症例の概要

以前から腰痛に悩み、当院へ来院する前にも2か所の整骨院に通っていた82歳女性の症例です。

週に2〜3回程度施術を受けていましたが、当院へ来院する約2週間前から腰の痛みが強くなり、朝起き上がるときにも痛みを感じるようになっていました。

「このままでは寝たきりになるのではないか」という不安も抱えて来院されました。

施術を進める中で、2回目には朝の起き上がりで痛みを感じない日があり、3回目には痛みが初回の半分程度に。6回目には長時間歩いた際の痛みもほとんど気にならなくなり、9回目で施術を終了しました。

患者さん

堀口美代子さん 82歳女性 専業主婦 西宮市在住

来院時期:平成25年4月

来院時のお悩み

以前から腰の痛みに悩み、当院へ来院する前にも2か所の整骨院へ通われていました。

そこでは電気治療やウォーターベッドなどを受け、週に2〜3回程度通っていたとのことです。

しかし、当院へ来院する約2週間前から腰の痛みが強くなり、朝起き上がるときにも痛みを感じる状態になっていました。

痛みが続くことで、「このままでは寝たきりになるのではないか」という不安も感じていました。

  • 以前から腰痛が続いている
  • 来院前に2か所の整骨院へ通っていた
  • 約2週間前から腰痛が強くなった
  • 朝起き上がるときに腰が痛い
  • 長時間歩くことにも不安がある

当院で確認した身体の状態

腰の痛む場所だけではなく、腰を前後・左右へ動かしたときの状態や、身体をひねったときの動きを確認しました。

さらに、股関節の動き、骨盤周辺の状態、足首や膝のバランスについても確認しました。

腰をひねる動きに動かしにくさがあり、足首や膝についても左右のバランスに違いがみられました。

以前には膝に痛みを感じていた時期もあり、その際に膝をかばって動いていたとのことでした。

今回の症例では、腰だけではなく、膝や足首、股関節、骨盤周辺などを含めた身体全体の動きを確認しながら施術方針を考えました。

腰痛で来院した82歳女性の身体の状態を確認している様子

施術の考え方

初回は腰だけを集中的に施術するのではなく、確認した身体の状態に合わせて膝・足首・骨盤周辺などの調整を行いました。

腰痛がある場合でも、実際の生活では腰だけを使って動いているわけではありません。

歩行時には足首や膝、股関節なども連動するため、今回の症例ではそれぞれの動きを確認しながら施術を進めました。

また、自宅では歩き方や座り方についてお伝えし、股関節と膝については無理のない範囲で行えるストレッチをお伝えしました。

実際の施術と経過

1〜2回目

初回は、腰だけではなく膝・足首・骨盤周辺など、身体全体の状態を確認しながら施術しました。

2回目は初回から3日後に来院されました。

それまで朝起き上がるときに腰が痛かったものの、初回後の2日間は朝の痛みを感じなかったとのことでした。

2回目も身体の状態を確認し、膝や足首を含めて施術を行いました。

3〜4回目

3回目は、その5日後に来院されました。

この時点で、ご本人の感覚では腰の痛みが初回の半分程度になっていました。

痛みが軽くなったことで散歩も始められていました。

身体の状態を確認し、この頃から骨盤周辺の動きについても施術を進めました。

4回目には、朝起き上がるときの腰痛はほとんど気にならなくなっていました。

一方で、長時間歩くと腰が痛むことがあり、「長く歩いても大丈夫だろうか」という不安は残っていました。

そこで、この頃から腰や背中についても状態を確認しながら施術を行いました。

5〜6回目

6回目には、長時間歩いた際に感じていた腰の痛みもほとんど気にならなくなっていました。

朝の起き上がりや歩行など、来院時に困っていた動作での痛みが落ち着いていたため、次回までの施術間隔を2週間に広げて身体の状態を確認することにしました。

7〜9回目

7回目は、前回から2週間空けて来院されました。

その間も腰の痛みは出ておらず、日常生活ではほとんど痛みを気にせず過ごせていました。

ただし、長時間座り続けたときや、正座を1時間程度続けたときには、腰に若干の痛みを感じることがありました。

9回目には多少の腰のだるさは残っていたものの、痛みはほとんど気にならない状態となっていました。

朝の起き上がりや長時間の歩行など、当初困っていた動作でも痛みが落ち着いていたため、この時点で施術を終了しました。

※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

患者さんの直筆の声

腰痛で来院した82歳女性

腰痛について82歳女性が記入した直筆アンケート

「2ヶ所ばかり行きましたが……すっきりしません。こちらへ伺って本当によかったと思っています。」

また、「友達や知人におすすめしています」と感想をいただきました。

※患者さん個人の感想です。施術による変化には個人差があります。

院長の考察

今回の症例で特に大きかったのは、腰の痛みそのものだけではなく、「このままでは寝たきりになるのではないか」という不安を抱えていたことです。

身体を確認すると、腰をひねる動きだけでなく、足首・膝・股関節・骨盤周辺にも確認すべき点がみられました。

また、以前に膝が痛かった時期があり、その際には膝をかばって動いていたという経過もありました。

そのため今回は、「腰が痛いから腰だけを施術する」という考え方ではなく、実際に立つ・歩くといった動作に関係する部分も確認しながら施術を進めました。

3回目には腰痛が初回の半分程度になり、散歩を再開できましたが、4回目の時点では長時間歩くと腰痛が出ていました。

そこで「朝の痛みが減った」という変化だけで終了せず、長時間歩いたときの状態まで確認しています。

6回目には長時間歩いた際の痛みもほとんど気にならなくなり、2週間施術間隔を空けても大きな痛みは出ませんでした。

年齢だけを理由に活動を制限するのではなく、その方が実際に困っている動作を確認しながら経過を見ることが大切だと考えています。

腰痛でお悩みの方へ

腰痛が続いている場合でも、症状の出方は一人ひとり異なります。

朝起き上がるときに痛い方、長時間歩くと痛い方、長く座った後に痛くなる方など、日常生活のどの動作で困っているのかを確認することが大切です。

特に高齢の方で、突然強い腰痛が出た場合や、転倒後から痛む場合、足のしびれ・力の入りにくさ、発熱などを伴う場合には、まず医療機関で状態を確認してください。

ひこばえ整骨院では、腰の痛む場所だけではなく、股関節・膝・足首などを含めた身体の動きと、実際の日常生活で困っていることを確認したうえで施術方針を考えています。

腰痛に対する当院の考え方や施術については、下記のページで詳しくご紹介しています。


腰痛の原因や施術について詳しく見る

※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

この記事の執筆・監修者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤克也

齋藤 克也

ひこばえ整骨院 院長

柔道整復師(国家資格)

ひこばえ整骨院では、院長の齋藤克也が患者さんの身体の状態を確認し、施術まで一貫して担当しています。

当サイトの症例記事では、実際に来院された患者さんの経過をもとに、来院時のお悩み、身体の状態、施術の考え方、その後の変化についてご紹介しています。

症状名や画像上の所見だけで判断するのではなく、「どのような動作で困っているのか」「日常生活で何ができなくなっているのか」まで確認することを大切にしています。

2019年には、セルフケアや身体の使い方についてまとめた書籍を出版。現在も臨床に携わりながら、患者さんに身体の状態をできるだけ分かりやすく伝えることを心がけています。