
症例の概要
朝起きたときの足のしびれや、犬の散歩、バドミントンの後に感じる腰・お尻の痛みに悩まれていた56歳女性の症例です。
もともと運動が好きで、30代から続けているバドミントンはご本人にとって「生きがい」と表現するほど大切なものでした。しかし、年始頃から足のしびれを感じるようになり、半年以上にわたって整体や整骨院などにも通われていました。
その後、大きな病院でMRI検査を受け、すべり症と診断されました。再度診察を受けた際には、根本的に治すのであれば手術という説明も受け、ほかに方法はないかと調べる中で当院のホームページを見つけて来院されました。
「このまま痛みやしびれが強くなり、仕事や大好きなバドミントンができなくなるのではないか」という不安を持たれていました。
患者さん
小林 恵子さん 56歳女性 トリマー
来院:平成29年7月
来院時のお悩み
年始頃から腰に痛みを感じるようになり、それに伴って足のしびれも気になるようになっていました。
特に困っていたのは、日常生活や大好きなバドミントンの際に症状が出ることでした。
- 朝起きて歩き始めると足がしびれる
- 犬の散歩をしていると足がしびれる
- バドミントンの後に腰やお尻が痛くなる
- 仕事や運動を今後も続けられるのか不安がある
- 整体や整骨院などに通っても痛みやしびれが残っている
仕事もバドミントンも続けたいという希望があり、そのためにも現在の痛みやしびれを何とかしたいと考えられていました。
これまでの経過
30代からバドミントンを始め、長く運動を続けていました。
40歳頃から仕事中心の生活になり、定期的に練習できない時期も増え、故障によってさらに練習できなくなることを繰り返していたそうです。
腰については、ご本人は長年の仕事中の姿勢も関係しているのではないかと考え、座る椅子を変えるなどの対策もされていました。
しかし、年始頃から右足先や足首にしびれを感じるようになり、半年以上にわたって整体や整骨院などに通っても症状が残っていました。
その後、大きな病院でMRI検査を受け、すべり症と診断されました。
ストレッチや筋力トレーニングについて説明を受け、ご自身でも対策を続けていましたが、症状が残っていたためインターネットで情報を探していました。
さらに診察を受けた際には、根本的に治すのであれば手術という説明も受け、ほかに方法はないかと探す中で当院のホームページを見つけ、来院されました。
当院で確認した身体の状態

身体の状態を確認したところ、右側の骨盤、肋骨、肩甲骨の動きに左右差がみられました。
特に右の肩甲骨は動きが小さくなっており、骨盤についても前方へねじれるような状態がみられました。
さらに、右側の肋骨の位置や身体全体のねじれについても確認しました。
今回の症例では、すべり症と診断されている腰だけを見るのではなく、肩甲骨・肋骨・骨盤を含めた身体全体の動きを確認する必要があると考えました。
施術の考え方
初回は、腰そのものへの施術ではなく、動きに左右差がみられた右側の肩甲骨、肋骨、骨盤を中心に施術を行いました。
日常生活で常に痛みが出ている状態ではなかったため、痛みがある腰だけに施術を集中させるのではなく、身体全体のバランスや動きを確認しながら進めました。
また、普段あまり使えていない部分を動かしやすくすることも考えながら施術を行いました。
右側のお腹の前にある筋肉には硬さがみられたため、自宅で行うマッサージ方法についてもお伝えしました。
初回から4回目までは身体の変化を継続して確認するため、週2回程度のペースで来院していただきました。
施術後の経過
2〜3回目
2回目の時点では、日常生活で大きな変化はありませんでした。
初回にお伝えしたマッサージを継続していただき、この時点から足のストレッチも追加しました。
バドミントンについては休止せず、そのまま続けていただきました。その代わり、練習後にはストレッチを行うようお伝えしました。
3回目には、日常生活全体ではまだ大きな変化はなかったものの、それまで腰をひねったり身体を反らしたりするストレッチの際に出ていたしびれが、この時点では感じられなくなっていました。
身体の動きにも初回と比較して変化がみられたため、ストレッチとマッサージを引き続き継続していただきました。
4〜6回目
4回目にはまだしびれは残っていましたが、出現する頻度は初回と比較して半分程度になっていました。
一方で、バドミントン後の痛みについては大きな変化がなかったため、引き続き骨盤、右側の肋骨、右側の肩甲骨の状態を確認しながら施術を行いました。
