猫背と肩こり・背中の痛みで仕事に集中できなかった30代男性の症例|ひこばえ整骨院

症例の概要

猫背が気になり、肩こりや背中の痛み、首のこりによって仕事に集中できないことがあった30代男性の症例です。

身体のつらさだけではなく、同僚や上司から「姿勢が悪い」と言われることも気になっていました。

「肩こりを楽にしたい」という希望に加えて、「猫背を整えて、きれいな姿勢を保てるようになりたい」という思いで来院されました。

身体を確認すると、肩周辺だけでなく、肩甲骨・背骨・肋骨周辺などにも動かしにくさがみられました。

施術とあわせて、呼吸や座り方、立ち方など日常生活で意識するポイントを段階的にお伝えしました。4回目には身体のだるさが初回の約半分となり、6回目には肩こりをほとんど感じなくなったとのことでした。

9回目には、自分で姿勢を意識して整えられるようになり、痛みやだるさを繰り返すこともほとんどなくなっていたため、施術を一度区切りました。

※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

患者さん

30代男性 会社員

来院時期:平成28年12月

来院時のお悩み

一番気になっていたのは猫背でした。

姿勢が丸くなりやすく、肩こりや背中の痛み、首のこりを感じることがあり、症状が強いと仕事に集中できないこともありました。

また、ご自身でも姿勢の悪さを気にしており、同僚や上司から「姿勢が悪い」と指摘されることも嫌だったそうです。

肩こりを軽減したいという希望はもちろんありましたが、それ以上に「猫背を整えて、自然にきれいな姿勢を保てるようになりたい」という希望がありました。

当院で確認した身体の状態

今回は肩こりだけでなく、患者さん自身が最も気にされていた姿勢から確認しました。

  • 横から見たときの姿勢
  • 正面から見た身体のバランス
  • 上半身と下半身の位置関係
  • 肩甲骨や背骨の動き
  • 肋骨周辺の動き
  • 肩や背中の緊張
  • 立ったときの膝の状態

