10km以上走ると股関節・膝裏が痛かった30歳男性ランナーの症例|西宮市 ひこばえ整骨院

症例の概要

30歳男性、マラソンを趣味にされている方の症例です。

普段から月に150〜200kmほど走っており、以前にはフルマラソンを走った経験もありました。

ところが、10km以上走ると股関節と膝裏に痛みや違和感が出るようになり、途中で走れなくなることもありました。

4か月後にフルマラソンへの出場を予定していたため、「もう一度長い距離を走れるようになりたい」という希望で来院されました。

患者さん

岩野圭祐さん 30歳 男性 学生 西宮市在住

来院時期:平成26年11月

来院時のお悩み

最も困っていたのは、長い距離を走ったときに出てくる股関節と膝裏の症状でした。

  • 10km以上走ると股関節が痛くなる
  • 走っていると膝裏にも違和感が出る
  • 腰にも違和感がある
  • 痛みが強くなり、途中で走れなくなることがある
  • 4か月後にフルマラソンを予定している
  • 再び長い距離を走れるようになりたい

これまでの経過

もともとマラソンが趣味で、月に150〜200kmほど走ることもあり、フルマラソンを走れる程度まで継続的に走り込んでいました。

ところが、来院前から10kmを超えたあたりで股関節や膝裏に違和感を感じるようになり、さらに走り続けると痛みが強くなっていました。

短い距離では大きな問題を感じていませんでしたが、長い距離になるほど症状が出てくることが悩みでした。

4か月後にはフルマラソンへの出場を予定していたため、それまでに身体の状態を整え、再び長い距離を走りたいと考えて来院されました。

当院で確認した身体の状態

まず、症状が出ている股関節と膝だけではなく、腰や足首を含めた下半身全体の動きを確認しました。

あわせて、立ち方や歩き方、背骨・骨盤周辺の状態なども確認しました。

この方の場合、股関節や膝だけでなく、特に腰の動きが小さくなっていることが確認できました。

ご本人は腰について強い痛みを感じていませんでしたが、走る動作では腰・股関節・膝など複数の部位を使います。

そのため、股関節や膝裏の症状だけに注目するのではなく、腰を含めた身体全体の動きを確認しながら施術を進めることにしました。

ランニング時の股関節と膝裏の痛みに悩んでいた30歳男性の身体の状態

施術の考え方

この方の目標は、単に普段の生活で痛みを感じなくなることではなく、再び長い距離を走り、フルマラソンに挑戦することでした。

そのため、股関節の痛みだけを見るのではなく、腰・股関節・膝・足首など、走る動作に関わる部分を確認しながら施術を行いました。

初期は走ることを一時的に控え、日常生活での症状と身体の動きを確認しました。

その後は状態に合わせて、5kmの軽いジョギング、10km、ハーフマラソンと段階的に距離を伸ばし、実際に走った際に症状が出るかどうかを確認しながら進めました。

自宅では、腰・股関節・お尻・太もも・ふくらはぎなどのストレッチや、歩き方についてもお伝えしました。

施術後の経過

1〜2回目

フルマラソンに向けてできるだけ早く走る練習を再開したいという希望がありましたが、まずは身体の状態を確認するため、一時的にランニングを控えてもらいました。

2回目には、それまで階段の上り下りで感じていた膝裏の痛みは、ほとんど気にならなくなっていました。

まだランニングは再開していなかったため、長い距離を走った際の股関節や膝裏の状態については、この段階では確認していません。

3〜4回目

3回目には、普段の生活での痛みはほとんど気にならず、階段の上り下りもスムーズに行えるようになっていました。

股関節と膝の動きも変化していましたが、腰にはまだ動かしにくさが残っていたため、引き続き腰を含めて施術を行いました。

この頃から、ランニングへの復帰を確認するため、まず5km程度の軽いジョギングを行ってもらいました。

4回目までに5kmを走りましたが、股関節と膝に痛みや違和感は出ませんでした。

そこで次の段階として、10kmまで距離を伸ばして身体の状態を確認することにしました。

5〜7回目

5回目までに2回ほど10kmを走りました。

股関節には痛みや違和感が出ませんでしたが、膝裏にはつっぱるような感覚と違和感が残っていました。

