症例の概要

30代女性のアキレス腱炎の症例です。2023年1月から施術を開始しました。

歩いたりしゃがんだりすると、アキレス腱にズキッとするような痛みが出ていました。整形外科でレントゲンやエコー検査を受け、炎症とアキレス腱にわずかな傷みがあると説明を受け、電気治療やリハビリを続けていました。

しかし、なかなか症状がおさまらなかったため、ホームページを見て当院へ来院されました。

最初は6回の施術を行い、日常生活やストレッチでも痛みを感じなくなったため一度施術を終了しました。しかし約半年後、仕事が忙しくなった時期に再び症状が強くなり、2回目の施術期間が始まりました。

今回は、痛みがなくなった段階ですぐに終了するのではなく、施術間隔を少しずつ広げながら状態を確認し、最終的に施術を終了しています。

患者さん

30代女性、事務のお仕事、アキレス腱炎と損傷

来院時のお悩み

特に困っていたのは、日常生活の中でアキレス腱に負荷がかかった瞬間に出る痛みでした。

  • 歩くとアキレス腱がズキッと痛む
  • しゃがむ動作でアキレス腱が痛む
  • 朝起きて歩き始めるときに痛む
  • 瞬間的に立ち上がったときに痛みが出る
  • 整形外科で治療を続けても症状が残っている

患者さんの直筆の声には、「はじめはこのまま治らないのかと落ちこんでいました」と書かれており、痛みが続くことへの不安も感じていたことが分かります。

これまでの経過

アキレス腱の痛みについて整形外科を受診し、レントゲンやエコーによる検査を受けていました。

検査では炎症があり、アキレス腱にもわずかな傷みがあると説明を受けました。その後しばらく整形外科で電気治療とリハビリを行っていましたが、なかなか症状がおさまりませんでした。

そこでホームページを見て当院を知り、2023年1月から施術を開始しました。

当院で確認した身体の状態

今回の症例では、痛みが出ているアキレス腱だけを見るのではなく、足首の状態や下半身全体の筋肉の緊張、身体のバランスを確認しました。

確認すると、足首をまっすぐに使えていない状態があり、ふくらはぎだけでなく、お尻周りの筋肉にも緊張がみられました。

そのため、アキレス腱だけに対応するのではなく、足首の状態を整えながら、ふくらはぎやお尻周りを含めた下半身全体の筋肉の緊張とバランスを整えていく必要があると考えました。

施術の考え方

アキレス腱に痛みがある場合でも、痛みを感じている部分だけに負担の理由があるとは限りません。

今回の患者さんでは、足首の使い方に加えて、ふくらはぎやお尻周りの筋肉の緊張も確認しました。

そこで、足首をまっすぐ使える状態を目指しながら、下半身全体の筋肉の緊張とバランスを整えることを中心に施術を進めました。

また、この患者さんは一度痛みがなくなった後、約半年で再び症状が出ています。そのため2回目の施術期間では、痛みがなくなったことだけを終了の目安にせず、施術間隔を徐々に広げても症状が出ないかを確認することを重視しました。

施術後の経過

初回〜3回目

最初の3回は、1週間に1回程度のペースで施術を行いました。

足首をまっすぐ使えるようにすることに加えて、ふくらはぎやお尻周りなど、下半身の筋肉の緊張とバランスを整えていきました。

4〜6回目

4回目には痛みはほとんど気にならない状態になっていました。

ただし、瞬間的に立ち上がったときや朝起きて歩き始めるときには、「痛っ」と感じるような症状が残っていました。

5回目にはその痛みもほぼ気にならなくなり、6回目には日常生活やストレッチを行っても痛みが出なくなったため、一度施術を終了しました。

約半年後に再び痛みが出現

最初の施術終了から約半年後、再びアキレス腱の痛みが出て来院されました。

仕事が非常に忙しくなった時期と重なり、症状も強くなっていました。

再度レントゲンとエコーによる検査を受けましたが、以前と大きな変化はなく、アキレス腱が切れているといった診断もありませんでした。

再発後の施術

再発後は、まず1週間に1回程度の施術を2回行いました。

その後は2週間に1回程度へと間隔を広げ、さらに状態を確認しながら3〜4週間に1回程度まで施術間隔を広げていきました。

前回は症状がなくなった後に再び痛みが出た経過があったため、今回は痛みが落ち着いた後もすぐに終了せず、期間を空けながら長期的に状態を確認しました。

最終的には痛みを感じない状態となり、施術間隔を広げても再び痛みが出なかったため、施術を終了しました。

現在は、「少しおかしい」「少し痛みがある」と感じた段階で、早めに身体の状態を確認するという方針をお伝えしています。

院長の考察

今回の症例で特に重要だったのは、一度痛みがなくなった後、約半年後に再び症状が出たことです。

最初の施術期間では、6回目には日常生活やストレッチでも痛みがなくなったため、一度施術を終了しました。しかし、その後仕事が忙しくなった時期に再びアキレス腱の痛みが出ています。

この経験を踏まえ、2回目は「痛みがなくなったから終了」とするのではなく、1週間、2週間、3〜4週間と施術間隔を広げながら、その間に症状が戻らないかを確認しました。

また今回の患者さんでは、アキレス腱だけでなく、足首の状態、ふくらはぎやお尻周りの筋肉の緊張、下半身全体のバランスも確認しながら施術を行いました。

アキレス腱の痛みが落ち着いた後も、歩き方や立ち方など、日常生活でアキレス腱に負担をかけすぎない身体の使い方を意識することが大切だと考えています。

今回のように一度症状が落ち着いた後に再び痛みが出るケースもあるため、「また強く痛くなってから対応する」のではなく、違和感や軽い痛みを感じた段階で身体の状態を確認することも、長期的に身体を管理していくうえでは重要です。

患者さんの直筆の声

 

患者さんからいただいたご感想

はじめはこのまま治らないのかと落ちこんでいましたが、先生のおかげで痛みも気にならなくなりました。

ありがとうございました。

※上記は患者さんご本人からいただいた感想です。施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

アキレス腱炎でお悩みの方へ

アキレス腱炎による痛みは、歩くときや立ち上がるとき、朝の歩き始めなど、日常生活のさまざまな場面で負担になることがあります。

ひこばえ整骨院では、痛みを感じているアキレス腱だけを見るのではなく、これまでの経過や足首の状態、身体の使い方、下半身全体のバランスなどを確認したうえで施術方針を考えていきます。

アキレス腱炎に対する当院の考え方や施術については、下記の症状別ページで詳しくご説明しています。

アキレス腱炎の原因や施術について詳しく見る

この記事の執筆・監修者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤克也

齋藤 克也

ひこばえ整骨院 院長

柔道整復師(国家資格)

ひこばえ整骨院では、院長の齋藤克也が患者さんの身体の状態を確認し、施術まで一貫して担当しています。

当サイトの症例記事では、実際に来院された患者さんの経過をもとに、来院時のお悩み、身体の状態、施術の考え方、その後の変化についてご紹介しています。

症状名や画像上の所見だけで判断するのではなく、「どのような動作で困っているのか」「日常生活で何ができなくなっているのか」まで確認することを大切にしています。

2019年には、セルフケアや身体の使い方についてまとめた書籍を出版。現在も臨床に携わりながら、患者さんに身体の状態をできるだけ分かりやすく伝えることを心がけています。