5回目には、毎回ではありませんが、バドミントン後に出ていた痛みも以前より軽く感じられることが増えてきました。
この頃から、自宅でも肩甲骨や骨盤を動かす方法をお伝えしました。
6回目には痛みやしびれが出ることはあるものの、ご自身でお伝えした身体の動きを行うと症状が軽くなることがありました。
その後は来院間隔を調整し、週1回程度のペースで経過を確認しました。
7〜9回目
7回目には、バドミントン後の痛みがかなり少なくなっていました。
完全になくなったわけではありませんでしたが、「痛み」というよりも違和感として感じる程度になっていました。
8回目には、それまで特定の動作によって出ていた痛みやしびれがほとんどみられなくなり、何かの拍子に症状が出る程度になっていました。
仕事中や普段の生活ではほとんど症状を感じなくなっていましたが、朝起きて歩き始めるときや坂道を上るときには、まだしびれが残っていました。
一方、バドミントン後については、以前ほど気にならない状態になっていました。
9〜10回目
9回目には、バドミントン後のしびれもほとんど気にならなくなっていました。
何かの瞬間にしびれを感じることはありましたが、普段の生活ではほとんど気にならない状態になっていました。
初回を含めて10回の施術を行い、来院当初に悩まれていた痛みやしびれが日常生活やバドミントンでほとんど気にならなくなったことから、この時点でいったん施術を終了しました。
院長の考察
今回の症例で重要だったのは、「すべり症と診断されているから腰だけを見る」と考えなかったことです。
実際に身体を確認すると、右側の肩甲骨、肋骨、骨盤の動きに左右差がみられました。
そこで今回は、腰の痛みや足のしびれがある場所だけではなく、肩甲骨・肋骨・骨盤を含めた身体全体の動きを確認しながら施術を進めました。
また、ご本人にとってバドミントンは長年続けてきた大切な運動でした。そのため、単に「運動をやめる」という方法ではなく、バドミントンを続けながら身体の状態を確認していきました。
2回目では大きな変化がなかったものの、その後は特定の動作で出ていたしびれ、症状が出る頻度、バドミントン後の状態というように、段階的に変化がみられました。
すべり症という同じ診断名であっても、困っている動作や身体の状態は一人ひとり異なります。今回のように仕事やスポーツを続けたいという希望がある場合には、その方が「何をできるようになりたいのか」まで確認しながら身体をみていくことが大切だと考えています。
患者さんの直筆の声


私は運動が大好きです。特に30代から始めたバドミントンは、大袈裟に言うと生きがいでした。
40歳から仕事中心になり定期的な練習もできなくなって、年齢もあって故障も多くなり、また練習ができなくなるという悪循環を繰り返していました。
特に腰は10年間の仕事上の姿勢の悪さが原因と思い、座る椅子を変えたりしていましたが、今年の初めから右足先・足首のしびれを感じるようになり、半年以上、整体・整骨院をいろいろ行きましたが良くならず、大きな病院でMRIに入り、すべり症と診断されました。
自分でストレッチや筋トレをするしかないと言われ、それ以降ネットでいろいろ見ているうちにこちらを知り、来院しました。
治療費が高額ということと、遠いということで迷いましたが、このしびれが良くなるならと先生にすがる思いでした。
通っているうちに、しびれを感じる度合いが徐々に少なくなってきていることに気がつき、気持ちも随分楽になりました。
年を重ねても、しなくてはいけない仕事をしながら大好きな運動をしたいので、先生方との出会いが私にとって素晴らしく、感謝の気持ちでいっぱいです。
※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。
すべり症による腰痛や足のしびれでお悩みの方へ
すべり症と診断されていても、痛みやしびれの出方、困っている動作、身体の状態は一人ひとり異なります。
今回の患者さんは、朝の歩き始めや犬の散歩、バドミントン後などに症状が出ており、「仕事と大好きなバドミントンを続けたい」という希望がありました。
ひこばえ整骨院では、痛みやしびれを感じている場所だけではなく、これまでの経過や日常生活で困っている動作、身体全体の状態を確認したうえで施術方針を考えていきます。
すべり症に対する当院の考え方や施術については、下記のページで詳しくご説明しています。