ストレッチをすると違和感は落ち着くものの、ご本人にはまだ長い距離を走ることへの不安がありました。

そのため、腰や膝を含めて身体の状態を確認しながら施術を継続しました。

7回目頃には10kmを何度か走っても、膝裏や股関節の違和感をほとんど感じなくなっていました。

近くハーフマラソンへの出場を予定していたため、次は実際のレースで身体の状態を確認することになりました。

9回目

ハーフマラソンを走った後に来院されました。

股関節や膝裏に痛みが出ることはなく、最後まで完走することができました。

15kmを超えたあたりから脚にこわばりを感じたものの、以前のような股関節や膝裏の症状はなく、ご本人も久しぶりにしっかり走れたことを喜ばれていました。

フルマラソンまではまだ期間があったため、腰・背中・股関節・膝などの状態を確認しながら調整を続けました。

12回目

12回目には、普段の生活やランニングで身体の違和感を感じることがなくなっていました。

そのため、継続的な施術はいったんここで終了しました。

今後はランニング後に疲労が強く残ったときや、身体に違和感を感じたときに状態を確認することをお伝えしました。

※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

院長の考察

今回の症例で特徴的だったのは、普段の生活では大きな問題がなく、5km程度のランニングでも症状が出ない一方、10kmを超えるような長い距離になると股関節や膝裏に症状が出ていたことです。

また、ご本人が特に気にしていたのは股関節と膝裏でしたが、身体を確認すると腰にも動かしにくさがみられました。

そのため、痛みを感じている股関節や膝だけに絞るのではなく、腰・股関節・膝・足首など、走る際に使う部分を一緒に確認しながら施術を進めました。

もう一つ大切だったのが、症状が落ち着いたからといって、すぐに以前と同じ距離を走らなかったことです。

5km、10km、ハーフマラソンと実際に走る距離を段階的に伸ばし、その都度どこに違和感が出るのかを確認しました。

ランニングを続けたい方の場合、「普段の生活で痛くない」という状態だけではなく、実際に目標としている運動を行ったときに身体がどう反応するのかまで確認することが重要だと考えています。

患者さんの直筆の声

ランニング時の股関節と膝裏の痛みに悩んでいた30歳男性の患者さんの声

初めはどのような症状がありましたか?

腰の違和感、股関節の痛み、膝裏の痛み

実際に受けてみてどうでしたか?

股関節の痛みと膝裏の痛みはなくなり、腰もだいぶ楽になりました。

症状がよくなり、チャレンジしたいことはありますか?

フルマラソン、ウルトラマラソン

どのような方にすすめたいですか?

色々な整体を受けても症状が改善しなった人

※患者さんのご感想であり、施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

股関節の痛みでお悩みの方へ

股関節の痛みは、普段の生活では気にならなくても、ランニングなど負荷が大きくなったときに症状が出ることがあります。

ひこばえ整骨院では、痛みを感じている股関節だけではなく、どのような動作や距離で症状が出るのかを確認し、腰・膝・足首なども含めて身体の状態を確認したうえで施術方針を考えています。

股関節の痛みに対する当院の考え方や施術については、下記の症状別ページで詳しくご説明しています。


股関節の痛みの原因や施術について詳しく見る

この記事の執筆・監修者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤克也

齋藤 克也

ひこばえ整骨院 院長

柔道整復師(国家資格)

ひこばえ整骨院では、院長の齋藤克也が患者さんの身体の状態を確認し、施術まで一貫して担当しています。

当サイトの症例記事では、実際に来院された患者さんの経過をもとに、来院時のお悩み、身体の状態、施術の考え方、その後の変化についてご紹介しています。

症状名や画像上の所見だけで判断するのではなく、「どのような動作で困っているのか」「日常生活で何ができなくなっているのか」まで確認することを大切にしています。

2019年には、セルフケアや身体の使い方についてまとめた書籍を出版。現在も臨床に携わりながら、患者さんに身体の状態をできるだけ分かりやすく伝えることを心がけています。