「足裏が痛い=足底筋膜炎?」と思われがちですが、モートン病(神経痛)や扁平足(アーチ低下)でも似た痛みが起こります。
それぞれの痛む場所・タイミング・原因が異なるため、合わない対策をすると悪化することも。
本記事では、3つの症状の違いと見分け方を整骨院の視点でやさしく解説します。
3つの症状をサクッと比較
| 項目 | 足底筋膜炎 | モートン病 | 扁平足(アーチ低下) |
|---|---|---|---|
| 主な痛む場所 | かかと内側〜土踏まず | 足指の付け根(2〜3趾 or 3〜4趾の間) | 土踏まず全体、前足部のだるさ |
| 典型的なタイミング | 朝の一歩、立ち仕事・長時間歩行の後 | つま先立ち/ヒール・細身靴/前足部荷重 | 長時間立位や歩行でだる痛い |
| 原因の中心 | 足底筋膜の過負荷・微細損傷 | 前足部の神経(足底趾神経)の圧迫・摩擦 | 内側アーチ低下による過回内・荷重偏り |
| 痛みの性質 | 刺すような痛み(かかと寄り)、踏み出しでズキッ | ピリッ・ビリッと電気痛、コインを踏んだ感覚 | 重だるさ・疲労感、時に足底広範囲の痛み |
| 悪化させる要因 | 裸足・薄底靴/朝イチ強ストレッチ | 細身・先細り靴/ヒール高め/つま先荷重 | クッション弱い靴/長時間立ちっぱなし |
| 有効になりやすい対策 | 朝の“ならし運動”→軽ストレッチ/かかと安定の靴 | 前足部圧の軽減(ワイズ広め・パッド)/つま先荷重制御 | 土踏まずを軽く支えるインソール/立ち方フォーム改善 |
それぞれの特徴をもう少し詳しく
足底筋膜炎(足底腱膜炎)
- 場所:かかと内側〜土踏まずにかけて
- 所見:朝の一歩が最も痛い/歩くと徐々に和らぐことも
- 背景:ふくらはぎ短縮・裸足生活・薄底靴・体重増加 など
モートン病
- 場所:足指の付け根(趾間)にピンポイントの痛み・しびれ
- 所見:ヒール・きつい靴・つま先立ちで悪化/足先がしびれる感じ
- 背景:前足部の圧迫・横アーチの崩れ・つま先荷重の癖
※“カチッ”と鳴るような感覚(ムルダー徴候)が出ることも。
扁平足(アーチ低下)
- 場所:土踏まず〜内くるぶし周辺のだる痛さ/前足部の疲労
- 所見:立ち姿で土踏まずが落ちる/靴底の内側が極端に減る
- 背景:過回内・内側アーチの支持力低下・体幹/股関節の弱さ
セルフチェック|自分はどれに当てはまる?
チェック1:痛む“位置とタイミング”で推定
- 朝の一歩・かかと側が刺すように痛い → 足底筋膜炎の可能性が高い
- つま先立ちやヒールでピリッと電気痛 → モートン病を疑う
- 立つほど土踏まずがつぶれてだるい → 扁平足由来の痛みが濃厚
チェック2:簡単セルフテスト
- かかと押しテスト:かかとの内側縁を押してズキッ → 足底筋膜炎寄り
- 前足部圧迫テスト:足指付け根を側方からつまんで痛い・しびれる → モートン病寄り
- 濡れ足テスト:濡れた足で床に足跡→土踏まずが広くベタっと → 扁平足傾向強め
※自己判断に偏りすぎないようご注意。悪化や長期化がある場合は専門家へ。
やってはいけない対策(間違いやすいポイント)
- 足底筋膜炎なのに“起床直後の強ストレッチ”(再損傷リスク)
- モートン病なのに“先細り・ヒール高”の靴を継続
- 扁平足なのに“完全フラット薄底”で長時間立ちっぱなし
改善の方向性(整骨院の視点)
足底筋膜炎への基本方針
- 朝の“ならし運動”→軽いストレッチ→日中はローリングとフォーム修正
- かかとが安定する靴+土踏まずを軽く支える中敷き
モートン病への基本方針
- 前足部の圧を減らす(ワイズ広・先端ゆとり・低めヒール)
- 横アーチサポート/中足骨パッドで神経の挟み込み軽減
- つま先荷重姿勢の修正(やや後重心)
扁平足への基本方針
- 内側アーチを軽く支えるインソール(過補正はNG)
- 立位フォームと歩行時の過回内コントロール(股関節外旋群の活用)
- ふくらはぎ・後脛骨筋のコンディショニング
受診の目安(医療連携が望ましいケース)
- 夜間も痛みが強く眠れない/急な腫れ・発赤・発熱がある
- しびれが広がる・力が入りにくいなど神経症状が悪化
- 外傷後の強い痛みや歩行困難
※上記は整形外科での検査(レントゲン・超音波など)を推奨します。
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※本記事は一般的な情報提供です。強い痛み・増悪・事故や外傷後などは医療機関での検査をおすすめします。

