした。
さらに、目の手術歴があり、頭部についても医療機関で検査・治療について相談されていた経緯があります。
そのため、頭痛を単純に「姿勢の問題」「首や肩の問題」と判断することはできません。
一方、当院で身体を確認すると、膝が伸びにくい状態や、肩・頭部が前方へ位置しやすい姿勢などがみられました。また、睡眠時間が短い時に頭痛が出やすいというご本人の認識もありました。
そこで今回は、医療機関での評価とは別に、身体の動きや日常生活の中で対応できる部分について施術とアドバイスを行いました。
経過としては、最初に「週末の片方だけ頭痛が出る」という状態になり、その後は頭痛が出ても短時間の軽いものとなり、10回目頃には週末もほとんど頭痛を感じなくなりました。
13回目には約1か月間頭痛を感じずに過ごせていました。
ただし、この経過だけから「姿勢を変えたことで頭痛が治った」と因果関係を断定することはできません。
頭痛にはさまざまな原因があり、症状の性質によっては医療機関での検査や治療が必要です。そのうえで、今回のように身体の状態や生活習慣も含めて確認することが役立つ場合があると考えています。
患者さんの写真・声


※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。
頭痛でお悩みの方へ
頭痛にはさまざまな原因があり、症状によっては医療機関での検査・治療が必要です。
特に、突然の強い頭痛、これまで経験したことのない頭痛、手足のしびれ・麻痺、ろれつが回らない、意識状態の変化などを伴う場合は、速やかに医療機関へ相談してください。
今回の患者さんのように医療機関での評価を受けたうえで頭痛を繰り返している場合、当院では頭や首だけを見るのではなく、身体の動きや普段の姿勢、どのようなタイミングで症状が出るのかなども確認しています。
頭痛に対する当院の考え方や施術については、下記のページで詳しくご紹介しています。
※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。





