
症例の概要
腰椎分離症と診断され、立ち仕事を続けると腰に強い痛みが出ていた32歳男性の症例です。
美容師として長時間立って仕事をしており、症状が強い日は仕事に集中できないほど腰がうずき、夜眠れないこともありました。
以前から年に1回ほどぎっくり腰を繰り返しており、今回の腰痛についても整骨院や整体へ通い、整形外科でレントゲン検査を受けていました。
それでも痛みが残っていたため、「できるだけ早く仕事に支障が出ない状態にしたい」という希望で来院されました。
患者さん
N様 32歳 男性 美容師
来院日:平成30年8月
来院時のお悩み
1か月ほど前から腰に強い痛みが出るようになり、特に美容師の仕事で長時間立っていると痛みが強くなっていました。
- 立ち仕事を続けると腰が痛む
- 仕事に集中できないほど腰がうずくことがある
- 痛みが強い日は夜眠れないことがある
- 以前から年に1回ほどぎっくり腰を繰り返している
美容師という仕事柄、立ちっぱなしや中腰になる時間も長く、仕事を休まずに続けられる身体の状態にしたいということが大きな希望でした。
これまでの経過
腰痛は以前からあり、年に1回ほどぎっくり腰を繰り返していました。
今回の強い腰痛が出てからは、整骨院や整体にも通いましたが、本人が期待していたような変化は感じられなかったとのことです。
その後、整形外科でレントゲン検査を受け、腰椎分離症と診断されました。
それでも腰の痛みが続き、仕事にも支障が出るようになったため当院へ来院されました。
当院で確認した身体の状態
来院時は腰の状態だけではなく、立った時の姿勢や骨盤、股関節、膝、足首なども含めて身体全体を確認しました。
特に特徴的だったのが、骨盤を後ろへ倒すような姿勢になっていたことです。
美容師という仕事柄、長時間立った状態や中腰で作業する機会が多いため、腰だけではなく下半身を含めた身体の使い方も確認する必要があると考えました。
腰椎分離症という診断はありましたが、症状名だけで現在の痛みの状態を判断するのではなく、実際にどのような姿勢や動作で腰への負担が増えているのかを確認しながら施術方針を考えました。
施術の考え方
初回は腰の痛みが強かったため、患部の状態を確認しながらアイシングを行いました。
また、腰だけに施術を集中させるのではなく、骨盤、股関節、足首などについても身体の状態を確認しながら施術を行いました。
美容師の仕事では、長時間立った状態や中腰での作業を避けることが難しいため、仕事を続けることを前提として身体全体の負担を考える必要がありました。
自宅ではストレッチや体操、症状が強い時のアイシングなどについてお伝えしました。
もともと筋力トレーニングを行っていた方でしたが、初期は一度トレーニングを控え、腰の状態を確認しながら段階的に再開する方針としました。
施術後の経過
2〜3回目|腰のうずきが軽くなる
初期は痛みが強かったため、2回目と3回目は3日程度の間隔で来院されました。
2回目には、来院時に感じていた腰のうずきはほとんど気にならなくなり、「初回に比べてかなり楽になっている」と話されていました。
この時期は筋力トレーニングを一度中止し、自宅ではストレッチやアイシングを続けていただきました。
施術では腰周辺だけではなく、お腹の前側や首・肩などについても状態を確認しながら対応しました。
4〜6回目|筋力トレーニングを段階的に再開
4回目以降は、1週間に1回程度の間隔で施術を進めました。
痛みが初回の半分以下になっていたため、無理のない範囲から筋力トレーニングを再開しました。
以前の4割程度の負荷では大きな痛みはありませんでしたが、3時間程度続けて車を運転すると腰に強い痛みが出ることがありました。
仕事や運動によって症状が強くなった場合の身体のケアについてもお伝えしながら経過を確認しました。
7〜10回目|ランニングや仕事でも痛みを感じにくい状態へ
7回目頃には腰の痛みをほとんど感じなくなっていたため、筋力トレーニングの負荷を戻していきました。
もともと運動が好きな方だったため、20〜30分程度のランニングも再開しました。
運動を続けながら状態を確認しましたが、強い痛みはなく、腰のだるさや違和感を感じる程度になっていました。
10回目には仕事や趣味をしている時にも、腰の痛みはほとんど気にならなくなっていました。
11〜12回目|施術間隔を空けて状態を確認
10回目以降は2週間に1回程度まで施術間隔を空け、自分自身で身体の状態を維持できるかを確認しました。
最終的に12回目まで経過を確認し、その前の約1か月半は強い腰痛がほとんど出ることなく過ごせていたとのことです。
仕事や運動にも大きな支障がなくなったため、この時点で施術を終了しました。
院長の考察
今回の症例では、整形外科のレントゲン検査で腰椎分離症と診断されていました。
ただし、「腰椎分離症がある」ということだけで、現在感じている痛みのすべてを説明できるとは限りません。
実際に身体を確認すると、骨盤を後ろへ倒すような立ち方がみられ、長時間の立ち仕事や中腰、長時間の車の運転などによって症状が変化していました。
そのため今回は、腰の状態だけではなく、骨盤や股関節、足首などを含めた身体全体の状態を確認しながら施術を進めました。
また、痛みが軽くなった段階ですぐに終了するのではなく、筋力トレーニングやランニングを段階的に再開し、仕事や運動をしても大きな問題が出ないかを確認したことも、この症例では重要だったと考えています。
同じ腰椎分離症という診断を受けていても、仕事内容や身体の使い方、痛みが出る場面は患者さんによって異なります。
そのため、画像上の診断だけで判断するのではなく、「どのような場面で困っているのか」「どの動作で症状が変化するのか」を確認したうえで施術方針を考えることが大切です。
患者さんの直筆の声


※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。
腰椎分離症でお悩みの方へ
腰椎分離症と診断され、腰の痛みに悩んでいても、痛みが出る動作や身体の状態は患者さんによって異なります。
ひこばえ整骨院では、痛みを感じている腰だけを見るのではなく、これまでの経過、姿勢、身体の使い方などを確認したうえで施術方針を考えています。
腰椎分離症に対する当院の考え方や施術については、下記の症状別ページで詳しくご説明しています。





