
症例の概要
60歳女性、薬剤師の方のドケルバン病(親指側の腱鞘炎)の症例です。
ピアノの練習を繰り返していた時期に、右手親指側の手首に痛みを感じるようになりました。2〜3日様子をみても痛みが続いたため整形外科を受診し、電気治療と湿布による治療を受けていました。
しかし、約1か月続けても症状はほとんど変わらず、鉛筆を握ったり包丁を使ったりすることも難しい状態になっていました。
その後の選択肢として注射や手術の説明を受けていましたが、できるだけ避けたいという思いから当院へ来院されました。
症状が強かったため施術期間は約1年、合計15回となりました。状態を確認しながら少しずつピアノも再開し、最終的には日常生活で痛みや違和感を感じることがなくなり、再びピアノを弾ける状態になったため施術を終了しました。
患者さん
K.Mさん 60歳女性 薬剤師
来院時のお悩み
右手親指側の手首に痛みがあり、来院時にはピアノだけでなく日常生活にも大きな支障が出ていました。
- 右手親指側の手首が痛い
- 鉛筆を握ることが難しい
- 包丁を使うことが難しい
- ピアノを弾くことができない
- 整形外科で治療を続けても痛みが変わらない
- 注射や手術はできるだけ避けたい
患者さん自身も直筆のご感想で、「また不安感一杯の私の小さな質問にも大変丁寧に答えてくださり」と書かれており、痛みだけでなく今後に対する不安も抱えていたことが分かります。
これまでの経過
ピアノの練習を繰り返していた時期に、右手親指側の手首に軽い痛みを感じるようになりました。
2〜3日様子をみても痛みが強くなったため整形外科を受診し、ドケルバン病と診断されました。
まずは電気治療と湿布を行い、それでも改善しなければ注射、その後も状態によっては手術という説明を受けていました。
約1か月間、電気治療と湿布を続けましたが症状は変わらず、ピアノはもちろん、鉛筆を握ることや包丁を使うことも難しい状態でした。
注射や手術にはできるだけ進みたくないという思いがあり、インターネットで調べる中で当院を知り、来院されました。
当院で確認した身体の状態
今回の症例では、痛みがある親指側の手首だけを見るのではなく、手首の状態や使い方に加えて、肘や肩甲骨周辺まで確認しました。
特に、ピアノや仕事などで指や手首を繰り返し使う機会が多かったため、手首にどのような負担がかかっているのかを確認しました。
その結果、今回の症例では手首だけに対応するのではなく、手首・肘・肩甲骨周辺まで含めて状態を整えていく必要があると考えました。
施術の考え方
ドケルバン病は親指側の手首に症状が出ますが、今回の症例では痛みがある部分だけに施術を行うのではなく、手首から肘、肩甲骨周辺まで確認しながら施術を進めました。
また、患者さんは薬剤師として仕事でも手や指を使う機会が多く、趣味ではピアノを弾いていました。
そのため、痛みを軽減させることだけでなく、日常生活や仕事での手首の使い方を見直し、症状の状態に合わせてピアノを段階的に再開していくことも大切にしました。
症状が強い段階では無理にピアノを再開せず、痛みの変化を確認しながら施術間隔や手を使う量を調整していきました。
施術後の経過
1〜3回目
初回から3回目までは、1週間に1回程度のペースで施術を行いました。
手首だけでなく、肘や肩甲骨周辺など、親指や手首を使う動作に関係する部分を確認しながら施術を進めました。
症状が強かったため、この時期はピアノを弾くことは控えていただきました。
4〜8回目
その後は2週間に1回程度へ施術間隔を広げ、8回目頃までこのペースで状態を確認しました。
この頃には痛みは来院当初と比べて半分以下まで落ち着いていました。
ただし、包丁を強く握る、筆圧を強くして文字を書くといった動作ではまだ痛みが出ていたため、ピアノの再開はもう少し待つことにしました。
10〜11回目頃からピアノを少しずつ再開
その後は3週間に1回程度へ施術間隔を広げました。
