変形性膝関節症でできなかったバドミントンを再開|58歳女性の症例

症例の概要

58歳女性。約1年前から膝の痛みを感じるようになり、整形外科でレントゲンやMRI検査を受け、変形性膝関節症と診断されました。

痛みが強い時には足を引きずって歩くこともあり、週に1回行っていた運動や、大好きだったバドミントンもできなくなっていました。

整形外科では、膝に水がたまった際の処置やヒアルロン酸注射などを受けていましたが、今後さらに痛みが強くなったり、膝の状態が悪くなったりするのではないかという不安を感じ、当院へ来院されました。

患者さん

小林さん 58歳女性 パート勤務

来院時のお悩み

来院時に特に困られていたのは、膝の痛みによって日常生活だけでなく、これまで楽しんでいた運動ができなくなっていたことでした。

  • 膝の痛みが強い時には足を引きずってしまう
  • 運動すると膝に痛みが出る
  • 大好きなバドミントンができない
  • 日常的に湿布を使用している
  • 今後さらに膝の状態が悪くならないか不安

特に「もう一度バドミントンをしたい」という希望を持たれていました。

これまでの経過

はっきりと膝の痛みを感じるようになったのは、来院される約1年前からでした。

整形外科でレントゲンやMRIによる検査を受け、変形性膝関節症と診断されました。

膝に水がたまった際には水を抜き、痛みがある時にはヒアルロン酸注射を受けるなどしていましたが、日常的に湿布を使用する状態が続いていました。

もともと身体を動かすことが好きで、定期的な運動やバドミントンをされていましたが、膝の痛みによって続けることが難しくなっていました。

「このまま痛みを気にしながら生活したくない」「もう一度好きな運動をしたい」と考え、インターネットで当院を見つけたことをきっかけに来院されました。

当院で確認した身体の状態

膝だけではなく、立っている時の姿勢や歩き方、骨盤・股関節なども含めて身体全体の状態を確認しました。

特に気になったのが、立った時に膝が十分に伸びず、下腹部を前へ出すような姿勢になっていたことです。

また、歩く際には腕をあまり振らず、顎が上がった状態になりやすく、身体全体をうまく使って歩くことが難しい状態でした。

変形性膝関節症と診断されていましたが、今回の症例では膝の状態だけを見るのではなく、立ち方や歩き方、股関節を含めた身体の使い方も膝への負担に関係していると考えました。

施術の考え方

施術では膝だけを調整するのではなく、骨盤や股関節を含め、立った時に身体全体でバランスを取りやすい状態を目指して進めました。

特に初期は、立った時の姿勢や身体の軸を確認しながら、骨盤・股関節・膝の動きを整えていきました。

また、状態の変化に合わせて歩き方についても確認し、日常生活の中でも膝だけに負担が集中しにくい身体の使い方を意識していただきました。

最終的な目標は単に日常生活での痛みを軽減することだけではなく、ご本人が希望されていた「もう一度バドミントンをすること」としました。

施術後の経過

1〜4回目

初期は間隔をあまり空けずに来院していただき、膝だけでなく、立った時の姿勢や骨盤・股関節を含めた身体全体の状態を確認しながら施術を行いました。

3回目頃からは歩き方についても確認しました。

もともと腕をあまり振らず、顎が上がった状態で歩く傾向があったため、姿勢を意識しながら身体全体を使って歩くことを練習していただきました。

4回目頃には、立ち方や歩き方にも初回来院時と比べて変化がみられるようになりました。

5〜7回目

膝の状態を確認しながら、少しずつ運動を再開していただきました。

最初から以前と同じ強度で行うのではなく、まずは普段行っていた運動を3割程度の負荷から開始しました。

その後、膝の状態を確認しながら5割、8割程度へと段階的に運動量を増やしていきました。

運動によって大きく痛みが出ることがなかったため、スクワットなど膝に負荷がかかる運動についても、負担の少ない方法から少しずつ取り入れていきました。

8〜13回目

日常生活や運動での状態が安定してきたため、最終目標だったバドミントンの再開を進めました。

まずは通常よりかなり力を抑えた状態から始め、膝の反応を確認しながら徐々に運動強度を上げていきました。

途中、一瞬だけ膝に「ピリッ」とした感覚が出ることはありましたが、その後まで痛みが続くことはなく、仕事や日常生活にも支障はありませんでした。

最終的には普段の運動、仕事、日常生活に加え、大好きだったバドミントンも以前に近い強度で行えるようになりました。

ご本人が希望されていた活動まで再開でき、日常生活にも大きな支障がみられなくなったため、13回目で集中的な施術を終了しました。

院長の考察

今回の症例で特に重要だったのは、「変形性膝関節症だから膝だけを施術する」と考えなかったことです。

変形性膝関節症と診断されていても、痛みの程度や身体の使い方、生活環境は一人ひとり異なります。

この方の場合は、膝が伸びにくい状態に加えて、立った時の姿勢や歩き方にも特徴がみられました。そのため、膝だけではなく骨盤や股関節、立ち方・歩き方まで確認しながら施術を進めました。

また、痛みが少なくなった時点ですぐに終了するのではなく、ご本人の目標だったバドミントンを段階的に再開し、実際に運動した際の膝の状態を確認できたことも大切だったと考えています。

同じ変形性膝関節症でも、「痛みを減らしたい」という方と「旅行に行きたい」「スポーツを再開したい」という方では目標が異なります。

当院では、症状だけでなく「その方が何をできるようになりたいのか」まで確認しながら施術を進めることを大切にしています。

患者さんの直筆の声

変形性膝関節症で来院された58歳女性の直筆の感想

変形性膝関節症で来院された患者さんの写真

はっきりとした膝の痛みが出たのは1年ほど前でした。

整形外科でレントゲンやMRIによる検査を受け、変形性膝関節症と診断されました。

膝に水がたまれば水を抜き、痛みがあればヒアルロン酸注射を受け、日常的に湿布も使用していました。ひどい時には足を引きずって生活し、大好きなバドミントンもできなくなっていました。

「このままの生活を続けたくない」「何か方法はないだろうか」と考えていた時に、インターネットでひこばえ整骨院を見つけ、来院されました。

施術を続ける中で膝の状態に変化を感じ、現在ではバドミントンも再開されています。

今後も教えてもらったストレッチを続けていきたいとの感想をいただきました。

※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。

変形性膝関節症でお悩みの方へ

変形性膝関節症による膝の痛みでお悩みの場合、膝の状態だけでなく、股関節や骨盤、立ち方・歩き方などが膝への負担に関係していることもあります。

ひこばえ整骨院では、現在の症状やこれまでの経過だけでなく、身体全体の状態や「何をできるようになりたいのか」も確認したうえで施術方針を考えていきます。

変形性膝関節症に対する当院の考え方や施術については、下記の症状別ページで詳しくご説明しています。

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この記事の執筆・監修者

ひこばえ整骨院 院長 齋藤克也

齋藤 克也

ひこばえ整骨院 院長

柔道整復師(国家資格)

ひこばえ整骨院では、院長の齋藤克也が患者さんの身体の状態を確認し、施術まで一貫して担当しています。

当サイトの症例記事では、実際に来院された患者さんの経過をもとに、来院時のお悩み、身体の状態、施術の考え方、その後の変化についてご紹介しています。

症状名や画像上の所見だけで判断するのではなく、「どのような動作で困っているのか」「日常生活で何ができなくなっているのか」まで確認することを大切にしています。

2019年には、セルフケアや身体の使い方についてまとめた書籍を出版。現在も臨床に携わりながら、患者さんに身体の状態をできるだけ分かりやすく伝えることを心がけています。