歩くと膝の内側が痛かった|46歳女性の症例

症例の概要

仕事中や安静にしている時に右膝の内側がうずくように痛み、10〜20分程度歩くと痛みが強くなっていた46歳女性の症例です。

整形外科でレントゲン検査を受けましたが、患者さんのお話では特に異常を指摘されず、湿布と痛み止めが処方されました。

その後も痛みが続き、右膝をかばって歩くうちに反対側の足にも違和感を感じるようになりました。

友人から当院のことを聞き、「長時間歩けるようになりたい」と来院されました。

患者さん

お名前 マツオカさん

性別 女性

年齢 46歳

お仕事 パート勤務

来院日 平成30年7月

来院時のお悩み

  • 仕事中や安静時に右膝の内側がうずくように痛む
  • 10〜20分程度歩くと膝の内側が痛くなる
  • 痛みをかばって歩くことで反対側の足にも違和感がある
  • 長時間歩くことに不安を感じる

特に困っていたのは、歩く時間が長くなるほど痛みが強くなり、外出そのものが負担になっていたことでした。

これまでの経過

膝の痛みが続いたため整形外科を受診し、レントゲン検査を受けました。

患者さんのお話では、画像上で特に異常を指摘されることはなく、湿布と痛み止めが処方されました。

しかし、その後も右膝の内側の痛みが続きました。

痛みをかばいながら歩くようになり、反対側の足にも違和感を感じるようになったため、友人の紹介で当院へ来院されました。

当院で確認した身体の状態

膝の痛みがある部分だけではなく、股関節・膝・足首の動きや、立った時の脚の向きなどを確認しました。

今回の患者さんでは、立った時に股関節や膝が内側へ入りやすい状態がみられました。

あぐらをかいた際にも膝が外側へ開きにくく、床から握りこぶし2つ程度浮く状態でした。

また、立った状態で膝のお皿の向きを確認すると、内側へ向きやすい特徴もみられました。

こうした身体の状態も膝の内側への負担を考えるうえで確認しておきたいポイントだと考え、膝だけではなく股関節や足首も含めて施術方針を考えました。

施術の考え方

初回は膝周辺の筋肉の状態を確認するとともに、股関節や膝の動きを中心に施術を行いました。

今回の患者さんでは、股関節や膝が内側へ入りやすい特徴がみられたため、その状態を考慮しながら身体を整えていきました。

また、院内で施術を行うだけではなく、ご自宅でも股関節を動かすストレッチに取り組んでいただきました。

その後は立ち方や歩き方についても確認し、日常生活の中で膝への負担を減らせるよう段階的にお伝えしました。

施術後の経過

2回目|安静時のうずきに変化

2回目の来院は初回から6日後でした。

膝の痛みそのものに大きな変化はありませんでしたが、初回来院時にあった安静時のうずくような感覚は軽くなっていました。

一方で、冷房で膝や太ももが冷えると痛みを感じることがありました。

引き続き股関節や膝の状態を確認しながら施術を行い、立ち方についてもお伝えしました。

3回目|安静時の痛みがほとんど気にならなくなる

3回目は4日後に来院されました。

この頃には、安静時に感じていたズキズキするような痛みはほとんど気にならなくなっていました。

一方で、長時間座った後に立ち上がる時や、朝起きて膝に力を入れた時には痛みが残っていました。

この時から股関節や膝だけでなく、足首や足趾の状態についても確認しました。

5回目頃|仕事中の痛みが気にならなくなる

5回目以降は1週間に1回程度の間隔で来院されました。

5回目頃には、ご本人から仕事中の痛みは気にならなくなったとのお話がありました。

安静時の痛みもかなり軽くなっていました。

ただし、30分以上歩くことに対しては「また痛くなるのではないか」という不安が残っていました。

そこで身体の状態を確認しながら、少しずつ歩く時間を増やしていただきました。

7回目頃|3時間程度歩けるようになる

7回目の来院前には、1日を通して歩く機会がありました。

以前は10〜20分程度歩くと痛みが出ていましたが、この時には大きな痛みはなく、3時間ほど歩いた頃に少し気になる程度だったとのことです。

その際も少し休憩すると落ち着き、再び歩くことができました。

長く歩けるようになったことで、ご本人も歩くことに少しずつ自信がつき、「また外出してみよう」と思えるようになりました。

8回目以降|外出時も痛みを気にしにくい状態へ

