
症例の概要
ヘバーデン結節による指先の痛みと変形に悩み、仕事や家事で指を使うことがつらくなっていた方の症例です。
整形外科を受診したものの、ご本人としては十分な対策が見つからず、反対側の手指にも症状がみられるようになったことで不安を感じていました。
仕事でも家事でも指を使わないわけにはいかず、物に指が当たると強く痛み、何もしていないときにもズキズキすることがありました。
当院では指の状態だけではなく、肩甲骨や肩、肘などを含めた上肢全体の使い方を確認し、施術とあわせてテーピングやセルフケアについてお伝えしました。
患者さん
ヘバーデン結節による指の痛み・変形で来院
デスクワークをされており、ご自宅でも家事で指を使う機会が多い方でした。
※元記事には年齢・性別の記載がないため、本記事では掲載していません。
来院時のお悩み
- 整形外科を受診したものの、今後どうすればよいのか分からなかった
- 仕事や家事で指を使うと強く痛む
- 物に指先が当たるだけでも痛い
- 何もしていないときにもズキズキすることがある
- 指の変形が少しずつ目立つようになってきた
- 反対側の手指にも症状が現れてきた
特に困っていたのは、仕事でも家事でも指を使わなければならないことでした。
痛いからといって指をまったく使わないわけにもいかず、仕事を続けられるのかという不安も感じていました。
ヘバーデン結節とは
ヘバーデン結節は、指の第一関節(DIP関節)に変形や腫れ、痛みなどがみられる状態です。
痛みの程度には個人差があり、強い痛みを感じる方もいれば、変形があっても痛みがあまり気にならない方もいます。
指の変形や痛みがすべてヘバーデン結節によるものとは限らないため、腫れや痛み、変形が気になる場合には、まず整形外科などの医療機関で診察を受けることも大切です。
ヘバーデン結節と指の使い方
ヘバーデン結節は、単純に「指を使い過ぎたから起こる」と一つの原因だけで説明できるものではありません。
一方で、すでに指に痛みや腫れがある場合、仕事や家事などで指先に繰り返し負担がかかることで症状を感じやすくなることがあります。
そのため当院では、痛みのある指だけを見るのではなく、日常生活のなかで手や腕をどのように使っているのかも確認しています。
指だけでなく肩や肘の使い方も確認する
例えば、お皿を洗う、物を持つ、タオルを絞るなど、普段何気なく行っている動作でも指を使っています。
手を使った動作では、指や手首だけではなく、肘、肩、肩甲骨なども一緒に動きます。
今回の患者さんについても、指先だけに負担が集中しないように、肩甲骨や肩、肘を含めた身体の使い方を確認しました。
身体の使い方について動画でも解説しています
日常生活で手や指を使う際の身体の使い方について、動画でもご紹介しています。
動画では1分52秒頃から、手を使う際の身体の使い方について説明しています。
当院で確認した身体の状態
来院時には、仕事や家事で指を使った際の痛みに加えて、何もしていないときにもズキズキすることがありました。
また、ご本人も指の変形が少しずつ進んでいることを気にされていました。
指の状態を確認するとともに、肩甲骨や肩、肘、手首など、手を使う際に関係する部分の動きも確認しました。
日常生活で指を使わないことは難しいため、指への負担をできるだけ抑えながら仕事や家事を続けられる方法を考えることを重視しました。
施術の考え方
今回の症例では、指だけに対して施術を行うのではなく、肩甲骨や肩、肘なども含めて身体の使い方を確認しました。
また、自宅や仕事中にも指を使う機会が多かったため、状態に応じてテーピングなどを使用し、指への負担を減らす方法をお伝えしました。
セルフケアについても、その時点での指の痛みや腫れなどを確認しながらお伝えしました。
「指をまったく使わない」のではなく、仕事や家事を続けながら、できるだけ負担を減らしていくことを目標にしました。
テーピングについて
仕事や家事などで指を使わなければならない場合には、状態に応じてテーピングなどで関節への負担を調整する方法があります。
今回の患者さんにも、指の状態に合わせてテーピングの方法をお伝えしました。
テーピングの方法については、こちらの動画でもご紹介しています。
動画では1分21秒頃からテーピング方法をご紹介しています。
施術後の経過
2〜4回目
2回目から4回目までは、1週間に1回程度のペースで身体の状態を確認しました。
この期間には、施術とあわせて次のような内容を順番にお伝えしました。
- 指の使い方
- 歩き方
- 指のケア方法
- テーピングの方法
- ストレッチ方法
仕事はデスクワークでしたが、ご自宅で家事をする機会も多かったため、実際の生活のなかで取り入れやすい方法をお伝えしました。
5回目以降
5回目以降は2週間に1回程度へ間隔を広げました。
指の痛みは徐々に落ち着いていましたが、「物に当たると強く痛む」という状態が残っていました。
そこで指への負担を減らすため、テーピングについて改めて確認し、自宅でも取り入れていただきました。
7回目以降
症状が安定し、痛みもかなり気にならなくなってきたため、7回目以降は3週間程度へ施術間隔を広げました。
途中、仕事が忙しい時期には肩や腰の痛みが出ることもありましたが、その都度身体の状態を確認しながら対応しました。
現在は患者さんの希望もあり、身体のメンテナンスを含めて3〜4週間に1回程度来院されています。
院長の考察
今回の症例で特に大きかったのは、「仕事や家事で指を使わないわけにはいかない」という点でした。
指に痛みがあるからといって、仕事や家事をすべて休むことができる方ばかりではありません。
そのため今回は、指の状態を確認するだけではなく、肩甲骨、肩、肘、手首などを含めて、普段どのように手を使っているのかを確認しました。
また、テーピングやセルフケアなども取り入れ、日常生活を続けながら指への負担を調整していきました。
その後、ご本人からは「今はほとんど痛みもおさまり、指の曲がりも止まっているように感じます」とお話しいただき、仕事も継続できています。
ただし、この経過から「施術によって指の変形が止まった」と断定することはできません。
ヘバーデン結節は症状や変形の程度、経過が一人ひとり異なるため、痛みや腫れ、日常生活で困っている動作などを確認しながら、その方に合わせて対応を考えることが大切です。
患者さんの直筆の声
ヘバーデン結節になり、整形外科を受診しましたが、何もしてもらえず諦めるしかない状況が、反対の手指にも症状が見られるように。
なんとか治したい思いで、こちらを受診しました。
家事はもちろんのこと、仕事柄、指は酷使しますので、とても悩んでいたのですが「あきらめなくて大丈夫です」と先生が丁寧に説明してくださり始めることができました。
肩甲骨が使えていないとのご指摘。歩き方や指、体の簡単な体操とご指導を受け、受診の際ごとに先生にチェックをして頂きました。
よくなってきた矢先に、仕事のために腫れて痛みが出たりすることもありましたが、その都度冷却の仕方、テーピングの巻き方など教えていただきました。
おかげさまで今はほとんど痛みもおさまり指の曲がりも止まっているように感じます。
毎日きちんと仕事が続けられていることに、あきらめなくてよかったと心から感謝しています。
ありがとうございました。
※施術による変化には個人差があります。本症例は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。
ヘバーデン結節でお悩みの方へ
ヘバーデン結節では、指先の痛みや腫れ、変形によって、仕事や家事など普段何気なく行っている動作がつらくなることがあります。
ひこばえ整骨院では、指の状態だけではなく、日常生活でどのように手を使っているのか、肩や肘などを含めた身体の動きも確認しながら施術方針を考えています。
ヘバーデン結節について詳しく知りたい方は、下記の症状ページをご覧ください。







