
症例の概要
10年ほど前から腰痛があり、半年前から腰の痛みと左足のしびれが徐々に強くなっていた50代男性の症例です。
ご自身でも腰痛対策として腹筋やストレッチに取り組まれていましたが、症状は思うように変わらず、来院の約2週間前には朝に歩くことがかなりつらい状態になっていました。
整形外科を受診したところ腰椎すべり症と診断され、湿布と薬を処方されました。しかし、薬はめまいが出たため使用できず、再度診察を受けた際には手術についても説明を受けたそうです。
仕事では歩くことが多く、趣味のゴルフでも足を引きずるような状態になっていたため、ほかにできることはないかと調べる中で、ひこばえ整骨院のホームページを見つけて来院されました。
患者さん
50代男性 会社員
来院時のお悩み
- 10年ほど前から腰痛が続いている
- 半年前から腰の痛みと左足のしびれが強くなってきた
- 朝に歩くことがかなりつらい
- 仕事で歩くことが多く、腰痛やしびれが負担になっている
- 趣味のゴルフでも足を引きずることがある
- 自分で腹筋やストレッチを続けても変化を感じられなかった
特に困られていたのが、朝の仕事始めに歩くことでした。
以前から腰痛はあったものの、足のしびれを強く感じることはなかったため、半年前から症状が変化してきたことにも不安を感じていたそうです。
また、月に1〜2回楽しんでいたゴルフにも支障が出ており、「もうやめた方がいいのかな」と考えるほどでした。
これまでの経過
腰痛そのものは10年ほど前からありました。
半年前から腰の痛みと足のしびれが徐々に強くなり、ご自身でも腹筋やストレッチなどを調べて取り組まれていましたが、症状は残っていました。
その後、朝に歩くことがかなりつらくなったため、来院の約2週間前に整形外科を受診。腰椎すべり症と診断されたそうです。
整形外科では湿布と血流改善を目的とした薬を処方されたとのことですが、薬を使用するとめまいが出たため、続けることができませんでした。
再度診察を受けた際には、根本的な対応として手術についても説明を受けたとのことでした。
ほかにできることはないかと調べる中で当院のホームページを見つけ、来院されました。
当院で確認した身体の状態
来院時には、腰や足の症状だけを見るのではなく、身体全体の動きや左右差を確認しました。
確認すると、左側の肋骨が下がり、右側の骨盤はやや前方へ傾いている状態がみられました。
また、うつ伏せの状態で背骨の上部に動きをつけると、足のしびれが弱くなる変化がみられました。
この反応から、今回の症例では腰だけではなく、肩甲骨や背中を含めた上半身の動きも腰への負担に関係していると考えました。

施術の考え方
今回の症例では、腰に症状があるからといって、腰だけを施術する方針にはしませんでした。
初回は腰やお尻を直接施術せず、肩から背中、太ももからふくらはぎの筋肉の状態を整えながら、両側の肩甲骨、右側の骨盤、左側の肋骨の動きを確認して施術を行いました。
これは、身体を確認した際に、腰以外の部分に動きをつけることで足のしびれにも変化がみられたためです。
腰椎すべり症という診断名だけで施術する場所を決めるのではなく、実際に身体を動かしたときにどこで症状が変化するのかを確認しながら施術方針を考えました。
また、ご本人の場合は適度に身体を動かすことで楽になる傾向があったため、初回から自宅で行うストレッチを一つお伝えし、朝と夜に続けていただきました。
施術後の経過
1〜3回目
初回の施術後に痛みとしびれを再確認すると、来院時と比べて軽減がみられました。
2回目には、朝の痛みやしびれが以前よりも軽くなり、動きやすくなっているとのことでした。
3回目には、朝に20〜30分歩くことも以前ほど苦痛ではなくなっていました。
起床時に感じていた腰のしびれるような感覚も、「しびれ」というより重たさを感じる程度に変わってきていました。
ご自宅でのストレッチもしっかり継続され、「ストレッチをすると腰が動きやすくなるのが分かる」と話されていました。
この時期から肩甲骨の運動も追加し、ご自宅で取り組んでいただきました。
4〜6回目