8回目以降は2週間に1回程度へ来院間隔を広げました。

普段の生活では膝の痛みをほとんど気にすることなく過ごせるようになっていました。

半日ほど歩いた時には「少し嫌な感じがする」と感じることもありましたが、5分程度休憩すると再び歩けていました。

股関節や脚が内側へ入りやすい特徴はまだ残っていたため、引き続き身体の状態と歩き方を確認しました。

10回目|4時間歩いても痛みを気にせず歩ける

10回目の頃には、4時間ほど連続して歩いても、膝の痛みを気にすることなく普段通り歩けたとのことでした。

ご自宅でのストレッチも継続して取り組んでいただきました。

また、来院時には歩き方を確認し、ご本人自身も少しずつ身体の使い方の特徴に気づけるようになっていました。

12回目|仕事や日常生活で膝を気にしなくなる

12回目の頃には、ご本人から普段の生活でも仕事中でも膝の痛みを気にすることがなくなったとのお話がありました。

歩くことに対する不安もほとんどなくなり、痛みが出る以前と同じような感覚で生活できるようになったため、一連の施術を終了しました。

院長の考察

今回の症例で特に印象的だったのは、膝の痛みそのものだけではなく、「長く歩くことへの不安」が大きくなっていたことです。

来院時には10〜20分程度歩くだけでも膝の内側が痛み、痛みをかばうことで反対側の足にも違和感を感じていました。

身体を確認すると、ご本人の場合は股関節や膝が内側へ入りやすく、あぐらをかいた時にも股関節が外側へ動きにくい状態がみられました。

そこで、膝の痛みがある部分だけではなく、股関節や足首、立ち方、歩き方なども確認しながら施術を進めました。

経過の中で重要だったのは、痛みが軽くなった時点で終わるのではなく、実際に歩く時間を少しずつ増やしていったことです。

30分以上歩くことへの不安が残っていた状態から、3時間、最終的には4時間程度歩いても膝を気にせず過ごせるようになりました。

患者さんの直筆の感想にも「足のことを考えず楽しく外出できるようになりました」とあります。

今回の症例では、この「痛みが減った」という変化だけでなく、再び外出を楽しめるようになったことが大きな変化だったと考えています。

患者さんの直筆の声

膝の内側の痛みで来院された46歳女性の直筆の感想

膝の痛みがずっと気になっていました。

そのうちに歩くと痛みがひどくなり、10分程度歩くことも苦痛になっていました。

知人にひこばえさんを教えてもらい、細かくどんな時に痛いのかを聞いてくださり、家でできる簡単なストレッチも通院の度にわかりやすく説明していただきました。

次第に歩いた時に出る痛みがなくなっていき、足のことを考えず楽しく外出できるようになりました。

ありがとうございました。

※患者さん個人の感想です。施術による変化には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。

鵞足炎による膝の内側の痛みでお悩みの方へ

膝の内側が痛む場合でも、痛みが出る場面や身体の状態は一人ひとり異なります。

ひこばえ整骨院では、膝だけを見るのではなく、股関節や足首の動き、立ち方、歩き方なども確認しながら施術方針を考えています。

鵞足炎についての原因や当院の施術については、下記のページで詳しくご紹介しています。


鵞足炎による膝の内側の痛みの原因や施術について詳しく見る

※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

この記事の執筆・監修者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤克也

齋藤 克也

ひこばえ整骨院 院長

柔道整復師(国家資格)

ひこばえ整骨院では、院長の齋藤克也が患者さんの身体の状態を確認し、施術まで一貫して担当しています。

当サイトの症例記事では、実際に来院された患者さんの経過をもとに、来院時のお悩み、身体の状態、施術の考え方、その後の変化についてご紹介しています。

症状名や画像上の所見だけで判断するのではなく、「どのような動作で困っているのか」「日常生活で何ができなくなっているのか」まで確認することを大切にしています。

2019年には、セルフケアや身体の使い方についてまとめた書籍を出版。現在も臨床に携わりながら、患者さんに身体の状態をできるだけ分かりやすく伝えることを心がけています。