確認すると、背中が丸くなりやすく、顎が前方へ出やすい姿勢になっていました。

また、肩甲骨や背骨だけでなく、肋骨周辺にも動かしにくさがみられ、左右では右側のほうが動かしにくい状態でした。

背骨をひねる動きについても、ご本人が動かせる範囲はかなり小さくなっていました。

さらに、立った状態では膝が曲がりやすいなど、上半身だけではなく下半身にも姿勢の特徴がみられました。

猫背と肩こりで来院した30代男性の姿勢と身体の状態を確認している様子

施術の考え方

猫背や肩こりがあるからといって、一つの部分だけが原因だと判断することはできません。

今回の症例では、肩甲骨・背骨・肋骨周辺に動かしにくさがあり、立ったときには膝が曲がりやすい状態もみられました。

そのため、肩だけを施術するのではなく、肩甲骨や背骨、肋骨周辺などの動きを確認しながら施術を行いました。

また、施術だけで姿勢を整えるのではなく、ご本人が普段の仕事や生活の中で自分の姿勢に気づき、必要に応じて調整できるようになることも大切だと考えました。

そこで身体の状態に合わせて、呼吸、座り方、立ち方などを段階的にお伝えしました。

実際の施術と経過

初回

初回は、肩甲骨・背骨・肋骨周辺を中心に身体の動きを確認しながら施術しました。

左右を比較すると右側のほうが動かしにくく、背骨をひねる動きにも制限がみられました。

また、ご本人も普段の呼吸が浅くなりやすい状態でした。

自宅では、意識してゆっくり呼吸することに加えて、座っているときの姿勢を調整するため、お尻の下にタオルを敷く方法をお伝えしました。

仕事が忙しく来院できる曜日が限られていたため、生活状況に合わせながら施術を進めることにしました。

2〜3回目

2回目の時点では、肩こりや姿勢について大きな変化は感じていませんでした。

一方で、ご本人が意識して呼吸する回数を増やしていたこともあり、初回と比べて肋骨周辺の動きには変化がみられました。

施術では引き続き、肋骨周辺・肩甲骨・背骨の動きを確認しました。

また、立ったときに膝が曲がりやすかったため、無理のない範囲で膝を伸ばして立つことも意識してもらいました。

3回目には、肩や首周辺のこり感が少し軽減していました。

呼吸を意識して続けることで、ご本人自身も「普段の呼吸が浅かった」ということに気づくようになりました。

この頃から、腕や肩が内側へ入りすぎないよう、手のひらの向きなども意識してもらいました。

4回目

4回目には、初回の身体のだるさを10とすると、ご本人の感覚で約半分まで軽減していました。

肩のだるさや違和感も軽減し、ご本人だけではなく、周囲の方からも「姿勢が少しマシになった」と言われるようになったそうです。

ご自身でも姿勢の変化を感じられるようになってきたため、膝の伸ばし方など、立った状態での身体の使い方について引き続きお伝えしました。

5〜6回目

6回目には、ご本人の自覚として肩こりはほとんど気にならなくなっていました。

姿勢も以前より伸ばしやすくなり、立ったときに膝を伸ばす感覚も分かるようになっていました。

一方で、深く呼吸することについては、まだ意識が必要な状態でした。

特に仕事が忙しく睡眠時間が短くなったときには、ご本人も呼吸が浅くなりやすいと感じていました。

そのため、この頃は肋骨周辺の動きや立ったときの身体の使い方を中心に確認しました。

7回目

7回目の頃には仕事がさらに忙しくなり、姿勢を意識する余裕が少なくなっていました。

仕事の忙しい時期がしばらく続くとのことだったため、自宅で取り組みやすい方法として、背中にタオルを入れて背骨周辺を伸ばすセルフケアをお伝えしました。

長時間行うのではなく、就寝前などに短時間取り入れてもらうようにしました。

8〜9回目

9回目には、意識的に肋骨周辺を伸ばしたり、自分で姿勢をまっすぐにしたりする感覚が分かるようになっていました。

ストレッチや姿勢を意識することも習慣になり、以前のような肩の痛みや身体のだるさを繰り返すことはほとんどなくなっていました。

身体の状態も安定してきたため、9回目を一つの区切りとしました。

※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の経過を保証するものではありません。

患者さんの直筆の声

猫背と肩こりで施術を受けた30代男性の直筆の感想

院長の考察

今回の症例では、肩こりそのものだけではなく、「姿勢が悪いと周囲から言われること」が患者さんにとって大きな悩みになっていました。

また、肩や背中、首のこりによって仕事に集中しにくいこともあり、見た目と身体のつらさの両方を何とかしたいという希望がありました。

身体を確認すると、肩だけではなく、肩甲骨・背骨・肋骨周辺などにも動かしにくさがあり、立った状態では膝が曲がりやすいという特徴もみられました。

一方で、「肋骨の動きが悪いから猫背になった」「呼吸が浅いことが肩こりの原因」と一つの要素だけで原因を断定することはできません。

そこで今回は、肩こりがある部分だけを施術するのではなく、身体全体の動きを確認しながら、その時点で動かしにくい部分へアプローチしました。

さらに、この症例で大切だったのが、ご本人自身が身体の状態に気づくようになったことです。

施術の経過とともに、呼吸の浅さや立ったときの膝、仕事中の姿勢などをご自身でも意識できるようになり、9回目には自分で姿勢を調整する感覚も分かるようになっていました。

猫背は単に「背中を伸ばせばよい」というものではありません。無理に良い姿勢を作り続けるのではなく、肩甲骨や背骨などの動きと、普段どのような姿勢で仕事や生活をしているのかを確認することが大切だと考えています。

猫背・肩こりでお悩みの方へ

肩こりが続いている方の中には、肩のつらさだけでなく、「猫背が気になる」「姿勢を周りから指摘される」「デスクワークをしていると身体が丸くなる」といった悩みを抱えている方もいます。

ひこばえ整骨院では、肩がこっている部分だけを見るのではなく、肩甲骨や背骨などの動き、立ったときの身体の状態、普段の仕事や生活での姿勢なども確認します。

そのうえで、身体の状態に合わせた施術と、ご自宅や仕事中でも取り入れやすいセルフケアをお伝えしています。

肩こりに対する当院の考え方や施術については、下記のページで詳しくご紹介しています。


肩こり・肩の痛みの原因や施術について詳しく見る

※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

この記事の執筆・監修者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤克也

齋藤 克也

ひこばえ整骨院 院長

柔道整復師(国家資格)

ひこばえ整骨院では、院長の齋藤克也が患者さんの身体の状態を確認し、施術まで一貫して担当しています。

当サイトの症例記事では、実際に来院された患者さんの経過をもとに、来院時のお悩み、身体の状態、施術の考え方、その後の変化についてご紹介しています。

症状名や画像上の所見だけで判断するのではなく、「どのような動作で困っているのか」「日常生活で何ができなくなっているのか」まで確認することを大切にしています。

2019年には、セルフケアや身体の使い方についてまとめた書籍を出版。現在も臨床に携わりながら、患者さんに身体の状態をできるだけ分かりやすく伝えることを心がけています。