
症例の概要
身体を動かす仕事や前かがみになる作業が多く、仕事が終わる頃には立ち上がるのもつらいほど腰が痛くなっていた20代女性の症例です。
以前から腰痛はありましたが、特に気になっていたのは生理中の腰痛でした。それが徐々に悪化し、来院前には仕事をするたびに腰が痛むほど頻度が増えていました。
仕事を終えてバイクで帰宅すると、家に着いた頃には腰が痛くて動きにくくなることもあり、仕事中の前かがみの動作でも痛みを感じるようになっていました。
「仕事のたびに痛くなるのがつらい」「なんとかしたい」ということで来院されました。
患者さん
Iさん 20代女性 会社員
来院時のお悩み
- 仕事終わりには立ち上がるのもつらいほど腰が痛む
- 仕事で身体を動かすことが多い
- 前かがみになる作業で腰が痛む
- バイクで帰宅すると、家に着いた頃には腰が痛くて動きにくい
- 以前より腰痛が起こる頻度が増えている
- 生理中の腰痛も以前より気になるようになった
特に困られていたのは、仕事をするたびに腰が痛くなることでした。
身体を使う仕事のため、腰が痛いからといって仕事中に十分休むことも難しく、仕事が終わるたびに痛みが出ることを憂うつに感じていました。
これまでの経過
以前から腰痛はありましたが、現在のように仕事のたびに強く痛む状態ではありませんでした。
もともとは生理中に腰痛が強くなることが主な悩みでしたが、その腰痛も徐々に強くなってきたと感じていました。
さらに、仕事で身体を動かしたり前かがみになったりした際にも腰が痛むようになり、仕事終わりの症状も増えていきました。
仕事後にバイクに乗って帰宅すると、家に着いた頃には腰が痛くて動くことがつらい日もありました。
痛みが出る頻度が増え、仕事にも影響するようになったことから、状態を確認してほしいと来院されました。
当院で確認した身体の状態
立った状態を確認すると、重心が前方へ偏りやすく、腰を反らせるような姿勢になっていました。
また、太ももの前側に負担がかかりやすく、骨盤も前方へ傾きやすい状態がみられました。
仕事では前かがみになる作業が多く、その際にも身体を前方で支えるような使い方になっていました。
さらに、仕事後にバイクへ乗ることで、それまでとは異なる姿勢が続き、降りて再び立った際に腰の痛みが強く出ていました。
今回の症例では、腰だけを確認するのではなく、立ったときの重心や骨盤の傾き、太もも、肩甲骨などを含めて身体の使い方を確認する必要があると考えました。

施術の考え方
今回の症例では、痛みが出ている腰だけを施術するのではなく、腰へ負担が集中しにくい身体の状態をつくることを考えました。
初回は、まず肩甲骨やお腹側の筋肉の動きを確認しながら施術を行いました。
あわせて、背中から腰、お尻、脚までの筋肉の状態を確認し、太ももの裏側やふくらはぎにも施術を行いました。
太ももの前側については、最初から強く動かすのではなく、腰の動きを確認しながら段階的に施術する方針としました。
ご自宅では、仕事中や仕事終わりにも取り組みやすいよう、壁を使った太ももとふくらはぎのストレッチから始めていただきました。
施術後の経過
1〜3回目
2回目の時点では、腰痛そのものに大きな変化はありませんでした。
この段階では、施術だけでなく立ち方についても確認し、重心が前へ偏りすぎないよう意識していただきました。
特に立っているときのお腹側の使い方について、仕事中でも意識できるポイントをお伝えしました。
3回目には腰の張り感が少し軽くなり、身体を動かせる範囲も広がっていました。
そこで、太ももの前側への施術を増やし、ご自宅でも太もものストレッチを始めていただきました。
4〜5回目
以前は3日続けて勤務すると腰が痛くなっていましたが、4回目の頃には仕事終わりでも痛みを感じずに過ごせる日が出てきました。
足のストレッチも、仕事終わりと寝る前に毎日行う習慣ができていました。
5回目には、ご本人から「以前のような生理前の腰痛を今回は感じなかった」との話がありました。
それまでは生理時の腰痛が強く、薬を飲まないとつらいこともあったそうですが、この時期は薬を飲まずに動けたとのことでした。
立ったときの姿勢にも変化がみられ、以前ほど腰を反らせるような立ち方ではなくなっていました。
普段の仕事後に感じていた腰痛も少なくなり、特に仕事が忙しかった日に痛みを感じる程度になっていました。
6回目
6回目は、施術の間隔を少し空けて身体の状態を確認しました。
ちょうど仕事が忙しい時期と重なり、来院予定日の4日ほど前に腰痛が出ていました。
ただし、腰の動きや姿勢には以前のような変化はみられず、肩甲骨から腰にかけて筋肉の緊張が強くなっていました。
仕事による疲労が重なった状態と考え、これまでと同様に腰や脚の筋肉の状態を確認しながら、肩甲骨の動きも含めて施術を行いました。
身体のねじれや立ったときの姿勢にも大きな問題がみられなかったため、継続した施術はいったん終了しました。
今後については、仕事終わりの腰痛が3日続けて出るような場合を、再度身体の状態を確認する一つの目安としてお伝えしました。
※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。
院長の考察
今回の症例で特徴的だったのは、腰が痛む場所だけではなく、立ち方や仕事中の身体の使い方に偏りがみられたことです。
来院時は立ったときの重心が前方へ偏りやすく、腰を反らせるような姿勢になっていました。
また、身体を使う仕事や前かがみの作業が多いため、同じような身体の使い方を一日の中で繰り返していました。
そのため、腰だけを施術するのではなく、肩甲骨やお腹側、太もも、ふくらはぎなど、腰への負担に関係していると考えられる部分を確認しながら施術を進めました。
また、ご本人が仕事中の立ち方を意識し、ご自宅でもストレッチを継続できていたことも、経過をみていくうえで重要だったと考えています。
同じ「腰痛」であっても、デスクワーク中心の方と身体を使う仕事の方では、負担がかかる動作や生活環境が異なります。
痛む場所だけではなく、「どのような仕事をしているのか」「どの動作で痛むのか」「一日の中でいつ痛みが強くなるのか」まで確認することが、施術方針を考えるうえで大切です。
腰痛でお悩みの方へ
仕事終わりに腰が痛む、前かがみになると痛むなど、同じ腰痛でも症状が出る場面や身体の状態は一人ひとり異なります。
ひこばえ整骨院では、腰だけを見るのではなく、これまでの経過や仕事での身体の使い方、立ち方、身体全体の動きを確認したうえで施術方針を考えています。
腰痛に対する当院の考え方や施術については、下記の症状別ページで詳しくご紹介しています。
※身体の状態や施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。