10〜11回目頃からは身体の状態を確認しながら、少しずつピアノを再開しました。
いきなり以前と同じように弾くのではなく、速い曲は避け、ゆっくりとした曲から始めました。リハビリのような感覚で少しずつ手を使う量を増やしながら、痛みが出ないかを確認していきました。
15回目・施術終了
最終的な施術期間は約1年、合計15回となりました。
日常生活での痛みや違和感がなくなり、以前のようにピアノを弾ける状態まで戻ったため、定期的なメンテナンスは必要ないと判断し、施術を終了しました。
仕事では手や指を使う機会が多いため、違和感が出た場合は早めにサポーターを使用することや、普段から手首をねじりすぎない使い方を意識するようお伝えしています。
院長の考察
今回の症例で特に重要だったのは、単純に「ピアノを弾きすぎたから手首が痛くなった」と考えなかったことです。
ピアノや仕事などで手を使う量が多かったことは経過を考えるうえで重要ですが、同じように手を使っていても、身体への負担のかかり方は一人ひとり異なります。
そのため今回は、痛みがある親指側だけでなく、手首の状態や使い方、肘、肩甲骨周辺まで確認しながら施術を行いました。
また、この方の場合は症状が強く、鉛筆や包丁を使うことさえ難しい状態だったため、ピアノを早く再開することよりも、まず日常生活で手を使える状態を目指しました。
症状が落ち着いてからも、いきなり元の練習量に戻すのではなく、ゆっくりとした曲から少しずつ再開しています。
結果として約1年、15回の施術が必要になりましたが、最終的には日常生活での違和感がなくなり、患者さんが希望されていたピアノも再び弾けるようになりました。
今回の症例からも、症状名だけを見るのではなく、「どのような手の使い方をしているのか」「仕事や趣味でどの程度負担がかかっているのか」「何ができなくて困っているのか」を確認しながら対応することが大切だと考えています。
患者さんの直筆の声
患者さんからいただいたご感想
ピアノの練習をし過ぎたせいか、ある朝起きると、右手親指側の手首に軽い痛みを感じ、2、3日様子をみていたのですが、痛みが強くなり、整形外科を受診したところ、ドケルバン病と診断されました。
まずは電気療法と湿布、それで改善しなければ注射、手術になると言われ、1ヶ月ほど電気療法と湿布を続けたのですが、一向に良くならず、ピアノはおろか、鉛筆を握ることも包丁を使うこともできず、いよいよ注射か、最終的には手術かと悲観に明け暮れていた時、ネットでひこばえ整骨院に出会い、思い切って門をたたきました。
先生の施術はとても的確で、また不安感一杯の私の小さな質問にも大変丁寧に答えてくださり、毎回施術を受ける度に患部の痛みだけでなく、精神的にも癒されていきました。
その間、そのマッサージ方法やサポーターの付け方、日々の生活上での注意事項など、細かい部分までしっかりアドバイスしていただきました。
お陰様で、今では痛みもすっかり取れ、また元通りにピアノを弾くことができるまで改善しました。先生には本当に感謝しています。
これからはあまり無理せず、再発しないよう気をつけながら日常生活を送ろうと思います。
有難うございました。


K.Mさん 60歳女性 薬剤師
※上記は患者さんご本人からいただいた感想です。読みやすさのため一部表記を整えています。施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。
ドケルバン病でお悩みの方へ
ドケルバン病による親指側の手首の痛みは、文字を書く、包丁を握る、仕事で手を使うといった日常的な動作にも影響することがあります。
ひこばえ整骨院では、痛みがある親指や手首だけを見るのではなく、これまでの経過や普段の手の使い方、肘や肩甲骨周辺の状態なども確認したうえで施術方針を考えていきます。
ドケルバン病に対する当院の考え方や施術については、下記の症状別ページで詳しくご説明しています。