4回目には、一時的に腰の重だるさが強く出る日はあったものの、以前のように仕事に差し支えるほどの痛みやしびれを感じることは少なくなっていました。
状態が変化してきたことで、「少しずつ運動も再開してみたい」と話されるようになりました。
5回目の前には、息子さんと20分ほどのランニングを開始。走っている最中や直後には、腰の痛みや足のしびれは出なかったとのことでした。
ただし翌朝には腰の重だるさや硬さが出ていたため、走る距離や時間は増やさず、太ももなど足のストレッチを追加しました。
その後、翌月に予定していたゴルフに向けて打ちっぱなしへ行ったところ、6回目の来院時には左腰に少し痛みが出ていました。
以前ほどの痛みやしびれではありませんでしたが、ランニングでは出なかった症状がゴルフの練習後にはみられたため、身体への負担を確認しながら運動量を調整していきました。
7〜10回目
7回目もゴルフの練習をした翌日の来院でした。
痛みそのものは強くありませんでしたが、朝起きたときに左腰の重さや硬さを感じる状態が残っていました。
翌月には2週続けてゴルフの予定があったため、身体が安定するまで一度ゴルフの練習を休み、ストレッチを継続していただきました。
8〜9回目の頃には、朝の腰の感覚も「痛い」というより「硬くて伸びにくい」と感じる程度になっていました。
その後、予定していたゴルフにも2週続けて参加することができ、以前のような腰の痛みや足のしびれは出ず、普通にゴルフを楽しめたとのことでした。
もともと月に1〜2回のゴルフを楽しみにされていたため、「またゴルフができるようになって安心した」と話されていました。
仕事でも、以前のように朝から動けなくなるほどの痛みやしびれを感じることはなくなり、今回の継続した施術はいったん終了としました。
今後はゴルフ後などに腰の硬さや違和感が3日以上続く場合を、身体の状態を確認する一つの目安としてお伝えしました。
※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。
院長の考察
今回の症例で重要だったのは、「腰椎すべり症だから腰だけを見る」という考え方にしなかったことです。
実際に身体を確認すると、左側の肋骨や右側の骨盤の位置に左右差があり、さらに背骨の上部に動きをつけた際には足のしびれにも変化がみられました。
そのため、腰を直接施術することよりも、肩甲骨や背中、肋骨、骨盤、脚などを含めて身体全体の動きを整えていくことを優先しました。
また、症状が軽くなってからも、ランニングでは問題がない一方で、ゴルフの練習後には腰の重さや痛みが出るなど、動作によって身体への負担は異なっていました。
その都度、運動をすべて禁止するのではなく、症状の出方を確認しながら運動量やストレッチの内容を調整していきました。
腰椎すべり症と診断されていても、困っている症状や身体の動きは一人ひとり異なります。
今回のように、画像上の状態だけではなく、「朝に歩けない」「仕事がつらい」「ゴルフができない」といった実際の生活上の困りごとと身体の動きを合わせて確認することが大切だと考えています。
患者さんの直筆の声


患者さんからは、10年以上腰痛に悩み、ご自身で体操や腹筋などにも取り組んでいたものの、左足にしびれが出たことで整形外科を受診し、腰椎すべり症と診断された経緯について書いていただきました。
その後、当院で施術を受けながら自宅でできるストレッチにも取り組み、ゴルフや運動を続けられるようになったことについて感想をいただいています。
※上記は患者さん個人の感想です。施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。
腰椎すべり症でお悩みの方へ
腰椎すべり症と診断され、腰の痛みや足のしびれが続いている場合でも、実際に困っている動作や身体の状態は一人ひとり異なります。
ひこばえ整骨院では、腰だけを見るのではなく、これまでの経過や日常生活で困っている動作、身体全体の動きを確認したうえで施術方針を考えています。
腰椎すべり症に対する当院の考え方や施術については、下記の症状別ページで詳しくご紹介しています。





