腰椎分離すべり症で足のしびれに悩んでいた|50代女性の症例

症例の概要

病院で腰椎分離すべり症と診断され、右のお尻からふくらはぎ外側に痛み・しびれが出ていた50代女性の症例です。

もともとランニングやウォーキング、ノルディックウォーキングなど、身体を動かすことが好きな方でした。

しかし、足の痛みやしびれによって走ることにも支障が出るようになり、「これ以上ひどくなったら運動ができなくなるのではないか」という不安がありました。

患者さん

Oさん 50代女性

お仕事:主婦

来院:平成28年11月

来院時のお悩み

病院で腰椎分離すべり症と診断されていました。

特に気になっていたのが、

  • 右ふくらはぎ外側のしびれ
  • 右のお尻の痛み・しびれ
  • 走った時の症状

でした。

整形外科では「治ることはないので上手に付き合っていきましょう」と説明されたとのことで、今後について不安を感じていました。

患者さんはもともと運動が好きで、ランニング、ウォーキング、ノルディックウォーキングなどを日常的に楽しまれていました。

そのため、症状がさらに強くなり、好きな運動を続けられなくなることを心配していました。

これまでの経過

腰椎分離すべり症と診断された後も、右のお尻からふくらはぎ外側にかけて痛みやしびれが続いていました。

それでも身体を動かすことが好きだったため、できる範囲でウォーキングやランニングなどを続けていました。

一方で、運動中に症状が出ることもあり、「これからも運動を続けられる身体でいたい」という希望があり、当院へ来院されました。

当院で確認した身体の状態

腰だけではなく、立った時の姿勢や股関節などを含め、身体全体の動きを確認しました。

今回の患者さんは、普段から姿勢を良くしようと胸を張る意識が強く、腰を反らせるような立ち方になっていました。

また、痛みやしびれへの不安もあり、身体を動かす時に慎重になる様子がみられました。

股関節や腰周囲の動きについても確認し、実際にどのような姿勢や動作で症状が変化するのかを見ながら施術方針を考えました。

施術の考え方

腰椎分離すべり症という診断名だけで判断するのではなく、患者さんが実際に困っている動作を確認することを重視しました。

この方の場合、日常生活だけではなく「ランニングなどの運動を続けたい」という希望がありました。

そのため、腰やお尻だけに施術を集中するのではなく、股関節などの動きや立ち姿勢も確認しながら進めました。

初回から強い負荷を加えるのではなく、身体の反応を確認しながら施術内容を調整しました。

自宅では、胸を張りすぎて腰を反らせないよう立ち姿勢を確認し、身体の状態に合わせた股関節周囲のストレッチをお伝えしました。

施術後の経過

1〜3回目

初回の施術後は、患者さん自身が足取りの軽さを感じていました。

痛みやしびれは残っていましたが、山への散歩や1時間半程度のランニングなどもされていました。

一方、2回目の施術後には、一時的に痛みやしびれが強くなりました。

そのため、身体の状態を改めて確認し、無理に施術や運動を進めるのではなく、その時の症状に合わせて内容を調整しました。

3回目には股関節周囲の動きなども確認しながら進めました。

4〜7回目

4回目には、ご本人の感覚として痛みやしびれは来院当初の半分以下になっていました。

走る時や歩く時に感じていた症状にも変化がみられました。

ただし、日によって症状が強く出ることもあったため、状態を確認しながら施術と運動を続けました。

7回目頃には、「痛みがある時よりも、何も感じない時の方が多い」と話されるようになりました。

8〜9回目

8回目には、

「今朝、予約しているのを忘れているくらい痛みが気にならなかった」

と笑って話されていました。

この頃には、ランニングやノルディックウォーキングに加え、トランポリンなどの運動も再開されていました。

症状が完全にゼロというわけではありませんでしたが、違和感が出ても、ご自身でストレッチを行うことで気にならなくなることが増えていました。

日常生活で大きな不安を感じることもなく、好きな運動も再びできるようになったため、9回目で集中的な施術を終了しました。

院長の考察

今回の患者さんは、腰椎分離すべり症と診断されており、右のお尻からふくらはぎ外側にかけて痛みやしびれがありました。

ただ、患者さんが本当に困っていたのは診断名そのものではなく、「このまま症状が強くなり、好きな運動ができなくなるのではないか」ということでした。

そのため、症状の有無だけでなく、ランニングやウォーキングなど、実際に患者さんが続けたい活動がどの程度できるのかも経過を確認する一つの基準にしました。

また、来院時には姿勢を良くしようとする意識が強く、胸を張って腰を反らせるような立ち方がみられました。

そこで、腰だけを見るのではなく、立ち姿勢や股関節などの動きも確認しながら施術を進めました。

途中、2回目の施術後には痛みやしびれが強くなる時期もありました。このような場合、「良くなる途中だから問題ない」と決めつけるのではなく、症状の変化を確認しながら施術内容や運動量を調整することが重要です。

最終的には、痛みやしびれをほとんど気にせず過ごせる時間が増え、ランニングやノルディックウォーキングなども再開できました。

腰椎分離すべり症と診断されていても、画像上の状態だけではなく、「どのような動作で症状が出るのか」「何ができなくて困っているのか」を確認することを大切にしています。

患者さんの写真

腰椎分離すべり症で右足の痛みとしびれに悩んでいた50代女性

腰椎分離すべり症でランニングに支障があった50代女性

※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

腰椎分離すべり症でお悩みの方へ

腰椎分離すべり症と診断されていても、痛みやしびれの程度、症状が出る動作、日常生活で困っていることは一人ひとり異なります。

今回の方は、右のお尻からふくらはぎ外側に痛み・しびれがあり、好きなランニングなどにも支障が出ていました。

ひこばえ整骨院では、診断名だけで判断するのではなく、実際の姿勢や身体の動き、患者さんが続けたい活動なども確認したうえで施術方針を考えています。


腰椎分離すべり症の原因や施術について詳しく見る

この記事の執筆・監修者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤克也

齋藤 克也

ひこばえ整骨院 院長

柔道整復師(国家資格)

ひこばえ整骨院では、院長の齋藤克也が患者さんの身体の状態を確認し、施術まで一貫して担当しています。

当サイトの症例記事では、実際に来院された患者さんの経過をもとに、来院時のお悩み、身体の状態、施術の考え方、その後の変化についてご紹介しています。

症状名や画像上の所見だけで判断するのではなく、「どのような動作で困っているのか」「日常生活で何ができなくなっているのか」まで確認することを大切にしています。

2019年には、セルフケアや身体の使い方についてまとめた書籍を出版。現在も臨床に携わりながら、患者さんに身体の状態をできるだけ分かりやすく伝えることを心がけています。