不妊治療を続けながら妊娠を希望して来院した30代女性の症例|西宮市 ひこばえ整骨院

症例の概要

妊娠を希望し、不妊治療や食事管理などにも取り組んでいた30代女性の症例です。

なかなか妊娠に至らない中で、「もしかしたら骨盤の状態も関係しているのではないか」と考え、身体のケアを目的に来院されました。

当院では妊娠そのものを目的とした医療行為ではなく、腰や股関節などの動き、立ち姿勢・座り姿勢、肩甲骨周辺など、身体全体の状態を確認しながら施術を行いました。

施術を開始して3回目の時期に妊娠したことが分かり、その後も体調を確認しながら身体のケアを継続しました。

※本症例は施術による妊娠効果を示すものではありません。妊娠・不妊にはさまざまな要因が関係し、本症例においても施術と妊娠との因果関係を判断することはできません。

患者さん

Tさん 30代女性 主婦

来院時期:平成28年2月

来院時のお悩み

Tさんは妊娠を希望されており、それまでにも不妊治療を受けていました。

食事についても自分なりにいろいろと試していたものの、なかなか妊娠に至らず、「身体の外側からのケアも試してみたい」と考えて来院されました。

患者さん自身は「骨盤のゆがみが関係しているのかもしれない」と考えていたそうです。

  • 妊娠を希望していた
  • それまでにも不妊治療を受けていた
  • 食事管理などにも取り組んでいた
  • 身体の状態も一度確認してみたいと考えていた

当院で確認した身体の状態

身体については、特定の部分だけを見るのではなく、全体の動きや姿勢を確認しました。

  1. 腰を動かしたときの状態
  2. 股関節・膝・足首の動き
  3. 立ち姿勢と座り姿勢
  4. 肩・肩甲骨周辺の動き

あわせて、普段の食生活や生活習慣についてもお話を伺いました。

身体を確認すると、腰を反りやすく、お腹を前に出して立つ姿勢がみられました。

ただし、こうした姿勢や骨盤の状態が不妊の原因であると判断することはできません。そのため、妊娠との因果関係を前提にするのではなく、身体の動きや姿勢を整えるための施術として進めました。

妊娠を希望して来院した30代女性の身体の状態を確認している様子

施術の考え方

初回は、腰を反りやすい姿勢や身体全体の動きを確認しながら施術を行いました。

もともとご自身でもストレッチを行う習慣があり、身体のケアには積極的に取り組まれていました。

そのため、すでに行っていることも確認したうえで、無理なく継続できる身体のケアについてお伝えしました。

食生活についても当時アドバイスを行っていますが、妊娠・不妊については医療機関での診療が基本となります。治療内容や妊娠に関する医学的な判断については、医師の指示を優先していただくことが大切です。

実際の施術と経過

1〜3回目

初回は姿勢や腰・股関節などの動きを確認し、身体の状態に合わせて施術を行いました。

その後は週1回程度の間隔で来院されました。

2〜3回目には、初回と比較して姿勢や身体の動きにも変化がみられていました。

そして、3回目の施術を受けていた時期に妊娠したことが分かりました。

患者さんからも、当時のアンケートに「施術3回目で妊娠できました」との感想をいただいています。

ただし、妊娠に至った時期と施術時期が重なったという経過であり、施術によって妊娠したと判断できるものではありません。

4〜7回目

妊娠が分かった後は、妊娠前と同じ内容を続けるのではなく、その時々の体調を確認しながら身体のケアを行いました。

5回目以降は10日に1回程度の間隔で来院されました。

この頃にはつわりも始まっていましたが、ご本人からは、以前妊娠したときと比較すると今回のつわりは比較的楽に感じているとのお話がありました。

つわりの程度には個人差があり、施術によって軽減したと判断することはできないため、体調を確認しながら無理のない範囲で対応しました。

8〜9回目

9回目の頃には安定期に入る時期となっていました。

大きく体調を崩すことなく過ごされていたため、骨盤周辺を含めた身体のケアについては、この9回目を一つの区切りとしました。

その後も「出産まで身体の状態を整えておきたい」というご希望があり、体調を確認しながら2週間に1回程度の間隔で臨月近くまで身体のケアを継続しました。

※妊娠中の身体の状態には個人差があります。妊娠経過については産婦人科での診察・指示を優先してください。

患者さんの直筆の声

妊娠を希望して来院した30代女性が記入した直筆アンケート

患者さんからは、骨盤周辺の施術だけではなく、ストレッチや食生活についてのアドバイスも受けられたことについて感想をいただきました。

また、アンケートには「施術3回目で妊娠できました」との記載があります。

※上記は患者さん個人の感想と経過です。施術による妊娠効果を示すものではなく、施術と妊娠との因果関係を保証するものではありません。

院長の考察

今回の症例で特に慎重に考える必要があるのは、「施術を受けた後に妊娠した」という時間的な経過と、「施術によって妊娠した」という因果関係は別であるという点です。

Tさんは来院前から不妊治療を受け、食生活についてもさまざまな取り組みをされていました。

当院へ来院されたのは、そのような取り組みを続ける中で、身体の状態についても一度確認してみたいと考えたことがきっかけでした。

当院では、腰・股関節・膝・足首・肩甲骨などの動きや姿勢を確認し、身体のケアとして施術を行いました。

その後、3回目の施術時期に妊娠が分かりましたが、これを骨盤の状態や施術の効果だけで説明することはできません。

妊娠が分かった後についても、妊娠そのものに対する治療ではなく、その時々の体調を確認しながら身体の負担に配慮してケアを続けました。

妊娠を希望されている方の場合、まず産婦人科・不妊治療を行う医療機関で適切な検査や治療を受けることが重要です。そのうえで、腰痛など身体の不調について必要に応じてサポートしていくことが当院の役割だと考えています。

妊娠を希望されている方へ

妊娠しにくい理由にはさまざまな要因があり、「骨盤のゆがみ」や特定の姿勢だけで説明できるものではありません。

妊娠を希望していて一定期間妊娠に至らない場合や、不妊治療について検討している場合には、産婦人科や専門の医療機関へ相談してください。

当院では不妊そのものを治療するのではなく、腰痛など身体の不調がある場合に、身体の状態を確認したうえで施術を行っています。

妊娠中についても、体調や妊娠経過によって施術を控える必要がある場合がありますので、医師から運動や身体への刺激を制限されている場合などは、必ず事前にお伝えください。

※本症例は一例です。施術による妊娠効果や妊娠の成立を保証するものではありません。

この記事の執筆・監修者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤克也

齋藤 克也

ひこばえ整骨院 院長

柔道整復師(国家資格)

ひこばえ整骨院では、院長の齋藤克也が患者さんの身体の状態を確認し、施術まで一貫して担当しています。

当サイトの症例記事では、実際に来院された患者さんの経過をもとに、来院時のお悩み、身体の状態、施術の考え方、その後の変化についてご紹介しています。

症状名だけで判断するのではなく、「どのようなことで困っているのか」「身体にはどのような状態がみられるのか」まで確認することを大切にしています。

2019年には、セルフケアや身体の使い方についてまとめた書籍を出版。現在も臨床に携わりながら、患者さんに身体の状態をできるだけ分かりやすく伝えることを心がけています。